オーナーのひとりごと  VOL.79
四国・鉄の聖地を巡る"お線路さん" '19.9.20〜22 四国各地

 秋の連休に撮り鉄活動をしようと思い、未だに撮影したことのなかった四国へ。相変わらずのガイド本やインターネットで調べた撮影ポイント巡りですが、四国八十八か所を回る「お遍路さん」ならぬ、鉄の聖地をめざす「お線路さん」の旅となりました。しかし天気が悪く予定変更を余儀なくされ、計画の3分の1をカットする残念な撮影行でした。

■■高徳線■■
大坂峠
 最初に訪れたのは、高徳線の昔からの有名俯瞰撮影地である大坂峠。引いて撮ると列車は小さくなってしまいますが、天気が良ければきれいな播磨灘と、その向こうに小豆島が見えます。
 
特急「うずしお」 →
 高徳線
 ・讃岐相生〜阿波大宮

■■瀬戸大橋線■■
青ノ山展望台
 こちらも俯瞰の撮影地、瀬戸大橋を行き交う列車が見える宇多津の青ノ山展望台です。橋を背景に入れると列車は豆粒ぐらいにしか見えません。ここで撮影中に雨が降り出し、徐々に見通しが悪くなってしまいました。晴れれば瀬戸内海や島々もきれいに見えることでしょう。
 
 ←↓快速マリンライナー
     瀬戸大橋線・児島〜宇多津・坂出
 

■■土讃線■■
坪尻駅俯瞰
 またまた俯瞰ですが、秘境駅とスイッチバックで超有名になった坪尻駅です。ここでは以前に撮り鉄の滑落事故があったため、地元の方が小さな展望台を設置してくれました。(感謝!!)
 ちょうど「四国まんなか千年ものがたり」号が到着し、停車中に観光の乗客がたくさん降りてきて、山間の小駅がひととき賑わいました。
 
第二吉野川橋梁(大歩危〜小歩危)
↑特急「南風」(アンバンマン列車) 
 初日の宿泊は大歩危と小歩危の間にあるホテルで、吉野川を渡るこの鉄橋の近くでしたので、有名な撮影地で数本撮影できました。
 
安和駅プチ俯瞰
 続いて訪れたのは太平洋側の安和駅。ここではまもなく運行終了の「志国高知 幕末維新」号を撮影。実はここからほど近い海辺のコンクリートアーチ3連の第二領地橋梁の撮影に行きたかったのですが、天候と時間の都合で諦めました。

 ←志国高知 幕末維新号

 ↓特急「あしずり」

■■予讃線■■
本村橋梁(串〜喜多灘)

↑伊予灘ものがたり(予讃線・串〜喜多灘)
 伊予灘沿いをゆく予讃線のなかでも、ハイライトは青春18きっぷのポスターで有名になった「串俯瞰」と呼ばれる鉄橋を見下ろす写真ですが、この日も天候が良くなく、俯瞰はやめて鉄橋と同レベルの高さから「伊予灘ものがたり」を狙いました。背景にうっすらと見える島影を入れて、樹木で家屋などの人工物を隠し、周囲の緑を額縁にした1枚。
  
下灘駅
 こちらもポスターで有名になり、数々の映画やドラマ・アニメの舞台になった下灘駅。海のすぐ近くの駅ということと、夕景で一般の観光客にも人気のスポットです。本来なら夕刻に伊予灘に沈む太陽を入れて撮りたかったのですが、雨ではそれもできず、最終日の朝に訪問しました。
 
肱川橋梁(伊予大洲〜西大洲)
   
 四国最後の撮影地は、大洲の肱川橋梁でした。大洲城をバックにしたアングルが有名ですが、ここでも雨に祟られ、お手軽な堤防上からの撮影で我慢しました。
 
   ←↓特急「宇和海}

■■今回のオマケ@=鉄道歴史パークinSAIJO■■
 帰り際に立ち寄ったのは伊予西条駅に隣接の「鉄道歴史パーク」(四国鉄道文化館)です。ここには四国にゆかりの車輛とともに、西条市長も務めた元国鉄総裁で新幹線の生みの親ともいえる十河信二にちなんで、0系新幹線のカットモデルが展示されています。また、四国で走行試験が行われたフリーゲージトレインの試験車両も目を惹きます。
    堰@ 0系新幹線とDF50の1号機

    軌間可変電車GCT01−201

    猿l国の名所を盛り込んだHOのパノラマ

■■今回のオマケA=鉄宿■■
 「どうせ泊まるなら鉄道ファン向けの宿に…」ということで、インターネットなどで調べたところに宿泊しました。
★サンリバー大歩危★

 ↑鉄道ファン御用達の部屋「ムーンライト大歩危」
↓部屋の窓から見た吉野川第二橋梁
 大歩危渓谷の温泉ホテル「サンリバー大歩危」には、第二吉野川橋梁に近い部屋を鉄道ファン向けにリフォーム。ヘッドマーク・サボや車両の内装品のディスプレイはもとより、時刻表・鉄道関係の雑誌がたくさん。さらに土讃線を模したミニレイアウトに14系客車の座席など、こだわりがすごい部屋です。
 
★ホテル サンルート松山★
 松山駅近くのこのホテルは線路際にあり、"トレインビュープラン"で線路が見える部屋を予約できます。通過していくいろんな列車はもちろんのこと、駅への入れ替え車輛が目の前に停車しますので、それらを踏切やホテルの駐車場からも撮影できます。

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