三嶺 (みうね)

(1,893m、徳島・高知)  191座

三嶺林道から見た三嶺

名頃駐車場〜三嶺・往復

2011年4月24日(日)

自宅500−厚木IC−(東名・・・徳島道)−1400井川池田IC−(R32・R35・R32・R439)−1520いやしの温泉郷(泊)

 今週は金剛山へ行こうと思っていたが、昨日、国交相の「6月から高速道路の休日割引を通常料金に戻す」という発言を聞いて、急遽、四国の三嶺も登って来ることにした。

 どうせなら東赤石山や笹ケ峰も登りたいが、東赤石山は高山植物が多く、7月頃にオトメシャジンが咲くというので、その頃に訪ねるとして、今回は三嶺と金剛山にした。

 今日は四国までのロングドライブである。朝5時に家を出て厚木ICから東名高速に乗った。真っ白い富士山を正面に見ながらのドライブは楽しい。

 伊勢湾岸から大阪・神戸を抜けて神戸淡路鳴門自動車道へ入る。この道を走るのは初めてである。

 徳島道の井川池田ICで降りた。三嶺の登山口である名頃へ行くには、美馬ICからR438で行く方法もあるが、悪名高いR438を走りたくないので、少し遠回りになるが井川池田ICからR32、R439で行くことにしたのである。

 大歩渓、小歩渓を見下ろしながら走り、R45、R439へと入って行く。ここも一車線の所も多く対向車に気を遣う。

 今宵の宿「いやしの温泉郷」は、名頃の約15分ほど手前にあり、かつては国民宿舎・三嶺荘といったが、今では「ホテル三嶺」という。とにかく明るいうちに到着できてホッとした。R439は暗くなってからは走りたくないからだ。

 チェクインしてから、フロントで帰りの道を尋ねると、
「R438で美馬ICへ出るのと、R439.R32で井川池田へ出るのは両方とも1時間半で同じです。前者は途中にガソリンスタンドもないので、お客様には後者をお勧めしています」とのことだった。やはり私が来たコースが正解だったようだ。明日も同じコースで帰ろう。


2011年4月25日(月)

名頃駐車場545〜602登山道〜616林道〜618登山道620〜723林道終点からの道との分岐730〜844ヒュッテとの分岐〜900三嶺910〜ヒュッテ〜ヒュッテとの分岐925〜958林道終点との分岐1010〜1103駐車場

 今朝は昨夜の飲み過ぎで少々二日酔いぎみである。

 4時20分に出発しようとしたが、車のフロントがバリバリに凍っていた。氷が解けるのを待って出発。


 名頃には登山口の標識があり、それに従って右折。橋を渡ると立派な駐車場があった。しかし、車は1台もない。

 今日はGW前の月曜日なので登る人がいないのだろうか。

(R439の登山口の標識。帰りに撮ったもの)

ガラガラの駐車場。トイレもある。

 5時45分出発。今日は熊鈴を付けて行く。ここには熊はいないと思っていたが、高知県警のホームページで熊に対する注意を呼び掛けているからだ。

 林道へ入る所に案内板があった。右手に平尾谷川を見ながら林道を歩いて行く。

 前方に朝陽を浴びた格好いい山が見えて来た。あれが目指す三嶺だろうか。

 林道を15、6分も歩くと、ヘアピンカーブの所に登山道があった。標識に「歩行者通路」と書いてある。その「歩行者通路」を登って行く。

 黄色いミツマタがいっぱい咲いていた。春を待ちかねたように咲くこの花は、名前の通り枝が必ず三又になる。
 
 周りは落葉樹林で明るく気持ち良い。この辺はまだ全く芽ぶきは始まっていない。

 すぐにジグを切った急登になった。平尾谷川からどんどん離れて行く。

 15分も登ると林道へ出た。正面に見える三嶺が益々大きくなって来た。今日は念のため軽アイゼンを持って来たが、その必要はなさそうだ。
 1、2分も歩くと、また登山道の入り口があった。標識には「三嶺山頂3.2km」と書いてあった。ここで一息入れて行く。

 ここからも急登が続く。
 樹木の間から、盛っこりした三嶺の山頂を見ると、久しぶりに心がときめいた。

 急登をあえぎながら登って行くと、右手に小さな滝が見えて来た。その滝に沿って登って行く。背後に見える山は次郎きゅうだろうか。

 稜線が見えるようになると、所々に残雪が現われて来た。やはり1500m以上の山には残雪があるのだ。
 そして、やっと標識が立った分岐へ到着。ここは1517m独標から山頂側へ下った峠のような所で、林道終点からの道との分岐になっている。ここでも休憩だ。

 ここからはシラビソと落葉樹の混成林を登って行く。シラビソの中を歩くと南アルプスを思い出す。
 時々、背後に剣山や次郎笈など名山が並び立って見えるが、樹木が多く写真は撮れない。三嶺のテッペンへ立てば全て見えるだろうから楽しみにしよう。

 途中に「たぬきのかんざし」という標識があった。しかし、それらしいモノは見当たらなかった。

 すぐに大きな岩が現われ、その下に小さな山ノ神があった。
 樹木もシラビソからダケカンバなどの低木になり、一気に展望が開ける。

 正面に3つのピークが見えるが、どれが山頂だろうか。

 すぐに古ぼけた標識が立った分岐へ出た。しかし標識の文字は読めず、下り方面を差している。良くみると、マジックで小さく「三嶺→」と書いてあった。ちょっと不親切な標識だと思った。

(拡大して要確認。山頂は右へ進む)

 ここから岩礫の中を登って行くとササとコメツツジになり、そのコメツツジをシカから守るためネットが巻かれていた。
 さらにシカ除けのため丸太のハシゴのようなものがあった。なるほど、これならシカは通れまい。

(写真は下りに撮ったもの)