待望のマシケゲンゲ(下の写真2枚)をみつける。いや、いたるところに咲いていた。
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撮影モードの時、駐車場で私より一足早く出かけたご夫婦が下って来た。二人とも期待通りの「お花見」が出来て満足そうな顔だった。もちろん私も満足、満足。
11時43分、やっと山頂へ着いた(写真左)。10人ほどが休んで食事をしてるその正面に、そそり立った2つの山が目を惹いた。南暑寒別岳かと思ったが、どうも群別岳らしい。
(右の写真:右側が群別岳、左側が尾白利加岳)
南暑寒別岳は眼下にあり、遠くに雨竜沼湿原が霞んで見えた。
私もここで湯を沸かし、宿で作ってくれた弁当を広げる。
近くの若い女性が、「まだマシケゲンゲを見ていない」と言った。ウソーと思いながら、雨竜沼湿原の方から登って来たのか暑寒コースを登って来たのか分からないが、マシケゲンゲが咲いていないコースがあったとは驚いた。私はマシケゲンゲが咲き乱れる箸別コースを登って来て大正解だったと思った。
食後は雨具を脱ぎ、下山の準備にかかる。左足がちょっと心配だ。
12時30分、下山。
下りになると極端に足が痛くなった。お花畑ではもう一度写真を撮った。花は下から見るより上から見下ろした方がいい。
それにしてもこんなに花が多いとは思わなかった。本当に嬉しい。
下から若い夫婦が登って来た。二人とも「カンゲキでーす!」と満足そうだった。
いつまでも立ち去りにくかったが、足が心配なので早々に下り始める。
8合目近くなると、もうまともに歩けず、歩幅を小さくしたり、左足を前に出してそれに右足を揃え、また左足を出す。時々、うめき声を発してうずくまった。
「まいったナァ−・・・!」
本来、下りは得意なのに、どうしっちまったんだろう。膝のお皿は何でもないが、裏側の筋に激痛が走る。金属疲労・・そんな言葉が浮かんで来る。情けない、と思いながらも仕方がない。
7合目あたりでオジさん1人とオバさん2人の3人パーティーが下って来た。私のヘンな歩き方を見て、声をかけて来た。そして薬を塗ってくれた。
途中で雨が降って来た。足をひきずりながら傘は差せないので雨具を着込む。しかし、その雨もすぐに止み、また青空が広がって来た。
とにかく日没までには何としても下山しなくてはならない。痛いのかゆいのとは言っていられない。せめて骨折や捻挫でないのが救いだ。
道がなだらかになると、今までの痛みがウソのようにケロッとする。まるで別人だった。走るように進んで行く。そして少しでも下り坂があるとまたうめき声。
16時35分、無事に駐車場へ着いた。とにかく明るいうちに下山できてホッとした。荷物を放り出して一服していると、お花畑ですれ違った若い夫婦が下って来た。
ここから増毛へ出て、今日の宿である厚田村へ向かった。
翌日は、当別から江別へ出て、北広島から千歳へ出たが、2時間も掛からずに着いた。
【耳寄りな情報】
厚田村の品田旅館というところへ泊まりましたが、当旅館は寿司屋もやっているので海の幸が食べきれないほどでした。1泊2食付7,000円。貧乏登山家にお勧めです。01337-8-2410