祝島の日々 2008 4〜6月

 収穫間近、祝島びわ

急な斜面に並ぶびわの木には一面に袋がかけられている
ただ歩くのもたいへんな急斜面だからこそ、水はけがよく美味しいびわができる

 今、祝島の山道を歩けばいたるところでびわの木に袋がかけられているのを見ることができます。

 びわの実自体はまだまだ青いものも多いですが、日当たりの良い場所では黄色く色づいてきたびわも。

 黄色いびわはまだまだ酸っぱいものの、食べると多少甘みを感じる程度には糖度が上がっています。

 そのため、カラスに狙われて袋が破られて中の実が食べられてしまっているものもあり、びわ農家はカラス対策に追われています。

 今年の祝島のびわは気温が春先からの気温があまり上がらなかったため、昨年よりは収穫開始が遅れ、早生品種の長崎早生の初出荷は5/26日以降になりそうです。

 祝島市場からお送りする「茂木」という品種のびわは、6月上旬から中旬ごろが出荷の最盛期になりそうで、その時期を中心に発送する予定です。

 祝島びわをご注文いただいたお客様は、もうしばらくお待ちください。


リンク
祝島のびわは世界一!

袋がかけられたびわ


色づいてきたびわ


カラスによって袋が破られている
(撮影5/17)

 櫂伝馬の踊り、体験会

最初はなれない様子でも、最後のほうでは上達してビシッと決める子供たち
地元のテレビ局やケーブルテレビがも取材に来ていた

 神舞まであと3ヶ月、島では準備が徐々に進んでいます。物の準備ももちろんたいへんですが、役目をこなす人の確保もたいへんです。

 GWで島に多くの子供たちが帰省しているため、将来の櫂伝馬の踊り手候補を育てるべく、島の有志による踊りの体験会が開かれました。

 参加者は島に住んでいる子供に限らず、また櫂伝馬の踊りは本来は男しか踊れないのですが、今回は体験会ということもあって女の子も参加。

 最初はなかなか上手く踊れなかった子供たちですが、何度か踊るうちにすぐに上達してきて、剣櫂(けんがい、船の後ろで踊る)はなかなか難しかったものの、祭幣(さいへい、船の前で踊る)のほうはほとんどの子が最後には踊れるようになっていました。

 今年の神舞には間に合わないでしょうが、次の神舞、そしてそのまた次の神舞には、今回の練習に参加した子供たちが踊っているかもしれません。


関連リンク
祝島フォト情報
「神舞」:スナメリ倶楽部
 

まずは橋部さんが前回の神舞をDVDで


剣櫂の踊りを清水さんが教えるが、


子供たちにはちょっと難しかったよう


祭幣の踊りは山戸孝@管理人が手本を見せる
こちらはほとんどの子供が踊れた

(撮影5/4)


 春休みで豚の見学が人気

三浦湾の海岸線沿いにある放牧場
元は田だった畑を電気牧柵で囲む

 学校が長期休暇に入ると島に帰省してくる子供たちに、今年の春は三浦湾の氏本牧場で放牧されている豚の見学が人気でした。

 ちょうど島の人たちが豚の餌にと、少し傷んだり、トウが立ったりしたイモやみかん、野菜などを提供してくれたので、子供たちはそれらを豚に与えたりすることもでき、食べようと寄ってきた豚をとても近い距離で見ることができて興奮していました。

 豚は、サツマイモやみかんを見ると鼻を鳴らして走り寄って来るくらい好みなようですが、大根や玉ねぎなどは好きでないのかほとんど食べようとしませんでした。

 

冬を越して少し痛んだサツマイモをほおばる


ビリッとくる電気牧柵には人も豚も触らないように
(撮影4/2)



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