オーナーのひとりごと  VOL.91
ツアーで撮る「ばんえつ&只見線」 '24.7.20~21 磐越西線・只見線

 クラブツーリズムの主催の写真撮影ツアーに参加し、関西からはなかなか行けない磐越・只見線に行ってきました。このツアーは写真の講師が同行するほか、今回は只見線を30年撮り続ける地元の著名写真家・星賢孝さんがガイド兼講師として同行。ただ、講師や大部分のツアー客はガチガチの鉄道ファンではなく、また中型バスでの団体行動で制限がありますので、撮影ポイントの視点は撮り鉄と少し異なりますが、初めての場所を回るには効率的でした。

■■SLばんえつ物語■■
 ひとつめのメインは磐越西線のSLばんえつ物語で、2日にわたって3か所で撮影。なお撮影ポイントは、煙の期待できるところを選んでありました。
 今年25周年を迎え、客車は何度かリニューアルされてきましたが、牽引するカマ「C57-180」は、ディーゼル機関車の助けも借りずにずっとがんばっていますね。
 
  ㊨早出川橋梁(五泉~猿和田)

  ㊦一ノ戸橋梁(山都~喜多方)
㊧一ノ戸橋梁
  (山都
   ~喜多方)
               ㊤塩川~笈川

■■只見線■■
 もうひとつのメインは只見線。只見線は2011年の豪雨災害で会津川口~只見間が不通となりました。被災を機会に廃線が議論され、沿線住民の皆さんも無くてもいいとあきらめ模様でしたが、絶景路線として有名であったことやSNSでそれを知った海外からの観光客の増により、復旧の機運が盛り上がり、上下分離方式で2022年に復活し運行再開。
 年間300日只見線だけを撮る星賢孝さんは、「霧幻鉄道」という映画を製作するなど、情報発信を続けました。観光収入という経済効果も見込め、地元の人々も"只見線は宝物"だと気づいて、国による法律改正・地方自治体の復旧基金の創設と、JR東日本はもとより官民を巻き込んだ活動による成果です。
     ㊤㊧只見川第一橋梁(会津西方~会津桧原)
            ㊤は道の駅みしま宿の脇から登るビュースポットの2段目から
               ㊧は星さんの案内で行った㊤と逆方向からの第一橋梁
   絶景路線の只見線には多くの撮影スポットがありますが、定番の第一橋梁では2日目の早朝に上下2本を撮影。この日は有名?な川霧は出ていないものの、川面はきれいな水鏡でした。ここのビュースポットには高さの違う3段階の立ち位置があり、整備されています。私は足腰を傷めていましたので、最上段までは上がらず2段目で撮りました。  
    ㊤㊨蓋沼森林自然公園からの俯瞰(会津高田~根岸)
          ㊨の上方には会津若松の市街地が見えています。

 星さんには、あまり知られていないマイナーなところも案内して頂きました。でも定番地好きな私としては、少々物足りない感じでした。

 山間を流れる只見川は幻想的な川霧が発生することが多く、「霧幻峡」と名付けられています。
 昔、上流の川沿い集落との行き来の手段は、手漕ぎの小舟しかなかったそうです。その集落出身で、小舟を遊覧船として復活させた星さんが、自ら櫓をとって船を漕ぎ、写真のモデルになってくれました。

■■磐越西線で出会った列車■■
 撮影予定の列車を待っている間にやってきた車輛も撮っています。
 
㊧㊤HB-E300系SATONO(姥堂~会津豊川)
 
㊧㊦会津鉄道AT650・750(塩川~笈川)
 
㊦キハ110系(姥堂~会津豊川)

■■今回のオマケ その①=新津鉄道資料館■■
 ツアーは東京を早朝に出発のため、関西からは前泊が必須です。東京での宿泊は高いので、前日にバスの出発地の新潟まで行き、そこで泊まって現地合流としました。
 せっかくの新潟泊なので、新津の鉄道資料館を見学。規模は大きくありませんが、新潟ゆかりの車輛や、雪国ならではのラッセル車の解説・展示に興味を惹かれました。

 ■■今回のオマケ その②=移動中に見た車輌たち■■
▲E653系しらゆき(新潟駅)  ▲E653系いなほ(新潟駅) ▲E129系(新潟駅)
 ツアーの行き帰りに駅で見かけ駅撮りした車輛たちです。現地にお住まいの方には珍しくもないでしょうが、西日本では見られないので撮影しています。
 残念だったのは、新津に向かう電車に乗って出発を待っていたら、上沼垂色のE653系が入線してきて、それを撮れなかったことです。
▲GV-E400系(新潟駅)   ▲新潟車両センター新津派出所
▲E721系(郡山駅) ▲キハE130系(郡山駅) ▲EH500(郡山駅)


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