(1,405m、宮崎県) 166座
川南の宿500−尾鈴キャンプ場532−550林道登山口・駐車場602〜613三差路615〜652(3合目)700〜720(5合目)〜827尾鈴山850〜1003長崎尾〜1014シャクナゲ千本林1025〜1133林道登山口・駐車場 |
昨日は宮崎と熊本の県境にある市房山を登り、そのまま人吉ICから西都ICまで来て、尾鈴山キャンプ場へ泊まる予定だったが、雨が止まないこともあって川南のビジネス・ホテルへ泊ってしまった。
そのホテルを朝5時に出発する。尾鈴山を登るコースとしては「瀑布コース」と「甘茶谷コース」があり、瀑布コースがお勧めらしいが、私は時間の都合で甘茶谷コースを登ることにした。しかも林道歩きをしたくないので、三差路まで車で行くことにした。
尾鈴キャンプ場へ行く道を右手に見下ろしながら林道を登って行く。
三差路から左の林道を行けば正規の駐車場があることは知っていたが、登山口まで少しでも楽をしようと思い、右手の林道へ入っていった。路肩駐車ぐらい出来るだろうと思ったが、それが甘かった。2、30mほど進んだ所で瓦礫で動けなくなってしまい、必死でバックで引き返す。
無事に三差路へ戻ってヤレヤレ・・・。やはりズルをしてはいけないようだ。 |
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今度は左手の林道を進む。やっと正規の駐車場へ着いた。車は1台も止まっていなかったが、とにかく車を止めることが出来てホッとした。
今日は昨日ほど寒くはない。身支度を整え6時2分に出発。 今登ってきた林道を下って行く。すっかり明るくなり、空には白い雲もあるが青空も見える。今日は風がなく、昨日のようなメチャクチャ寒いということもない。 |
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三差路へ6時13分着。登山届を出して6時15分に出発。いよいよここからがスタートである。20mも行くと甘茶滝があった。さっき車の中からチラッと見たが、今度はじっくりと眺めて写真を撮った。 |
その甘茶滝から5分も歩くと登山道入口があった。ここから一気の登りになるが、模擬木の階段なので登りやすい。
すぐに自然の登山道になり、1合目へ到着。6時32分。
道がなだらかになると、太い赤松が現れた。
2合目を過ぎると、太いヒメシャラに変わってきた。
3合目で厚手のシャツを脱いだ。やっと平年並みの気温になって来たのだろう。水分を補給して7時に出発。
ここは巨木が多く、周りはツバキのような常葉樹に覆われ、花は全くない。ちょっと物足りなさを感じていた時、昨日、市房山で見た白い花が一輪だけ咲いていた。後で調べたらミヤマシキミだった。
4合目は気づかぬまま5合目へ着いた。ここからは直径1m以上もあるツガの巨木が多くなった。
(ヒメシャラの巨木) |
(一輪だけ咲いていたミヤマシキミ) |
(ツガの巨木) |
6合目へ7時30分着。このコースは足の遅い私がちょうど10分歩くと合目になるということに気がついた。あと10分歩けば7合目になるのでそこまで頑張ろう。
ここは展望も利かず花もないが、杉やシラビソなどの針葉樹林とは違い何かホッとするものがある。
7合目へ7時42分着。そこから10mほど先に少し開けた所があったので、そこで休憩。一服していると霧雨が降って来た。空には青空が広がっているいるというのに・・・。まったく変な天気だ。
7時52分、雨具も着ずに歩き出す。
2、3分もすると雨は止み、薄日が射して来た。
8合目を過ぎた所にやっとミツバツツジが咲いていた。
ガレの急登を登リ切った所が山頂かと思ったが、そこは「展望台(9.5合目)」だった。ここでしばし展望を楽しむ。
しばらくすると鳥居が見えた。道がY字に分岐し、右が神社で左が山頂との標識があった。まずは鳥居を潜って参拝し、それから山頂へ向かった。
(展望台からの矢筈岳方面) |
(尾鈴神社) |
(広い山頂) |
誰もいない陽のあたる広い山頂へ8時27分着。昨日の市房山では山頂で腰を下ろすこともなかったが、今日は陽射しを浴びながら一等三角点の大きな三角点に腰を下ろして休憩。
標識の所に温度計が取り付けてあった。覗いてみると15度を指していた。道理で今日は寒くないはずだと思った。しかし、一服している間に太陽が雲に隠れて日差しが遮られると、温度は13度に下がっていた。
温度計には、「陽の当り具合によって多少変わります」と書いてあったが、アッという間に2度も下がってしまう。
13度でもじっとしていると寒く感じる。眺望も利かないので、ボチボチ出かけることにする。8時50分、長崎尾に向かって出発。
この辺はヒメシャラの大木が多い。これだけ太い木が多いと気持ち悪いぐらいだ。
山の中をたった一人で歩いていても、ここには熊がいないというだけで気楽だ。コケが生えた切株を見ても驚くことはない。
ミツバツツジがポツポツ見られるようになって来た。
鞍部まで下って長崎尾の登りになると、ミツバツツジが、俄然多くなって来た。そして待望のシャクナゲが咲いていた。感激!
シャクナゲは大木が多いので、花を見上げるようにしながら歩いて行く。