高原山 (たかはらやま・さん)

(1,795m、栃木県)


(矢板市内から見た高原山。中央が主峰の釈迦ケ岳)


大間々台P〜剣ケ峰〜釈迦ケ岳〜大入道〜小間々台〜大間々台P


2013年6月4日(火)

矢板市内445−(R30、R56)−520大間々台駐車場535〜(見晴コース)〜640八海山神社650〜713剣ケ峰720〜845釈迦ケ岳915〜1024剣ケ峰1030〜1134大入道1144〜1236小間々台〜1315大間々台駐車場

 高原山のシロヤシオとヤマツツジが見頃になったと聞いて、じっとしていられなくなった。
 そもそも高原山とは、栃木県・塩原温泉の南方に聳える山塊の総称で主峰は釈迦ケ岳である。高原山は日本300名山であり関東100名山でもある。
 その高原山の八方ケ原にはヤマツツジとレンゲツツジが咲き、大入道から剣ケ峰付近の稜線にはシロヤシオが多く、シロヤシオのトンネルになるという。

 今年はアカヤシオを見に西上州の物語山と三ツ岩岳へ行ったが、三ツ岩岳では2日前に降った雪で花が全部散ってしまい、悔しい思いをした。今度こそ満開のシロヤシオとヤマツツジが見たい。

 実は昨日、腰を痛めてしまい歩くのも不自由しているが、そんなことはかまっていられない。ダメなら途中で引き返せばいいと出かけて行った。

 まずは、その花便りからどうぞ!


(満開のシロヤシオ)



(もうほとんど終わりで貴重だったミツバツツジ)



(今が真っ盛りのヤマツツジ)



(まだ2、3分咲きのレンゲツツジ)


 朝4時45分に矢板市内のホテルを出発。週末は朝の6時半ごろに大間々台の駐車場が満車になったという。今日は平日なのでそれほどの混雑はないだろうが、毎日が日曜日という方も多いので、早めに出発したのである。
 途中のコンビニで弁当やポカリ、水などを買い出して行く。今日は気温が上がるので熱中症対策が必要だという。

 今日は最高の天気である。朝の林道は車で走っていても新緑で気持ちがいい。
 小間々台からは道の両側がヤマツツジになって来た。まさにヤマツツジ・ロードである。

 矢板駅前から35分で大間々台駐車場へ着いた。広い駐車場に止まっていた車は2台だけ。ちょっと調子抜け。2台の車は車中泊だったようで私が起こしてしまったようだ。
(写真は帰りに撮ったもの)

 車から降りると風が強く寒さに震える。ヤッケを着込んで準備を済ませ、5時35分に出発。

 まずは駐車場奥の石段を登り、遊歩道を歩いて行く。1、2分でミツモチの「やしおコース」の分岐があった。それを見送って進んで行く。駐車場から10分ほどで「見晴コース」の登山口へ着いた。

 まずは木製の古ぼけた鳥居を潜って行く。登山道の脇には小さいレンゲツツジの木がいっぱいあるが、花や蕾は一つもない。レンゲツツジは毒があるため動物は食べないので、こうして群落になるのだろう。

 今日は体調が心配だ。2日前に痛めた腰がいつまで持ってくれるかという心配もあるが、それよりも、もう1ケ月以上も山登りも散歩もしなかったので、身体がなまってしまい少し歩いただけでハーハー、ゼ−ゼ−している。「本当に登れるのかなあ〜! まあ、今日は花見遊山だから、ゆっくり行こう!」と自分を慰める。

 その花見であるが、コースとしては大間々台から釈迦へ登り、下りにシロヤシオを見ながら大入道、小間々台を周遊するコースと、その逆コースが考えられるが、私は前者を選択した(正解だった)ので、花見は下りのお楽しみである。

 見晴コース入口から20分も登るとなだらかになり、ミツバツツジやヤシオの木が多くなって来た。しかし花は全くない。もう散ってしまったのだろうかと思っていると、ありました! シロヤシオが! もう盛りは過ぎているがまだ充分楽しめる。
 そして、少し開けた所から釈迦ケ岳、中岳、西平岳がバッチリ見えた。



(ありました!シロヤシオ!)

(いつ見ても清楚な花だ!)

(手前から釈迦ケ岳、中岳、西平岳)

 ここからはシロヤシオのオンパレードになって来た。満開の木もあれば、今朝開いたような初々しい花もある。シロヤシオは愛子様の御印でもあるが、実に清楚な花だ。(シロヤシオはゴヨウツツジともいう)
 ここは展望が良く、シロヤシオも多い。「見晴コース」というのに偽りはない。

 シロヤシオは登山道から少し離れた所に咲いているのでシロヤシオ・ロードとまではいかないが、目線で花が見られるのが良い。

 岩がゴロゴロした所を登って行くと、祠が見えて来た。誰もいない八海山神社へ6時40分に到着。

 ここで一服して歩き出すと、すぐに満開のシロヤシオとミツバツツジがあった。お〜! ミツバツツジだ〜!と歓声を上げた。     

 ここからはシロヤシオを見ながらのルンルン・ロードである。

 小さなピークを越え、下りになると両側がシロヤシオになって来た。しかし、花付は良くない。

 大入道との分岐へ到着。私はこの分岐は剣ケ峰という尖った山頂にあるのかと思ったが、何の変哲もない所に分岐があった。(分岐は剣ケ峰から2,30m手前にあった)。

 ここは展望もなく、薄気味悪いので数10m進んだ所で休憩した。今日はいつもより多めに水分を補給している。