オーナーのひとりごと  VOL.42
『ジオラマ日本一』対決!?を見に行く '11.5.20 リニア・鉄道館、ジオラマ京都JAPAN

 毎年GWは休日出勤がありますので、その代休を取って名古屋のJR東海「リニア・鉄道館」と、京都の嵯峨野観光鉄道「ジオラマ京都JAPAN」に、日帰りで行ってきました。双方の鉄道ジオラマが面積日本一を謳ってほぼ同時期のオーブンになったため、注目を浴びていましたが、その結果はいかに…。

■■リニア・鉄道館の展示■■
シンボル展示
▲シンボル展示(世界最速を記録した強者たち)
歴代の東海道新幹線が並ぶ(さすがJR東海)▼
歴代の新幹線
収蔵庫エリアの車輌たち
            奥の収蔵車輌エリアにも珍しい車輌が▲ 
 JR東海の施設ですから当然新幹線がメインですが、古い車輌や珍しい車輌も展示されています。体育館のような展示場は、外光を取り入れて明るく見やすいのですが、奥の収蔵車輌エリアに押し込められた?車輌たちは、顔や妻板しか見られず残念でした。
 また、車輌の展示以外はジオラマとシミュレーターが目立ったくらいで、リニアと新幹線以外の歴史的資料や技術・施設の展示には、力を入れないコンセプトなのでしょう。

 今回の名古屋行きには、JR東海ツアーズのパック「日帰り1day リニア・鉄道館」を使用しました。往復の新幹線(関西からはこだま)代に、あおなみ線乗車券・入館券・名古屋駅の店で使えるチケット千円分もついて、なかなかお得です。詳細はこちらから。
▼太陽光を取り入れたエコ?な展示スペース
太陽光を取り入れた展示スペース
レトロな車輌たち
新幹線とは対照的なレトロな車輌も多数▲
   
個人的にツボにはまった展示車輌たち
オロネ10 オハ35 クモハ165とサロ165
▲オロネ10 ▲オハ35 ▲クモハ165(手前)とサロ165(奥)
▼キハ181 ▼スハ43の室内 ▼0系ドクターイエロー
キハ181 スハ43の車内 0系ドクターイエロー
▼100系新幹線の2Fビュッフェ室内
100系新幹線2F
 

■■ジオラマ対決!?■■

リニア・鉄道館
 東海道新幹線のイメージから、中央に名古屋駅を配し、右手に関東地区・左手に関西地区を表現した、横に長い構成でした。全体をひと目で見渡すことができないので、観覧者はひとつの場所にとどまらず動き回って見ています。また、一定の人数の入替制で行われる車輌の走行は、放送による解説などはなく、朝から夜までの流れを約20分で見せていました。
 東海道線やJR東海エリア各地の名所をふんだんに盛り込んだ楽しいシーンやギミックも満載で、さらに奥の見えないところの小さな場面をディスプレイで映し出したりしているので、ついつい覗き込んでしまいました。そして、人形をとてつもなくたくさん使用しているので、野外ライブ会場や甲子園球場のスタンドは、まさに圧巻です。
 
▼東京地区のシーンにはスカイツリーも… ▼名古屋駅の夜景 ▼野外ライブ会場を埋め尽くす人(人形)
東京地区のシーン 名古屋駅夜景 野外ライブ会場
全景・右    
    全景・左
甲子園球場 関西地区のシーン 清水寺
▲ナイター照明の甲子園球場 ▲関西地区のシーンには通天閣や道頓堀が… ▲紅葉に包まれた清水寺
 
 
ジオラマ京都JAPAN
 名古屋から戻ったその足で嵯峨嵐山駅まで直行し、嵯峨野観光鉄道の駅に隣接する建物にある「ジオラマ京都JAPAN」を見学。ここの"売り"は、なんといってもEF66の運転台のカットモデルから模型の運転ができることと、レイアウトの上を歩いて横断し鳥のように上から眺められる橋でしょう。運転中の列車が見通せるようにしたためか、全体的に高低差が少なく平坦な感じは否めませんが、清水寺・金閣寺・東寺の五重塔といった神社仏閣から京都タワーに梅小路蒸気機関車館といった京都独自の建造物が盛り込まれています。
 こちらもいろんなシーンが表現されていて、1時間ごとにショー形式で行われるマンションの火災や、遊園地の絶叫マシーンといった仕掛けもあります。ただ、街中の建物同士の間隔が大きく、また芝生が広がっているだけの「空き地」があったりで、密度としては物足りない気がしました。
 
▼火災発生のマンションから煙が… ▼交通事故の処理中 ▼見せ場の清水の舞台
マンション火災現場 交通事故現場 清水の舞台
    全景・入口側
全景・奥側    
梅小路 EF66の運転台 運転装置
▲京都ですのでお約束の梅小路 ▲EF66の運転台 ▲こちらでも運転できます
 
 リニア・鉄道館のジオラマは観客に見せることが主であり、ジオラマ京都ジャパンのほうは見せることに加えて運転体験もできることが、両者の大きな違いといえます。ただ、どちらのジオラマでも、自動車が道路を走っていたり、これでもかというほどの人形が使われており、見せ場をふんだんに盛り込んで観客を楽しませています。
 さて、話題になった面積の対決ですが、9平方メートルの差でリニア・鉄道館に軍配が上りました。


■■今回のおまけ■■
 リニア・鉄道館へは、名古屋駅で「名古屋臨海高速鉄道・あおなみ線」に乗り換えますが、あおなみ線のホームは名古屋駅を発着する在来線が見渡せる位置にありますので、列車待ちの時間を利用して、おもにJR東海の車輌たちを撮ってみました。
キハ25系
キハ25系
キハ75系
キハ75系
211系
211系
313系
313系
313系セントラルライナー
313系セントラルライナー
383系
383系
キヤ95系
キヤ95系
EF64
EF64
 
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