祝島の日々 2007 1〜3月


山桜と練塀
 今年は2月から4月にかけて更新ができず、せっかくの島の桜の画像も掲載できませんでした。現在のトップページは画像が少なめでややさびしい感があるので、少し時期が外れましたが祝島の山桜の画像を掲載してみました。

 祝島と言えば山桜や練塀が知られていますが、この2つを同時に撮影できる場所はごく限られており、管理人もこの場所以外には知りません。

 島外の方でこの撮影場所を知っている人はかなりの祝島通だと思います。

(撮影3/29)


菜の花と祝島集落
 こちらの画像も撮影はしながら更新ができなかった関係で掲載する時期を逃してしまったものです。

 祝島の集落から見て東側の山肌には、菜の花が群生しているところがいくつかあります。陸からよりも、むしろ海から見たほうが、山の斜面が一面の菜の花の黄に覆われているのが分かるかもしれません。

(撮影3/1)


寒干し大根作り
今年は暖冬でなかなか寒くなりませんが、
それでも好天が続く上に「寒(冬の西風)」も多少は吹くので、
寒干し大根の生産は順調です

昨年は秋口に好天が続いたため山口県内の大根の生育は良く、
祝島でもいい大根ができました

その大根を畑から抜いてきて庭先で洗い、手作業で切っていきます
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切った大根は浜の風が良く通るところで干し、寒がしっかり吹く日が続けば、
厚めに切った大根も4〜5日で干しあがり、いい匂いを辺りに漂わせます

そうやって順調に干しあがった寒干し大根は匂いも良く真っ白で、
そのまま口の中でゆっくり噛むと、大根の甘みと風味が広がります

もちろん、雨などで干せない日があると時間がかかります
そうなると少し茶色がかったものになりますが、味に変わりはありません

寒干し大根は冷暗所においておけば、
作ってから一年たっても十分美味しく食べられるので、
島で「かんぴょう汁」と呼ぶ寒干し大根と季節の野菜の煮物はいつでも楽しめます

寒干し大根で作った「かんぴょう汁」は、なくてはならない島の味です

参考:寒干し大根
                                          (撮影 1/10、23)


漁協婦人部、季節はずれのヤズ売り
この時期、漁協の加工場は本来ならサヨリの販売で賑わうはずですが、
今年はサヨリの水揚げがほとんどありません

代わりにヤズが販売されていますが、これも異例です
ヤズが釣れるのは本来なら12月の頭までで、年明けに釣れることはあまりありません

暖冬の影響か、海がおかしいのか

「今年は海が遅れている」
そう言う漁師もいます

この分では、今年のサヨリはかなり貴重品になりそうです
                                          (撮影 1/23)


練り塀フォーラム開催
祝島で練り塀フォーラムが開催され、50名以上が参加しました
広島大学の名誉教授、難波平人氏の、
画家の目から見た祝島の練り塀の魅力についての講演に続き、
広島工業大学の森保洋之教授と森保研究室生の方々から、
練り塀についての研究事例が発表されました

飛び入りで大分からの参加者の話もあり、
最後は祝島在住の橋部さんの話で締めくくられました


フォーラムの詳しい内容や、練り塀の修復作業については下記リンクを参考してください

練り塀修復プロジェクト(祝島ネット21)
祝島フォト情報
                                          (撮影 1/21)


小学校で餅つき大会
祝島小学校で今年も餅つき大会が開かれました
島の人たちも準備から参加し、
児童は1名ですが総勢で40名以上の賑やかな餅つき大会になりました

みさきちゃんや弟たちも、昨年より餅をつく姿が様になってきたようです

餅を丸めるのも、島のおばちゃんたちが教えているので、
だんだん上手に丸められるようになってきました
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この日は小学校に新しく設置された、
滑り台やブランコなどの遊具のお披露目ということもあり、
つきたての餅で、さっそく餅まきが行われました

祝島小学校は児童1人ですが、島全体で子供を守り育てていますし、
上関小学校との交流も頻繁に行うなどしています

また4月には、みさきちゃんの弟のりゅうま君も入学予定です
                                          (撮影 1/18)
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2007年の神明様
神明様といえば上関町の周辺では、
阿月(柳井市)や上関で大々的に行われていますが、祝島でも昔から行われています

人口が減った現在は昔に比べればささやかにですが、
島の人たちは正月飾りなどを東の浜に持ち寄って焼き、
今年の無病息災を祈って煙を浴び、お餅を焼いて食べます

人が少なくなった分、賑やかさには欠けますが、
正月らしい穏やかな空気の中で行われる祝島の神明様は、
これからも続けられていくことでしょう
                                          (撮影 1/15)
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2007年の出初式
1/5に上関町内の消防団の出初式が行われ、
町内の消防団員180名以上が参加、祝島からも44名の団員が参加しました

昨年は島や町内で大きな火事はありませんでしたが、
今年も消防団員が活躍するような事態は起こらないで欲しいものです
                                          (撮影 1/5)
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マウンテンマウスが祝島でライブ!
 周防大島出身で、山口県内を中心に活躍中の兄妹バンド「マウンテンマウス」が、1月4日に祝島公民館で「マウンテンマウスの元気と笑顔の物々交換ライブ!in 祝島」を開催しました。
 ライブの様子は「祝島ホームページ」の掲示板「祝島人の井戸端会議2」で紹介されていますので、ぜひご覧ください。

参考:マウンテンマウス公式ホームページ
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荒れ模様の年末、穏やかな新年
2006年の年末は天候が荒れ模様で、
特に28日は大シケとなり、定期船の「いわい」は朝便が欠航となりました

昼になってもシケは治まらず、高波で沖合いを行くタンカーの船体が見えなくなるほどです
なんとか昼便は島に来た「いわい」ですが、
高波を避けるため普段とは少し違ったコースを通り、
それでも船体が波で何度も高く持ち上げられていました

この時期、特に祝島のような一本釣りの漁師が採る魚は、
年末年始の刺身用などで市場で高値で取引されます

しかし、さすがにここまでシケてしまっては漁に出るわけにも行かず、
島の漁師はそれぞれの家や船大工の小屋に集まり時間を過ごしていました
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年が明けて三ヶ日はうって変わったように穏やかな日和が続きました

やはり夏と比べると正月は帰省客も少なめのようで、
二日、三日の「いわい」の出航時の、見送る人、見送られる人の姿も、
夏に比べればまばらです

今年も、祝島の正月は静かに過ぎていきました
                                          (撮影 12/28、1/2)
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