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多文化共生教育資料
エスペランサに協力するお父さんとお母さん
6年  (日本)
 ぼくの家族は、エスペランサに協力しています。きっかけは、ある日の新聞記事でした。お父さんが新聞を見ていた時、エスペランサの活動している写真を見たことからはじまりました。お父さんとお母さんは、新聞記事を読んで、台所に何かないかとさがしていました。家で買い置きしてあるものや、砂糖、洗剤などを見つけてお母さんといっしょに車にのせて学校へ届けに行きました。そして、エスペランサについてのプリントをもらって家へ帰りました。
 ぼくは、そんなんあんのかというだけでそのプリントを捨てるかと思っていました。でも、そのプリントを捨てずにお父さんとお母さんは、
「大変なんやな。じゃあ手伝おうか。」
と、言っていました。前、住んでいた所は、外国の人は一人もいませんでした。だから、外国の人のことをあまり身近なこととして考えていませんでした。このエスペランサのことで、お父さんとお母さんがこんなに外国の人のことを考えているのがわかってぼくは意外でした。
 この前、エスペランサのプリントをお母さんに渡したら、
「どうしようか・・・」
と、言って考えていました。
「今回も支援に出すものがないでできやんな。」
と言って、支援できていません。自分の家も以前より外出しやんようにして節約するようになってきました。
 それでも、
「外国の人は、厳しいみたいやから少しだけでも支援しよか。」
と、言っていました。
 実際、この支援が外国につながる友だちに役立っていることをお母さんから聞きました。
 何でエスペランサに協力しようと思ったのかお母さんに聞くと、人のことほっとけやんし、お父さんも今までいろいろな人に支えられてきたということを初めて教えてもらいました。ぼくは、エスペランサに協力するお父さんとお母さんの姿を見て、自分のことだけでいっぱいなのに他の人のことまで考えて行動できるのはすごいと思いました。
 ぼくも、自分のことばかりでなく周りのことも自分のこととして考えられるようになっていきたいです。