コッコーの部屋
コッコ−とは
コッコーと徐福伝説 祝島ではコッコーは徐福が秦の始皇帝に命じられて探していた「不老長寿の果実」だという伝説があり、 「一粒食べれば百年長生きする」といって珍重しています。 「コッコー」という呼び名は祝島独自のものですが、これを漢字にすると、 このようになると、古文書には記されています。 (上の2文字で「こっこう」。「藤」はつる植物の意味) 左:「コッコー」の名の由来を示す古文書の写し(コピー) 右:それをある程度、平易な文章にしたもの (重村定夫氏蔵) 「祝島徐福伝説」 http://www.iwaishima.jp/jofuku/ コッコーとキウイの違い コッコー(こっこー、こっこう、こっこふ、とも言います)は、 キウイの近縁の種類とも、またはキウイの原種とも言われています。 そこで、コッコーとキウイの違いを簡単に説明してみます。
どちらもつる性の植物ですが、葉の形は明らかに違っています。 コッコーの葉は細長いハート型、キウイの葉は円形に近いハート型となっています。 また葉の表面も、コッコーはツルツルと、キウイはザラザラとしています。
実の大きさは、かなり違います。 コッコーの実は、大きなものでも縦3〜4cm、横2〜3cm程です
キウイの実の表面には細かく堅い毛が生えていますが、コッコーの表面はツルツルしています。 そのためキウイと違って食べやすく、小さいこともあって皮をむかずにかぶりつくこともできます。 もちろん皮は食べられませんが。
断面図も、コッコーとキウイは良く似ています。 薄い皮の中の実は緑色で、実の縦方向に入った軸の部分は白く、 それを囲むように黒くて小さい種が囲んでいます。 ただ実の色はコッコーのほうが深く鮮やかなエメラルドグリーンです。 「徐福伝説」に関連して「不老長寿の実」と言われていることもあって、 祝島の人はキウイよりもコッコーのほうが栄養があるといって珍重します。 コッコーは、ほどよい酸味とやわらかな甘み、種の粒粒の感触が特徴で、 キウイのように食べた後で口の周りや舌がいがらっぽくなることも無く、キウイが苦手な他人でも食べられます。 収穫時期は11月〜1月で、収穫してから1週間から10日ほどおいて、 熟して少し柔らかくなったものが食べごろです。 キウイのようにリンゴと密封して保存しておけば早く熟します。 ただ野生の果物の常として、 収穫時期や樹の栄養状態などによってそれほど甘くないものもたまにありますので、 そのときは運が悪かったと思って次の実にチャレンジしてみてください。 なんといっても、品種改良されていない野生のままの果実ですので。 コッコーの食べ方 ・生食 上記にあるように、収穫してから1週間ほどおいて少し柔らかくなったものを、 指で周囲を少し押してさらに柔らかくしてからヘタのあたりを少し切って中の果肉を見える状態にして、 そこから果肉を口で吸い出すのが祝島流の食べ方です。 ・焼酎漬け 小ぶりのものは焼酎に漬けることが多く、梅酒のように氷砂糖を入れて甘くしたものが人気があります。 また、焼酎やホワイトリカーでなく、ウイスキーに漬けても独特の風味が出ます。 ヘタの部分を取ってから漬けるのがコツです。 早く飲みたい人は、爪楊枝などで何箇所か穴をあけてから漬けるとよくエキスが出ます。 ・ようかん 祝島では、ようかんに入れることもあります。 「こっこうワイン」について コッコー(こっこう)ワイン、お披露目
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