雲仙岳 (うんぜんだけ)

(1,359m、長崎県)  179座

仁田道路から見た、普賢岳(左手前)と平成新山(中央奥)

仁田峠〜普賢岳〜国見岳〜妙見岳−(ロープウェイ)−仁田峠

2010年3月30日(火)

英彦山−杷木IC−諫早IC−雲仙−仁田峠P−展望台−仁田峠P−国民宿舎・青雲荘(泊)

 英彦山から下山して、神宮下の駐車場から雲仙へ行くため、杷木(はき)ICへ向かった。
 明日の長崎県の天気予報が良くないため、今日中に普賢岳と平成新山を一目見て置きたい、そんな思いで車を走らせた。

 杷木ICから高速に乗り、大分道から長崎道へ入って行く。高速から満開の桜が見えた。途中で立ち寄ったSAの桜も満開だった。

 諫早ICで降り、R57で雲仙を目指して行く。千々石の手前あたりから、正面奥に槍のような尖峰が見えて来た。雲仙岳に違いないと思いながらも路肩がなく駐車できない。

 やっとガソリンスタンドがあったので、給油しながらあの尖った山を聞いて見ると、やはり雲仙だった。尖ったのが平成新山で、手前の丸っこいのが普賢岳だと教えてくれた。

 ところで雲仙岳とは、「BIGLOBE百科」によると、『広義では普賢岳、国見岳、妙見岳の三峰と、野岳、九千部岳、矢岳、高岩岳、絹笠山の五岳からなる山体の総称。<三峰五岳の雲仙岳>と呼ばれている』と書いてあり、さらに『狭義では<三峰>を指すこともある』と書いてあった。

 主峰は普賢岳(1359m)であるが、1990年から1995年にかけて火山活動で出来た平成新山(1483m)の方が高い。しかし、平成新山は登山禁止なので普賢岳、国見岳、妙見岳の三峰を登って来ることにした。

 天気予報は下り坂と報じている。明日は雨かも知れない。せめて今日中に普賢岳の写真が撮りたい、そんな思いで今宵の宿、青雲荘へ行く道を見送って真っ直ぐ仁田峠へ向かって行った。

 「仁田峠登山道路」は、一方通行で17時までだという。そのゲートを16時前に通過した。この道路はある人のHPによると、「スバラシイ展望が広がった」と書いてあった。そのスバラシイ展望を見たいと胸を弾ませながら登って行く。

 眼下には島原や島原湾が広がった。しかし、山屋が海を見て「スバラシイ展望」というだろうか。そんな疑問を抱きながら山道を登って行くと、展望台のようなものがあったが、かまわず仁田峠へ向かって行った。

 途中から、まさに「スバラシイ」展望が広がった。右手正面に平成新山と普賢岳が見えて来た。ヤッター! 車を止めて車窓からシャッターを押した。やはり「スバラシイ展望」というのは間違いではなかった。ついに両山とも見ることが出来た。次はロープウェイで展望台から真近に見たい。


(正面が平成新山、左が普賢岳)

(ロープウェイの上部駅)

 仁田峠の駐車場はガラガラだった。急いで車を止め、ロープウェイの駅までの石段を駆け登った。そして、往復切符を買い、ロープウェイを待つ間、さかんにシャッターを押した。

 ロープウェイで3分、上部の駅へ着いた。
 そこから、また石段である。それを駆け登ると展望台があった。正面に普賢岳と平成新山、左手に国見岳と妙見岳も見えた。バンザ〜イ!
 下のロープウェイ駅から見た時は、普賢岳は2つのピークがあり、どっちが山頂か分からなかったが、ここから見ると左側のピークの方が少し高いようだ。


(展望台からの普賢岳と平成新山。普賢岳は手前左のピークが山頂)


(展望台からの妙見岳と国見岳)

(国見岳ズーム)

(仁田峠P、下はゴルフ場)

 この雲仙岳は見るだけで登高心が湧いて来る。今日登って来た英彦山は最後までその山容が分からなかった。山はやはりこうでなくちゃあ〜。
 平成新山の溶岩ドームまで見ることができ、もう、申し分ない。あとは明日、あの普賢岳のテッペンへ立つだけだ。もちろんロープウェイなどには乗らず歩いて登るつもりだ。

 まずは今日の目的が叶って嬉しい。あとは温泉に浸かって美味いビールでも飲もう。
 今宵の宿は、国民宿舎・青雲荘である。立派な建物でホテルのようだった。