オーナーのひとりごと  VOL.72
休業中の線路をゆく「歩き鉄ツアー」 '18.2.18 京都・嵯峨野観光鉄道

 旧山陰本線の保津川沿いを走る嵯峨野観光鉄道は、冬期間は運休しています。その間を利用して線路上を歩くツアーが近年行われるようになり、参加してきました。トロッコ列車に乗れば見られる風景も、目線の高さや進む速さが変わると違って見えてきます。昨年秋に嵐山・高尾パークウエイから撮影した俯瞰写真を交えてアップしました。

■■歩き鉄?ツアー■■
 ツアーの集合場所である山陰線の「嵯峨嵐山」駅から、ひと駅乗車して「保津峡」駅へ。そこから歩いて「トロッコ保津峡」駅に向かいます。私としてはこの道は過去に撮影で何回か歩いている道です。「トロッコ保津峡」駅には、ガイド役の峨野観光鉄道の社員さんが待っていてくれました。
  
  
 歩行の注意事項などの説明を受けてから、一旦亀岡方向へ。鵜飼第一トンネルのポータルを見に行きました。現在使用されているのは二代目だそうで、開通当初の初代は、新線工事のため片側のポータルのみが現存しているそうです。
  
     
 
 再び「トロッコ保津峡」駅に戻り、嵐山方向へ向かいます。さっそく現れるのは全長が500m近い「清滝トンネル」。一定の間隔で照明はついていますがその間はかなり暗いです。ツアーの事前案内で懐中電灯持参となっていましたので、それで足元を照らして進みました。
 そして、トンネルを抜けると保津川橋梁がすぐ目の前に…。
  
 




 
 通称「青橋」と呼ばれている「保津川橋梁」は、トロッコの走る路線で唯一保津川を渡る鉄橋です。安全のために、ここはエンジン付きの軌道自転車に乗って渡りました。一度に多人数が乗れますので保線要員の輸送用かと思われます。
 トロッコ列車もここでは徐行するほどの保津峡の絶景が、両側で見渡せました。
 
 またしばらく歩くと前方に新線の保津川鉄橋が見えてきました。写真では小さくてよくわかりませんが、折しも221系が通過して行きました。
 
   
 
 嵐山が近づいてきて、対岸に見えるのは、超高級リゾートで有名な星野リゾートの経営する「星のや京都」。以前は「嵐峡館」という老舗旅館だったところです。
 この先の亀山トンネルを抜ければゴールはすぐそこ。


 
  
 
 トンネルを抜けたところにあるツアー終点の「トロッコ嵐山」駅に到着。
 ここで配られた弁当を食べて、解散となりました。


■■普段は撮れない線路上からの風景■■
 ツアーではガイドを先頭に一列で進みますが、なるべく最後尾を歩いて途中の風景をカメラに収めてきました。通常は立入禁止の線路上なので、このような機会は非常に貴重です。
 また、レイアウトやジオラマ製作の参考資料にもなりました。
 
  
  
 
                   
 
  


■■今回のオマケ=昨年秋の俯瞰写真■■
 昨年秋、紅葉シーズンの終盤に、昔からの俯瞰撮影の定番スポットである「嵐山・高尾パークウエイ」の展望台に、初めて行きました。
 今回歩いたところを上から見た風景です。
 
↑ トロッコ保津峡駅 
     (保津峡展望台より)
  保津川鉄橋
    (保津峡展望台より)→
 
  ←新線の保津川橋梁(小倉山展望台付近より)

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