立岩−2/2

 さて、先へ行こう。ここはまだ鞍部ではない。西立岩に向かって4、50mも登るとベンチがあったので、そこで休憩。まずは東立岩を登ったので満足だ。ゆっくり一服しよう。目の前の樹間から西立岩の絶壁が見えた。

 ここからは左手に絶壁を見ながら登って行く。ぐるっと回り込むようだ。
 下った所が鞍部で、さっき登って来たガレ場の上部だった。ここからがいよいよ西立岩の登りになる。

 1つ目のピークを左手に見送って巻いて行くと正面に本物(左の写真:西立岩の本峰)が姿を現した。写真を撮るにもデカ過ぎて入らない。
 (実は1つ目のピークが西立岩の南峰だったようで、山頂を巻いてしまったことを悔やんでいる)

 今回は二子山のような絶壁を攀じ登る(上級者)コースはない。ルートは右側の樹林帯にあり、涸れ沢を登って行く。

 そして、山頂直下から左のヤセた稜線へ出ると、ミツバツツジが満開だった。


 すぐにベンチがあったが、もう山頂は目の前だ。山頂で休んでいる人達の声が聞こえて来る。ベンチを素通りすると、すぐに木彫りの観音様があった。優しいお顔の観音様だ。

 山頂には駐車場で会った茨城から来たというグループがいた。狭い山頂なので私は少し下った所で昼食にした。オバさんからオレンジやミニトマトをご馳走になった。
 ここからは荒船山の最高峰である行塚山が、サメの背びれのように見えた。


(観音様)

(山頂)

(山頂からの行塚山)


(左が東立岩、右が南峰)

(南峰をズーム)
 11時10分、団体さんより一足先に下山する。コースはイヌムキ不動周りである。

 下り出してすぐにベンチがある展望台のような所へ出た。ここから東立岩と南峰の2ショットが絵になった。私が巻いてしまった南峰に今2人の登山者が見える。「あ〜あ、私も登って来ればよかったなあ〜」

 所々に鎖がある急坂を鞍部まで下ると、緩やかな登りになった。そして、正面に樹間からそそり
立った岩峰が見えて来た。「え!、あれを登るのか!」と思ったが、わずかに登った所から左へトラバースしながら下って行く。岩峰を登らずに済んでヤレヤレと思ったが、これも失敗だった。この岩峰が西立岩の東峰だったようだ。テッペンへ行く道があったのだろうか。

 そして、もうここからは下りぱなしかと思いきや、小さい岩峰が立ち塞がった。鎖が2本ぶら下がっていた。右に踏み跡があったが、いつ崩れるか分からないので鎖に掴まって登って行った。
 登り切った所から返り見ると、今、下って来た西立岩の山頂(本峰)が見えた。

 さらに20mも進むと、巻いてしまった東峰と本峰の2ショットが双耳峰のように見えた。「あ〜あ!東峰も登って来れば良かったナア・・・!」とボヤキが出る。

(右が山頂、左が東峰)

 さらに、わずかに登るとベンチがあり、三角点があった。
 そこからは、わずかなアップダウンの稜線歩きになった。爽やかな風が心地よい。

 荒船山方面との分岐へ11時46分着。
 ここからは杉と赤松の林を下って行く。しばらくすると、涸れ沢に沿った急な下りになった。

 所々にヤマツツジが咲いていた。写真を撮りながら下って行くと、眼下に赤い屋根が見えて来た。そして、右手の方から瀑音が聞こえて来た。
そこが威怒牟畿不動だった。とにかく凄い。オーバーハングした絶壁から落ちる滝の中断の窪みに、朽ちかけた御不動さんがあった。


(荘厳な滝の中にイヌムキ不動が!)

(イヌムキ不動をズーム)

 赤い屋根は東屋だった。テーブルとイスがあったので一服していく。

 下り出して1分ほどで荒船山との分岐があった。荒船への道はかなり荒れていた。ここから荒船山へ登る人は少ないのだろうと思ったが、5,60mほど下ると立派な標識が立った分岐があった。ここは道も良く踏まれていた。

 すぐに沢を渡って対岸へ。杉林の緩やかな下りになり、右手の沢からどんどん遠ざかる。この辺は間伐してあるので明るい。木漏れ日の中を下って行く。

 立岩直登コースとの分岐へ12時42分着。ここからは今朝歩いた道を下って行く。駐車場近くの「登山者守り地蔵」にお賽銭を入れて無事下山できたことに感謝した。

 今回は西立岩の南峰と東峰を巻いてしまい少々悔いが残るが、東立岩と西立岩の山頂を踏んだので良しとしよう。

 駐車場で山支度を解いでいる時、車が1台入って来た。中高年のご夫婦だった。私はこんな時間から山へ登るのかと心配したが、滝巡りをしていると聞いてホッとした。これから線ケ滝へ行くという。

 私も線ケ滝の東屋近くへ路駐して滝を見物した。滝壺から見上げる滝は荘厳で迫力があった。


(線ケ滝)