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鈴木ふさ子様(13歳)宛 | 大正11年7月3日 | ナゴヤ 譲次(29歳)(発信) |
東京市外中渋谷七一六宛にに出されている絵はがき。 昨晩はおそいのにわざわざ見送って下さって有難う。 皆さんと一所に遊べて大変愉快でした。帰りに電車の中で居眠りをしませんでしたか したでしょう。曙町から駅までの電車の中でも盛んに上体を前後に曲げて眼を閉じて居ましたネ。 私は近頃流行ている女学生の体操の復習をしていらっしゃるのだと思って感心しました。 夏のお休みには名古屋へいらっしゃい暑い、狭い、きたない処で 時々不自由な目に逢うのも 修養になると思って 御出でなさい 充形さんのおじいさんのお宅へも遠くありません。 私は目が達者で眼鏡をかけませんから細かい字を書きましたが どうぞ眼鏡をかけてシッカリ御読みください。 お父上様やお母様によく御礼を申しておいて下さい。 サヨナラ アイスクリームやおしるこを沢山食べてはいけませんヨ |