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多文化共生教育資料
私の気持ち
5年  (ブラジル)
 私は、この学校に1年生からいます。だから、この学校になれています。なれたということは、すごしやすくなったということです。
 私は、幼稚園のときから、日本語で話せるようになりました。そんな私が、日本のみんなにわかってほしいことがあります。
 私は、1年生のとき、まだ日本語の言葉の意味がよくわからないことがたくさんありました。また、ときには、自分で何を言っているのかもわからないこともありました。
 そんなわたしを、からかう人がいたのです。日本語を必死で使おうとしている私にとって、からかわれることは、すごくいやな気持ちになるできごとでした。
 わたしは、先生に相談しました。でも、先生がその子に注意しても、すぐになおることはありませんでした。その子は、悪口やかげ口を続けていました。本当にいやな毎日でした。
 でも、ある日、その子の口から、悪口やかげ口が出なくなっていました。1週間たっても、その子の口から、悪口やかげ口が出ることはありませんでした。私は、すごくうれしい気持ちになりました。
 去年、たいへん困ったことがありました。ペルー人の男の人が、ある少女を殺害したという事件です。毎日、ニュースで伝えていました。私は、そのニュースを聞いて、「これで、わたしたち外国人が悪く思われるのではないか」と心配になりました。
 このことで、みんなにわかってほしいことは、「この事件から、外国人に対する差別が、始まってほしくない。」ということです。何かあったとき、「外国人がすべて悪い。」というような考え方をしないでほしいんです。
 この学校の人の中にはいませんが、日本の人の中で、外国人がきらいなのか、街で外国人に会ったとき、すぐにふり向いて、何かこそこそと話す人や、変なものでも見たかのような顔をする人がいます。そのようなことをする日本の人に、そんな態度をされた外国人が、どんな気持ちになるのかを、わかってほしいです。
 もし、わたしたち外国人の気持ちをわかってくれたら、差別はへると思います。そうすれば、日本人と外国人が、仲よくなれると思います。
 私の願いは、「日本人と外国人が、自然に仲よくしていける」そんな世の中になることです。