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多文化共生教育資料
わたしの夢と国籍条項
5年  (ブラジル)
 みなさん 国籍条項って知っていますか?・・・・・・・・・わたしは、三重県生まれの三重県育ちです。わたしはこの日本でずっと生活していきたいと考えています。みなさんの将来の夢は何ですか?・・・・・・・・・
 私の将来の夢は、たくさんあります。私は、調べてさがすことが好きなので探偵になりたいと思っています。また、世界で活躍するダンサーにもなりたいです。5年生での社会見学。お弁当の中にお母さんがケーキを作ってくれました。みんなにあげたら「おいしい!」いってもらいました。みんなが喜んでくれるスイーツ屋さんにもなりたいとも思いました。私は、スケッチブックに家の絵をかくことが大好きです。自分がすみたい理想の家をかいて楽しんでいました。その家を考えたり、建てたりする仕事がおもしろくて建築家になりたいという夢もありました。4年生の遠足で三重県警察を見学しました。そして、人を守る仕事の警察官に強くなりたいと思いました。人の役に立つ弁護士にもなりたいと考えました。わたしの夢はいっぱいあります。
 しかし、私の夢の中で国籍条項というのにひっかかってしまう仕事があります。だから、その仕事につくことができません。そのことを知ったのは、四年生の頃だと思います。そんなことがあることを初めて知った時、こんなきまりがあったんだと思い、家へ帰ってお母さんと話しました。お母さんもこの国籍条項のことは知りませんでした。私のお母さんは、私が警察官になることを期待していました。わたしの夢をかなえるために家族で話しあって日本の国籍をとることも考えました。
 わのつどいへ向けてこの国籍条項のことをクラスの友だちと調べました。調べていくと、この三重県では外国人は消防士や警察官にもなれません。調べていくと、津市の職員の建築の仕事にはつくことはできますが、三重県の職員の建築の仕事にはつくことができません。
 外国人だけが将来の夢がすくなくなることがとてもいやです。これは、おかしいです。
 最初にクラスのみんなで話し合った時、この国籍条項について知らない人がほとんどでした。日本人だからこそみんな知っていると私は思っていました。この「わ」のつどいでクラスのみんなで話し合ったことで、知ってくれた友だちがいて話してよかったと思いました。そして、知ろうとがんばってくれる友だち、いっしょに電話をかけて聞いてくれたり調べてくれる友たちがそばにいてくれてうれしかったです。