笹ケ峰・・2/2


 3、40分も歩くと、「笹ケ峰50分」という標識があった。そこで休憩。ここから見る笹ケ峰は大きなピークが3つあり、左側の三角形をした岩山が一番高そうに見えるが、真ん中のピークに何か光るモノが見える。あれがテッペンのようだ。

 ここからヤブコギというほどではないが、ストックでササをかき分けながら歩いて行く。すると目の前で動くモノが・・・。そして、ザザザーと笹が揺れた。最初は小動物かと思ったが何と太いヘビだった。ゾーとして足がすくむ。

 それからは慎重にストックでササをかき分け、地面を確認しながら歩いて行く。もしマムシなど踏み付けたら大変だ。歩くペースが落ちた。

 高台へ出ると、後ろから4、5人が登って来るのが見えた。

 ピークを左から巻いて行き、少し下るとパーと開けた所へ出て、正面に笹ケ峰が見えた。そして、「笹ケ峰25分」の標識があった。(手前の写真)

 あれが山頂かと思ったが、あのピークには立たず、左側を巻いて行く。

 紅葉が良くなって来た。
 そして、ついにヤブコギといった感じになって来た。しかし腰下までなので大したことはない。
 ササを漕ぎながら紅葉を愛でるなんて、ちょっと不思議だ。

 分岐から山頂を目指して行く。3分ほどで山頂の標識が見え、さらに3分ほどで山頂へ着いた。「笹ケ峰大権現」の祠がある山頂には10人位の先客がいた。大半が丸山荘の方から登って来たようだ。

 山頂へ到着すると同時にガスが流れ出し、展望は利かない。寒風山がボンヤリと見える程度だった。それにしてもここから見る寒風山は格好いい。

 厚手のシャツを着こんで昼食。寒いので急いで食べ、早々に下山する。
 しばらくすると、またガスが切れ出した。紅葉の写真を撮りながら下って行く。振り返って見れば笹ケ峰の標識や登山者まで見えた。

(笹ケ峰の下りから見た寒風山)

 再び寒風山へ立った。もう汗だくだった。笹ケ峰はもうガスの中だった。
 山頂には10人ほどいたが、寒風山だけを登っている人も多いようだ。

 桑瀬峠まで来ると3人が休んでいたので私も休憩。座り心地の良さそうな石に腰を下ろして一服していると、小学生10人位と先生らしいグループが伊予富士の方から下って来た。
 子供達もここで休憩する。そして、その中の一人に「オジさん、たばこ煙いよ!」と言われる。ゴメン、ゴメン、急いで火を消した。子供は正直だなあ〜。
 さあ、後は下るだけだ。一気に下ろう。

 登山口へ13時42分着。駐車場は満車で路肩にまで車が止めてあった。茶店も賑わっていた。
 (この登山口にはトイレや休憩舎などもある)

 私は、明日は東赤石山を登るため、新居浜へ向かって行った。