(2,368m、栃木県)
日光湯元温泉(前泊)−510山王峠・太郎山登山口530〜631山王帽子山635〜725ハガタテ薙分岐〜825小太郎山〜901太郎山(昼食)935〜1004小太郎山1010〜1042ハガタテ薙分岐〜1056鞍部1103〜1135山王帽子山1155〜1226山王峠登山口 |
日光の太郎山はシャクナゲが多いと聞き、あえてこの時期を選び、梅雨の晴れ間とバイトの合間を縫ってやって来た。昨夜は日光湯元温泉へ宿泊。ちょっぴりリッチな山行である。
朝5時前に宿を出発。山王林道を走って行く。山王峠の太郎山登山口へ5時10分着。湯元温泉から15分位だった。ここには駐車場がなく路駐と聞いていたので早めに来たのだが、さすがに車は一台もない。私が一番乗りだ。余裕で登山口に一番近い路肩へ車を止めた。
私が準備をしている間に、一台の車が50mほど下に路駐した。
登山口からすぐに笹に覆われた道を登って行く。藪こぎとまでは言えないが、笹が道に被さっているので身体に絡みつく。ハダニが心配だ。
針葉樹林帯の急登をもくもくと登って行く。
40分も登ると傾斜が緩み、少し開けて来た。ダケカンバも見られるようになって来た。
しかし、また針葉樹の中を登って行く。足元に咲く花は何もない。
やっと背後が開け日光白根山が姿を見せた。ただ山頂に少し雲がかかっているのが残念だ。 そこから、わずかに進んだ所に「山王峠」の標識があり、さらに20mほど進んだ所が 山頂からは男体山が目の前にドーンと見えるが、樹木が邪魔で写真は撮れない。そのままわずかに進んだ所からやっと写真が撮れた(写真右)。 |
山王帽子山からは一旦下ることになる。正面の小太郎山との鞍部を見て、「こんなに下るのか!登り返しが思い遣られる」と思ったが、大したことはなかった。最初は急坂を下るがすぐに傾らかになり、また急坂を下るという二段構えである。 (左の写真:右が小太郎山、左が太郎山) |
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アズマシャクナゲは、ピンクやアズキ色で見事だ。「シャクナゲのトンネルだ!」と歓声を上げたが、距離は短く、ハガタテ
シャクナゲの群生はこの一角で終わり、またコメツガの針葉樹林帯を登って行く。薄暗く気味悪いが、ここは熊が出てくる心配はないだろう。
途中で一服していると、親子らしき二人連れと、後から単独のオジさんが登って来た。そのオジさんに「おはようございます」と挨拶したが、返事は返ってこない。「知らない人とは挨拶しない」という主義なのか、それとも疲れて言葉が出なかったのかな?
さらに登りは続く。 針葉樹がなくなると岩混じりになり、これを登れば山頂か!と思ったが甘かった。 道端にバイケイソウがあった。そして足元にサクラの花びらが多くなって来た。ここはサクラの木が多く、まだ咲いている木もあった。多分、ミネザクラだろう。 |
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突然、パーと視界が開け小太郎山の山頂へ着いた。 展望は抜群だった。正面に父と言われる男体山がドガーンと見え、目指す長男の太郎山の奥に大真名子山、小真名子山の姉妹と、その奥に母と言われる女峰山が双耳峰に見える。 日光白根山は山頂の雲もとれ、スッキリとしている。また、戦場ヶ原の向こうには皇海山も見えた。 |
(女峰山をズーム) |
(戦場ヶ原の奥に皇海山) |
(日光白根山) |
(岩場を下る先行者) |
(イワヒゲ) |
(ツガザクラ) |
岩場を過ぎるとコイワカガミが多くなって来た。私は今までイワカガミとコイワカガミの区別がつかなかったが、これは見るからに葉も花も小さい。「これなら私にも分かる」と一人で納得。 |
雪渓が現れると、周りはシャクナゲの群生地になった。しかし、花も蕾もない。今年は裏年なのだろうか。それにしても蕾が一個もないというのは不思議だ。と思いながら雪渓を渡り、少し進んだ所で蕾を見つける。「ツボミ見っけ!」、数えるほどの蕾があった。 |
(太郎山の山頂) |
(日光白根山) |
(尾瀬の燧ヶ岳) |
もう充分展望を満喫したので下ることにする。 往路を引き返し小太郎へ向かっている途中で、6人のパーティーと3人のパーティーとすれ違った。 (写真左は、小太郎山への登り返し。奥が小太郎山。剣ヶ峰の岩場には巻道もある) |
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林道にはズミの花が多く咲いていた。まだ蕾も多い。 光徳牧場へ下る途中で、余りにもミズナラの新緑が綺麗だったので、車を止めて写真を撮った。太郎山へ登る場合、光徳温泉へ車を置いて山王峠まで歩く人も多いと聞くが、このミズナラの群生地の中を歩くのが賢明かも知れないと思った。 光徳牧場へ立ち寄ってアイスクリームを食べ、お土産を買ってから帰路に就いた。 |
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