レンゲツツジ紀行 
湯の丸山 (ゆのまるやま)

(2,101m、長野・群馬)


天然記念物に指定されているレンゲツツジの群落。背後が湯の丸山(拡大できます)


2006年6月24日(土)
@地蔵峠〜ツツジ平〜湯の丸山〜烏帽子岳縦走

〔車、日帰り〕
相模原500−入間IC−620高坂SA640−東部湯の丸IC−850地蔵峠900〜ツツジ平〜1028湯の丸山1048〜1213烏帽子岳1315〜1400湯の丸分岐1410〜1450地蔵峠−池の平湿原・三方コマクサ園−地蔵峠−東部湯の丸IC

 湯の丸高原には60万株のレンゲツツジが群生し、山全体を朱色に染め上げるという。
 例年は6月中旬が見頃だというので先週行くはずだったが、今年は花が遅れているというので、一週間遅らせた。それが功を奏し、レンゲツツジは満開、イワカガミやツマトリソウなども咲き乱れ、ベニバナイチヤクソウやミヤマハンショウヅルなど初めて見た花も多く、花紀行にぴったりの山だった。

 そして最後の極めつけが、「池の平」で見た「白いコマクサ」だった。初めて見た白いコマクサに感激!
 まずはその白いコマクサからご覧下さい。(写真拡大できます。写真はイマイチですが)

 朝からパッとしない天気だったが、せめて雨が降らないことを祈りながら家を出た。
 途中でMOさん、Nさんを乗せ、高坂SAでMさんと合流し、上信越道を走って行った。

 今日は妙義山も霞んでボンヤリとしか見えない。
 長いトンネルを抜けると濃い霧に覆われ、絶望感が漂った。しかしその霧もすぐに消えたのでホッとした。
 東部湯の丸ICで降り、地蔵峠へ向かって行った。

 ホテルなどが建った地蔵峠には広い駐車場があり、誘導員の指示で楽に車を止めることが出来た(無料)。 空にはやっと晴れ間が覗いて来た。最近、私は「晴れ男」なのだ。

 駐車場からは目の前にリフトが見え、すでにその左側を登っている人達が大勢いた。右の方には待望の レンゲツツジが見えた。

 リフト沿いにあった牧場へ入ると、早速、牛が出迎えてくれた。誰かが「うまそう」と言ったが、 牛を見てすぐに旨そうと思う人はスゴイ。バーベキューでも連想したのだろうか。

 ここからリフト沿いの急斜面を一直線に登って行った。時々、牛のフンがあるので注意を要する。リフトも動いており、 乗っている人もいたが、このくらいの距離なら汗をかいた方がいい。

 急登を登りきると、待望のレンゲツツジが出迎えてくれた。凄い!凄い!の連発となった。

(サムネイルになっています。拡大して御覧ください)
  

レンゲツツジのお出迎え

花も人もいっぱい

広大な花畑

烏帽子岳とツツジ平の分岐

   60万株と言われるレンゲツツジが見事だった。「山全体を朱色に染め上げる」というキャッチフレーズは、ちょっとオーバー にしてもやはり凄い。見応え充分である。南アルプスの甘利山もレンゲツツジが多いことで知られているが、スケールが違う。はるかにこちらの方が広い。

 ここはレンゲツツジばかりではなく、足元に名前の知らない黄色い花やピンク色のイワカガミ、小さくてかわいいコケモモなどがい っぱい咲いていた。牛は、”レンゲツツジは毒があるので食べない”そうだが、高山植物も食べないのだろうか。せめてこれらの花々が 食べられなくて良かったと思った。

 途中から牧場のバラ線を潜って左側の登山道へ出た。湯の丸山への最後の登り、岩と石ころの道を一気に登って行った。

 日差しが強くなった。朝方の曇り空が信じられないほど、ガンガン照りつける太陽。山はこうでなくてはいけない。

 広々とした岩礫の山頂(写真左)には大勢の人がいた。私達もここでしばし休憩。
 地蔵峠がはるか下に見えた。反対側には登高心を駆り立てるような烏帽子えぼし岳(写真右)の独特なピークが見えた 。その烏帽子へは、一旦、グーンと下ってから登り返す。

「あんなに下らされるのか・・」と思わずボヤキたく なるが、ここまで来たからにはやはり烏帽子岳まで行ってみたい。