(1,785m、山梨) 139座
登頂歴
A2006年5月1日・・三ツ峠登山口〜開運山〜木無山
@2006年3月4日・・表口登山道〜開運山(頂上)〜御巣鷹山
相模原420−R135−R24−R139−三ツ峠グリンセンター(ここへ駐車)815〜達磨石〜1010大曲り1015〜1047馬返し1100〜1308三ツ峠頂上1318〜四季楽園(昼食)1345〜1452達磨石〜1530グリンセンター |
朝4時20分に家を出る。雨上がりの空に、星が綺麗に瞬いていた。
三ケ木から相模湖ICへ行く道と分かれ、道志みち進んで行った。
途中からR24へ入ってしばらくすると、周りの景色が一変した。雪だ! 雪が積もっている。道路にこそ積もってないが、周りは4、5センチの積雪だった。昨夜はこの辺は雪だったのだ!
路面に少しずつ雪が現れて来た。道坂峠あたりから雪と氷でバリバリになって来た。ヤバイ! 今日はタイヤチェーンを持って来なかった。タイヤが空回りしたり横滑りするようになって来た。途中で動けなくなったら困るので、このまま帰ろうかと思った。
しかし、ここまで来て帰るのも悔しい。行ける所まで行ってみようと、ゆっくりと走って行った。まるでスケートリンクのようなツルツルの坂道をノロノロと走って行く。都留市内の平地へ出た時は本当にホッとした。
R139も雪道だった。三ツ峠へ向かう道路も雪と氷でバリバリだった。達磨石の駐車場まで行こうとしたが途中で登れなくなり、バックで神社まで下り、やっとユーターンしてグリーンセンター前の路肩へ車を止めた。これでやっと登山口へ着いた。ここまで命がけのドライブだったので、山へ登る前にもうすっかり疲れてしまった。
(写真左は途中で見えた三ツ峠山。拡大写真は→こちら)
ここで一服してから気合を入れる。軽アイゼンとスパッツを着け、8時15分に出発する。
2、3分ほど歩いてから車にロックをするのを忘れて戻った。
普通は舗装された道を歩くのはバカバカしいが、今日は舗装道路の上に真っ白い雪が積もっている。久しぶりの雪山に心が躍る。これでピッケルがあれば完全な冬山気分なんだがなあ・・・。
周りの木々が、まるで桜の花が一斉に咲いたようで綺麗だ。こんな雪景色を見るのは久しぶりのような気がする。真っ白い雪面に親子の足跡があった。地元の人が今朝散歩でもしたのだろう。
たっぷりと雪を被った樹木から、時々雪が落ちて来る。スノーシャワーを浴びながら歩いていると、突然、ドカーと雪の塊が落ちて来る。積雪は7、8センチだが、吹き溜まりは10センチぐらいあった。
憩いの森まで来ると、正面に三つのコブを持った三ツ峠山が大きく立ちはだかって来た(TOPの写真)。さすがに迫力があった。ぜひあの三つのコブに立ちたいと思った。
ここからは親子の足跡がなくなり、一人の踏み跡だけが山に向かって続いていた。私はその踏み跡を頼りに歩いて行った。
しばらくすると右手に東屋があった。ここで腰を下ろして休んで行くことにする。この先、腰を下ろして休める所がないかも知れないから。(9時13分着。9時20分発)
新雪が朝日に輝いて眩しい。
後ろから車が来たので驚いた。本来ここは舗装された道路だから車が来てもおかしくないのだが・・・。車はチェーンも着けずに登って来た。スタットレス・タイヤの威力を見せ付けられた。お蔭でタイヤ跡が出来て歩きやすくなった。
後ろに5、6人の登山者の姿が見えた。よかった。私一人だけでなくて・・・。
左手にあった幅の狭い橋を渡ると登山道になった。雪は深い所で20センチ位になって来た。再び林道へ出た。そこにあった標識を見て達磨石を過ぎてしまったことに気づく。
初めての山で、しかも登山道が雪に埋もれてしまった今は、たった一人の踏み跡が道しるべ。そのトレールを頼りに登って行く。新雪を踏みしめる音が心地よい。
最初のベンチへ9時55分着。ここは樹木が多く視界は利かなかった。それにせっかくのベンチも雪が積もっていては休む気にもならない。そのまま素通りして行く。
しばらくして針葉樹林帯から落葉樹林帯へ変わった所に「大曲り」の標識とベンチがあった。ベンチに積もっていた雪を払い落とし、腰をおろして一服する。
私が休んでいる間に、単独のオジさんと3人のパーティーが登って行った。
ここから左へトラバースして進んで行くと、すぐに「股のぞき」へ着いた。ここは視界が開け、富士山を見る絶好のポイントらしいが、富士山は見えない。うーん! 目を凝らして見ると、白い雲の端に白い富士山の一部がわずかに見えた。
「馬返し」へ10時47分着。先ほどの3人のパーティーがベンチに座って休んでいた。富士山がやっと山頂部だけ見えるようになって来た。ここでコンビニで買ってきたオニギリを1個食べ、11時ジャストに出発。
この辺はもうすっかり“お疲れモード”だった。普段の運動不足と不節制がいけない。反省ばかりしている“反省ザル”だから仕方がない。まあ、歩いていればそのうち着くだろう。
「八十八大師」には、小さな石の地蔵さんがあった。この地蔵さんは81体が確認され、その顔はすべて異なっているという。じっと風雪に耐えている地蔵さんに手を合わせ、写真を撮って行く。
(どこに地蔵さんがあるのだ!という方は→こちら) |
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しばらくすると、富士山の山頂部が見えるようになってきた。昨日の雪で一段と白くなったようだ。この三ツ峠は富士山の展望台といわれる。やはりここから一度は富士山を見ておきたい。 |
突然、目の前に岩峰群が立ちはだかった。おー! 思わず歓声を上げる。
これが世に言う三ツ峠の岩壁だろうか。それにしてはガレが多すぎるような気がする。 クライマーはあんなガレの中にあるちっぽけな岩を登ったり下ったりしているのだろうか。 |