石老山−2/2

 10分ほど歩くと、パーと展望が開ける。そこが「八方岩」で、この岩に登れば八方が見えるといわれているそうだが、東南方面しか見えない。岩は高さ約9m、横幅約14mだという。

(左の写真:八方岩、背後のピークが山頂かも知れない?)
(手前の写真:城山、津久井湖、はるか遠くには都心の高層ビル群が霞んで見えた)
 八方岩から1分ほどで「融合平見晴台」へ着いた。
 ここで、しばし撮影タイム。眼下に相模湖が見え、その奥に陣馬山や生藤山らしい山が見えたが、あまり自信はない。

 今日は時間など全く気にする必要がないので気楽だ。今日は散策に来たのだから・・・。

 見晴台から5分ほどで稜線へ出た。なだらかで明るい稜線だ。それに心配した雪は欠けらもない。春うらら・・・という感じである。

 小さなピークを幾つか越えて、残雪が少し残ったピークへ立った。これが山頂かと思ったが、標識もベンチもない。ただ、赤いペンキを塗った三角点のようなものがあるだけだった。
 2人で、「これは山頂ではなさそうだねぇ・・」と話し合う。良くみれば森林の奥に、ここよりも少し高そうな山が見えた。

 軽く下って登り返して行く。山頂直下の木の階段には、わずかに残雪が現れアイスバーンになっていた。
 そして、標識や真新しいベンチが並ぶ山頂へ到着。10時30分着。
 ここから見る大室山がピラミダルですばらしかった。その右手には山頂に雲がかかっているが富士山も見える。しばし展望を楽しんだ。


(石老山山頂)

(山頂からの展望1)

(山頂からの展望2)

 まだ昼食には早過ぎるので先へ行くことにした。
 雪が凍った木の階段を下って行く。軽アイゼンは持っているが装着するほどではない。

 小さなアップダウンを繰り返しながら進んで行くと、小さな祠があるピークへ出た。標識には「大明神山」と書いてあった。ここが「大明神展望台」だろうか。朽ちかけた小さなベンチが1つあるだけだった。

 展望もいいのでここで昼食にする。
 ここから眼下に、相模湖リゾート・プレジャーフォレスト(旧ピクニックランド)の観覧車が見えた。

 風が冷たく、食後もゆっくり休んではいられない。早々に出発する。
 5、6分も歩くと、鉄筋の立派な展望台があり、真新しいベンチが並んでいた。ここが、大明神展望台だった。

 どうせならここで昼食にすれば良かったと思った。大明神山のボロベンチで2人尻を寄せ合って食べることもなっかたのに・・・!

 せっかくの展望台なので、ここでも休憩して行く。一服しながら展望を楽しんだ。

 ここからは、もう下るだけである。杉林の中を下って行く。

 しばらくは巨岩もなくフツーの山だったが、右手下に沢が現れると、沢は巨岩だらけだった。

 そして、下るにしたがって少しずづ岩が現れ、石老山らしくなって来た(右の写真)。
 沢が近づいて来ると、林道へ飛び出した。

 キャンプ場を過ぎ、渡し船の看板を探しながら下って行く。登山口へ戻るには、渡し船の看板付近から右折すると聞いていたからだ。
 その渡し船の看板があったが、右折する道が分からず近所の方に教えてもらう。
 途中、林道でウロウロしてしまい、駐車場へ着いたのは13時32分だった。

 この山は、以前から名前だけは知っていたが、どうせ「つまらん山だろう!」と登る気もしなかったが、どうしてどうして!
 ヒマ人が散歩だてらに登るには、変化に富み、退屈しない山だった。