コッコーの部屋





コッコ−とは

ナシカズラ(マタタビ科)

南方系の落葉・つる植物。
市販のキウイと近縁の種類である。
昭和48年上関町観光協会発行の『万葉と神舞の島・祝島』に

「珍植物・・・不老長寿の果・島人のいわゆる“コッコ−”と呼び、不老長寿の仙果と信じておりますものは
        和名はナシカズラで高さ一丈(約三メートル)以上に達する蔓(つる)性の植物でございまして、
        その頂(いただき)にちょうど緑の小梨を思わせるような果を結ぶのであります。
        これに関しては、古来秦の始皇帝が徐福をつかわして東海に求めさせた不老不死の仙薬が
        これだというような事を伝えておりますがもちろん、これは牽強付会の俗説であります。
        しかし、旧藩時代に萩の毛利公にしばしば献上されているようであります。」

と記してある。

どうして“コッコ−”と呼ぶのかは不明である。
ただし、この名称は本町だけでなく、かなり広い範囲で使用されている。
現在までのところ本町では祝島だけに見られる。
祝島では北西部三浦湾上方に直径10センチメートルあまりになる大木があり、これから多数の枝を出して
毎年多数の果実をつけている。
島内のあちこちで見られるがその数はきわめて少ない。
また、三浦湾上方以外のものは果実をつけないといわれている。
八島にも“コッコ−”があるとよくいわれている。
また、あってもよさそうであるが、どうしても発見できず、証拠標本もない。
県下でのナシカズラの記録は、

 阿武郡(宇田郷)・萩市(笠山)・大津郡(三隅)・豊浦郡(白滝山)・下関市(蓋井島・干珠島)
 山口市(天花)・熊毛郡(祝島)

などである。

これらのうち、祝島・天花を除くほかはいずれも本県西部ならびに日本海沿岸である。
四国・九州には多い。


                                  「上関町史」  発行 上関町
                                           発行日 昭和63年3月31日 より


コッコーと徐福伝説


祝島ではコッコーは徐福が秦の始皇帝に命じられて探していた「不老長寿の果実」だという伝説があり、
「一粒食べれば百年長生きする」といって珍重しています。

「コッコー」という呼び名は祝島独自のものですが、これを漢字にすると、


このようになると、古文書には記されています。
(上の2文字で「こっこう」。「藤」はつる植物の意味)


左:「コッコー」の名の由来を示す古文書の写し(コピー)
右:それをある程度、平易な文章にしたもの
(重村定夫氏蔵)

「祝島徐福伝説」
http://www.iwaishima.jp/jofuku/



コッコーとキウイの違い

コッコー(こっこー、こっこう、こっこふ、とも言います)は、
キウイの近縁の種類とも、またはキウイの原種とも言われています。
そこで、コッコーとキウイの違いを簡単に説明してみます。


コッコーの葉 キウイの葉

どちらもつる性の植物ですが、葉の形は明らかに違っています。
コッコーの葉は細長いハート型、キウイの葉は円形に近いハート型となっています。
また葉の表面も、コッコーはツルツルと、キウイはザラザラとしています。


左がコッコー、右がキウイ

実の大きさは、かなり違います。
コッコーの実は、大きなものでも縦3〜4cm、横2〜3cm程です


コッコー キウイ

キウイの実の表面には細かく堅い毛が生えていますが、コッコーの表面はツルツルしています。
そのためキウイと違って食べやすく、小さいこともあって皮をむかずにかぶりつくこともできます。
もちろん皮は食べられませんが。


断面図 コッコー キウイ

断面図も、コッコーとキウイは良く似ています。
薄い皮の中の実は緑色で、実の縦方向に入った軸の部分は白く、
それを囲むように黒くて小さい種が囲んでいます。
ただ実の色はコッコーのほうが深く鮮やかなエメラルドグリーンです。

「徐福伝説」に関連して「不老長寿の実」と言われていることもあって、
祝島の人はキウイよりもコッコーのほうが栄養があるといって珍重します。

コッコーは、ほどよい酸味とやわらかな甘み、種の粒粒の感触が特徴で、
キウイのように食べた後で口の周りや舌がいがらっぽくなることも無く、キウイが苦手な他人でも食べられます。

収穫時期は11月〜1月で、収穫してから1週間から10日ほどおいて、
熟して少し柔らかくなったものが食べごろです。
キウイのようにリンゴと密封して保存しておけば早く熟します。

ただ野生の果物の常として、
収穫時期や樹の栄養状態などによってそれほど甘くないものもたまにありますので、
そのときは運が悪かったと思って次の実にチャレンジしてみてください。
なんといっても、品種改良されていない野生のままの果実ですので。




コッコーの食べ方

・生食

上記にあるように、収穫してから1週間ほどおいて少し柔らかくなったものを、
指で周囲を少し押してさらに柔らかくしてからヘタのあたりを少し切って中の果肉を見える状態にして、
そこから果肉を口で吸い出すのが祝島流の食べ方です。

・焼酎漬け

小ぶりのものは焼酎に漬けることが多く、梅酒のように氷砂糖を入れて甘くしたものが人気があります。
また、焼酎やホワイトリカーでなく、ウイスキーに漬けても独特の風味が出ます。

ヘタの部分を取ってから漬けるのがコツです。
早く飲みたい人は、爪楊枝などで何箇所か穴をあけてから漬けるとよくエキスが出ます。

・ようかん

祝島では、ようかんに入れることもあります。



「こっこうワイン」について

コッコー(こっこう)ワイン、お披露目
不老長寿の伝説のある「コッコー(こっこう)」という果物が祝島には自生しています
昨年からこのサイトの「祝島市場」で取り扱いを開始し、
昨年はパオグループにコッコー(こっこう)を主に出荷していました

そのパオグループが周南市の永山酒造にこっこうワインの製造を依頼していたのですが、
このたび宇部市の宇部全日空ホテル地下にある、
「中国料理 敦煌」が「やまぐち食彩店」の認定を受けるのに合わせ、
こっこうワインのお披露目が行われました

「皇寿 千歳 (こうじゅ ちとせ)」と命名されたこっこうワインは、
地産地消のコース料理の食前酒として披露され、
透明に近い白色とさわやかな酸味で主席者にとても好評でした

昨年は台風の影響でコッコーの出荷量が少なかったこともあり、
こっこうワインも上の画像の150mlの容器で、75本しか製造されませんでした

そのため少なくとも今年は一般に販売することは無く、
「敦煌」の下記画像のコースでしか味わうことができません

こっこうワインの説明 コースの説明
(↑クリックすると拡大します↑)

参考:株式会社パオ
                                   (撮影 05/5/17)



コッコーの販売について


詳しくはこちら→「祝島市場




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