焼石岳(やけいしだけ)

(1,548m、岩手県)  152座



中沼と焼石連峰(下りでやっと姿を見せた)


中沼登山口〜中沼〜銀明水〜姥石平(散策)〜焼石岳

2007年6月9日(土)

東京1136−(新幹線)−1426水沢江刺−(レンタカー)−夏油温泉(泊)

 焼石岳は、栗駒国定公園内にある日本二百名山であり、花の名山でもある。東北には花の名山が多いが、 この山は6月上旬から花が見られるというのがいい。

 山の中腹にはまだ残雪がたっぷりあるというのに、雪解けの早い山頂近くはお花が満開になるという。ち ょっと信じられない話だが、そのシンジラレナイ花を見るため、仲間4人と新幹線に乗った。

 今日は夏油(げとう)温泉泊まりなので、レンタカーの運転は酒を飲まない人にお願いするとして、私とMTさんは、さっさと缶ビールを空け、酔っ払いモードに入る。

 水沢江刺駅で降り、早速レンタカーに乗り込む。運転はビールを飲まなかったMさんが引き受けてくれた。まずは作戦成功!

 駅近くのコンビニで買出しを済ませ、夏油温泉へ向かって行く。

 天気予報では、午後から雷雨の恐れがあると報じていたが、夏油温泉へ着く手前で、ついに雨が落ちてきた。そして夏油温泉へ着いた時は本降りになってしまい、楽しみにしていた露天風呂もしばしオアズケ。

(写真左:土砂降りの中、元湯夏油の本館へ到着)

(写真右:ここには旅館4棟、自炊・湯治部4棟がある。早く雨が止まないかなぁ〜)

 30分ほど待つと少し小降りなったので、傘を差して露天風呂へ行った。雨の露天風呂もなかなか風情があっていい。

   9時就寝。


6月10日(日)

夏油温泉430−553中沼登山口615〜655中沼700〜723上沼〜754つぶ沼分岐803〜824銀明水835〜1005姥石平分岐(東焼石岳の途中まで散 策)1040〜 1110焼石岳1200〜1318銀明水1333〜1436中沼1450〜1518中沼登山口

 朝、4時30分、中沼登山口へ向かって宿を出発。雨こそ降っていないが、ドンヨリとした黒い 雲が覆っていた。天気予報は「曇り時々雨、降水確率50%」と報じていたが、何とか今日一日、いや午前中だけでもいいからもってほしいと願った。

 夏油温泉から中沼登山口へ約1時間半で着いた。予定より30分早く着いたので今日一日の行動に余裕ができた。

 駐車場は40台ぐらい置けそうだが、止めてあるのは20台位だろうか。そのうちの半分は、 昨夜から来て車中泊している人達に違いない。

 この時期の週末は朝7時ごろには満車になるらしいが、今日は天気がイマイチなので地元の人は出かけて来ないかも知れない。
 ここにはトイレがあり、トイレットペーパーもあった。

 雨は降っていないが、ドロンコ道と雫で濡れないように雨具を着こんで、6時15分出発。

 木道を10mも行くと水が流れていた。手ですくって飲んでみると、土臭くてまずかった。心が貧しく卑しい私は、水場があると「飲まないと損する」ような気持ちになるからいけない。どうも貧乏性が抜けない。

 すぐに木道からドロンコ道になった。周りにはバカでかいミズバショウがあったが、花は咲いていなかった。
 登りは斜面がゆるいので助かる。先週行った丹沢の檜洞丸に比べると何と楽なことか。

 途中で雨具を脱ぎ、一本立てていると、雨がパラパラと落ちて来た。今脱いだばかりの雨具を着込んで歩き 出すと、何と10mほどで中沼の標識とベンチがあった。「どうせならここで休めばよかった」、と思いながらも、 せっかくなのでここで5分休憩。

 しかし、せっかく着いた中沼だが視界は全く利かず、湖面さえも見えなかった。

 湖畔を歩いていても湖面は見えない。ここが本当に中沼なのか?と思った時、やっと湖面が見えた。そこは湖水が雨で増水し登山道が水浸しになっていた。どうせもう靴は泥だらけなので余り気にせずに歩いて行った。

 突然、パーと正面にお花畑が広がった。リュウキンカが咲いていた。急いでシャッターを切ったが、 バックがガスっているのでイマイチだ。バックに残雪の山でも見えれば最高なんだがなあ・・・。

 しばらく木道が続く。時々、雪渓を渡るようになって来た。ミズバショウも咲き出したが、あまりにもデカ過ぎてあまり可愛いくない。もっと小さくてピチピチしたミズバショウの方がいい。

 上沼からは、ミズバショウの群落になった。大きさも普通サイズになって来た。まるで栽培しているのではないかと思うほど、ミズバショウが咲き乱れていた。ここは尾瀬よりもはるかに多い。もしミズバショウが見たいという人がいたら、ぜひここをお勧めしよう。

 ミズバショウが咲く湿原の木道を進んで行くと、突然3mほどの雪の壁にぶつかった。壁にしっかりと足跡が着いていたが、「本当にこんなところを登るのか?」と思うほどだった。何とかその壁を攀じ登ったが、下りが心配になった。(下りは巻いた)

 その壁を登った所がつぶぬまコースとの分岐点で、コースを間違えないように横断幕にコース名が書いてあった。

(写真左はつぶ沼コースとの分岐点付近の雪渓)

 雪のない平らな所へ出ると、そこが銀明水だった。8時24分着。4、5人がベンチで休んでいた。

 我々も ここで休憩。冷たい湧き水は飲み放題、無料。私は400mlぐらい飲んでしまった。近くには桜(ミネザクラらしい)や、ムラサキヤシオが咲いていた。

 ここからは正面に雪渓が広がった。右手に雪のない石段があったので登って行くと、突然、避難小屋が現われた。 ここは縦走路ではないと思って引き返し、雪渓を登ろうとしたがトレースが見つからない。

 再び避難小屋へ行って休憩していたパーティーに確認すると、やはりあの雪渓を登るのだという。今度は全員でトレースを探す。この時期は雪面がスプーン・カットになっているので、すべてがトレースに見えてしまうのだ。視界が利かず、赤布も見えない。

 やっとトレースを見つけて安堵した。しかしここから先も何度もトレースを見失った。ホワイトアウトの中で手分けしてトレースや赤布を探しながら登って行った。
 急斜面のトラバースもあった。今年の冬は全国的に雪が少ないといわれているが、ここにはまだたっぷりあった。

 しばらくすると雪渓も少なくなったので仲間達はアイゼンを外す。初めからアイゼンを着けていなかった私は一服タイム。

 ここからは、石コロがゴロゴロした沢の中を歩くようになった。沢といっても石伝いに歩ける小さな沢で、日照りが続けば涸れてしまうような沢だ。

 1mほどの滝のようになった所を右から巻き込むと平らになり、木道になった。白いハクサンイチゲがチラホラと咲いていた。早く姥石(うばいし)平の満開の花が見たいと心がはやる。

 すると、濃い霧の中からボンヤリと大きなケルンが見えて来た。そこが姥石平の分岐点で、ケルンの周りに10人ほどが休んでいた。弁当を広げている人もいた。

(写真左は帰りに撮ったもの。休憩している人はいなかった)

 我々もここで大休止。40分間の自由行動とし、右手の東焼石岳方面へ散策に出かける。ハクサンイチゲが群落で咲いていた。思わず歓声を上げる。しかし、肝心な焼石岳も東焼石岳も見えなくては絵にならない。

 

晴れていればこのように見えたはず。
(写真はモウズイカさんから借用)
 

実際はこんな状況
これ、どこ?って感じ。
 

アッ!宇宙人!ではなく、雨の中で花畑を散策する仲間達

ハクサンイチゲ