オーナーのひとりごと  VOL.80
四国"お線路さん"の旅・逆打ち編 '20.3.13〜14 四国各地

 新型コロナウイルスの影響で予定がキャンセルとなり時間ができましたので、四国に行ってきました。昨年秋の四国八十八か所を回る「お遍路さん」ならぬ「お線路さん」の旅で、行けなかった所がメインです。お遍路さんが順番を逆に巡礼することを「逆打ち」と言いますが、まさに前回とは逆回りの「逆打ち」行程となりました。

■■予讃線■■
津島ノ宮駅近辺

 最初に向かったのは瀬戸内側の予讃線。海際を走る有名な撮影ポイントで、年に2日しか営業しない津島ノ宮駅近辺です。なんと現地に到着した途端、新鋭8600系が通過していき、ほんの少しのタイミングで撮り逃してしまいました。あとでカモレがやってきたのがせめてものなぐさめ?

 援 … 津島ノ宮〜海岸寺
     … 詫間〜津島ノ宮
 
肱川橋梁(伊予大洲〜西大洲)

 次のポイントは、前回も訪れた大洲の肱川橋梁です。前回は天候が悪く大洲城バックの定番ポイントに行く時間がなかったので、リベンジで寄ってみました。
 


双岩コンクリートアーチ橋
(双岩〜伊予石城)

 四国の撮影地は、海や川と絡んだところが多いようですが、もちろん山間部にもあります。ここは33‰の急勾配が続く峠の近くで、小さな谷を跨ぐ少し古めかしいコンクリートのアーチ橋がアクセントになっています。
 

■■予土線■■
 2日目はまず高知県と愛媛県を結ぶ予土線へ。清流・四万十川などに沿って走る路線で、川とともに数か所ある沈下橋(増水時に水没し、流木などでせき止めてしまわないよう欄干がない橋)が撮影ポイントです。またそこを走る車輛も、「予土線3兄弟」と呼ばれ、トロッコや新幹線型などユニークで個性的。ただ今年春のダイヤ改正で、もとより本数が少ないのにさらに減便となってしまい、撮影する側としてはやっかいな路線でもあります。
 
 ↑0系新幹線型の予土線三兄弟の三男
「鉄道ホビートレイン」
 真土〜吉野生→
西ケ方〜真土(葛川沈下橋)→ 
   橋の白い部分は流失により長年途切れていましたが、修復され、まもなく通行止めも解除されそうです。 
 ←土佐大正〜土佐昭和
       (第一三島沈下橋)
土佐大正〜土佐昭和→ 
 ←土佐大正〜土佐昭和
       (芽吹手沈下橋)
 

■■土讃線■■


第二領地橋梁(安和〜土佐新荘)

 瀬戸内側から愛媛県を経て高知県に入り、最後の撮影ポイントに選んだのは、これも前回撮影できなかった土讃線の第二領地橋梁でした。ここは地元の農家さんに許可を得てみかん畑の斜面を登ったところが定番ですが、列車の通過が近づいていたので諦め、畑の入口からすぐの、かろうじて橋を望めるところから撮影しました。

■■今回のオマケ=宇和島駅■■
 宿泊は、予讃線の終着点であり予土線も乗り入れてくる宇和島にしましたので、少し早起きして終端駅を見に行ってきました。ディーゼル王国と呼ばれた四国の駅を象徴するかのように、線路の間にずらりと並んだ軽油の給油装置が印象的でした。
 
      

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