TRUE LOVE      ― 約束 ―

  あなたがあの男の所に一人で行くと言ったとき、不安に思った。
  二度と、あなたが私の元に帰ってこない気がして・・・・。
  だから、私のコートを持たせたんです。どこにいても私と一緒にいるように・・・――。



巽は都筑に持たせた通信機に連絡をしていたが、一向に返事が返ってこない。
「おかしすぎる。9時に連絡をいれると約束していたのに・・・。どうしたのだろう?」
巽が連絡を取るのを諦めようとした時、都筑の通信機の電波をキャッチした。
「都筑さん!何してたんですか?大丈夫ですよね??」
と、勢いにまかせて通信機に向かって叫ぶ。すぐに相手の返事は返ってこなかったが・・・・。
「巽さん。急いで私の長崎の別荘に来て下さい。おもしろい物をお見せしますよ。」
聞こえてくるはずの都筑の声ではなく、巽の大嫌いな邑輝の声が聞こえてきた。
「邑輝!何のつもりだ!!都筑さんは・・・麻斗は、どうしてるんですか?声を聞かせてください!」
巽は怒りにまかせて通信機に向かってどなったが、いつのまにか、相手の電波は切られていた。
「あの変態!私の大事な人に指一本でも触れていたら、殴ってやる!とにかく、急がなければ・・・。
麻斗、無事でいてください。」
巽はパソコンの電源を切り、すぐに召喚課の部屋を出た。都筑が無事でいる事を祈りながら。
しかし、こんな巽の祈りはすでに虚しいものだった・・・・。都筑は邑輝に犯されていたのだから・・・。
そして、巽は邑輝の仕掛けた罠にはまっていった・・・・。



綺麗なベルの音が建物中に響く。リビングにいた邑輝は「クスっ」と笑い、玄関に向かった。
(何て、早さだ・・・・。)
「お待ちしていました、巽さん。さあ、中へ。」
「邑輝!麻斗に会わせていただこう。さあ!」
巽は邑輝の胸倉をつかみ、叫んだ。邑輝は口の端に小さな笑みを浮かべ、
「落ち着いてください、巽さん。都筑さんは疲れて眠っていますよ。」
巽はこれ以上胸倉をつかみ続けても意味がないと思い、手を離す。
「疲れている?おかしいですね。彼は眠るほど、疲れるような事はしてないはずですが。」
「少し、やり過ぎたせいでしょう。」
「やる?いったい何をですか?」
言葉はていねいだが、その声は怒りに満ちていて、巽の青い瞳は邑輝をにらみつけていた。
「チェスやポーカのやり過ぎで、眠たくなると思います?」
答えをはぐらかすように邑輝は巽に言った。
「少なくとも、そのような事では眠たくならないはずです。」
巽は邑輝をにらむ眼の光を強くしながら答えた。
「フッ。やると言ったら、こういう事でしょう?」
邑輝は寝室のドアを開けた。そこには・・・・。
「・・・・。麻斗!!」
ベッドの上には両腕を手錠に噛み取られた都筑が眠っていた。
「あまり大きな声を上げない方がいいですよ。都筑さんは、気持ちよさそうに眠っておられますから。」
しかし、邑輝の忠告は遅かった。都筑は眠りから覚めようとした。
「う・・・ううん・・・。」
「麻斗!?なんてひどい格好だ・・・。」
「え?せ、征一郎!どうして、ここに・・・・?」
「邑輝に呼ばれて、急いで来たんです。麻斗・・・・大丈夫ですか?」
「邑輝」という言葉を聞いて、都筑は紫水晶(アメジスト)を映しこんだような瞳に涙を浮かべた。
「ご・・・ごめんなさい、征一郎。俺、俺は征一郎を・・・・。あ!危ない!!」
都筑の言葉がいい終わらないうちに、邑輝は巽の後ろから彼の口元にハンカチをあてた。
普段の巽なら、こんなミスは犯さなかっただろう。しかし、都筑の事で頭がいっぱいだったこの時の巽は
簡単に邑輝の罠にはまった。
クロロフォルムの匂いを嗅ぎ取り、巽は息をしないようにしようとしたが、遅かった。
巽は薄れる意識の中で都筑が己に向かって叫んでいるのを聞いた。そして、巽は前のめりに倒れた。
「征一郎!邑輝、何のつもりだ!!」
「都筑さんも少し、眠っていただきましょう。ゆっくり休んで疲れをとって下さい。」
邑輝は、ベッドの上で自由を奪われた都筑に容赦なくクロロフォルムをかがせた。
「んぅ、、、、。」
都筑はすぐに深い眠りに落ちた。それを確認すると、邑輝は床に倒れている巽を抱え上げ、寝室を出た。
「巽さん、2人だけでいい事しましょうね。」
そして、邑輝はゲストルームへ入った。



「んぅ、、、う、、、、うん。」
巽は目を覚ました。しかし、薬で眠らされていたため頭がまだ、はっきりしない。
そんな頭で自分の今の状態を理解しようとした。
「私はいったい・・・・。なっ何!?」
巽は自分の姿を見て驚いた。彼の姿は数十分前に見た都筑と同じく、両腕にそれぞれ手錠がかけられ、
足にも鎖が絡みついていた。もちろん、裸にされていた。
「邑輝の奴!どこへ行った?」
巽は怒鳴ったが、自分の姿をもう一度見直しこれから起こるであろう事を考える。
(もし・・・もしかしたら、あの変態は私を、りょ・・陵辱するつもりではないか?あの変態から、
己を・・・。)
巽が思考を巡らせている所へ、邑輝がゲストルームのドアを開けた。
「起きられましたか、巽さん。都筑さんも美しかったが、あなたの体はもっと美しい。
体格は華奢ではありませんね。男性的です。でも、構いません。あなたの自由は奪ってありますから。
抱くのに苦労はありません。」
巽は「抱く」という言葉を聞き、己の予想が的中した事を悟る。
(何が、男性的だ。男なんだから、当たり前だ。麻斗が華奢なだけだよ、この変態!)
「あなたはいったい誰を愛しているのですか?あなたは都筑さんも・・・麻斗も抱いたでしょう?」
「愛している?私が愛している人は一人だけです。もちろん、都筑さんです。
巽さん、間違えないで下さいよ。私があなたを抱くのは、あなたを汚すため。
都筑さんが知ったら、どんな反応を示すでしょう?いつも、自分を組み敷いている彼が
他の男に組み敷かれたなんて・・・・。」
「・・・・!」
巽は邑輝の言葉に返す言葉を失った。
「さてと。どちらにせよ、私に抱かれる事に変わりはありません。はじめましょう、征一郎さん。」
邑輝はベッドの上に体をのせて、巽の上に乗りかかった。
「やめてください!私は・・・・。」
巽の抗議の言葉は邑輝の唇によって、遮られる。
「んん、、、、んぅ、、、。」
邑輝は巽が己の唇から離れないように、後頭部と顎をおさえる。
「んぅ、、、、うん、、、、はぁ、、、、。」
やっとの思いで、唇を解放される。巽はひと息おこうとしたが、邑輝は間髪いれずに巽の首筋に
唇を落とした。
「んぁ、、、、うん、、、、うぅ、、、やめ、、、て、、、くだ、、、さ、、、。」
巽の白い肌に、鬱血の跡ができていく。今まで都筑を抱いてきた自分が、憎いはずの
邑輝に陵辱されている。信じられない事だが、巽の体が拘束されている今、その事は彼の前に
容赦なく突き刺さってきた。
「嫌、、、、だ、、、、。あぁ、、、あ、、、、んぅ、、、、。」
邑輝は焦らすように、巽の胸の突起の周りに唇をはわせる。すると・・・。
ドカン!!
物凄い音と共に邑輝の体は何かに突き飛ばされていた。不意打ちをくらった邑輝は、一瞬何が起こったか
理解できなかったが、ベッドの上にうごめく黒い物体を見て全てを理解した。
「忘れていました・・・。あなたは影使でしたね。無意識のうちに自己防衛本能を発揮してしまった
ようですね。私との交わりはあなたにとっては、自己防衛の対象ですか・・・。いけませんね、巽さん。
お仕置きをしなければ。」
冷たく笑った邑輝は、ベッドの上に戻り巽の秘部に指をいれた。少しの愛撫しかされていなかったので、
巽の秘部はそれほどやわらかくなっておらず、痛みだけが巽の体に走る。
「痛っ、、、やめ、、、て、、、くださ、、、、。」
「やめませんよ。中にいれてしまえば、あなたも気持ち良くなるでしょうし。」
「やぁ、、、嫌、、、だ、、、。痛っ、、、い、、、。」
巽の苦痛の声を無視して、邑輝は指を中にいれようとする。しかし、何を思ったか邑輝は巽の中から
指を出した。
「また、突き飛ばされてはたまりませんので、その力を封じておきましょう。」
邑輝はどこからともなく、呪いの言葉を書き綴った紐を出し巽の手錠がかかった腕に結わえ付けた。
その瞬間、巽の体の力が抜けた。
どうやら、巽の影使としての力が封じられたようだ。これでは、邑輝に攻撃を仕掛けるどころか
自己防衛すらできなくなった。
「これで、あなたの中には抵抗する力さえ残っていないでしょう。」
邑輝はまた、巽の秘部に指をいれようとした。ただでさえ、やわらかくなっていなかった秘部は
邑輝の指などを受け入れるわけでもなく・・・。さきほどよりも強い激痛が巽の体に走った。
「痛っ、、、。入れな、、、、い、、、で、、、、。」
「巽さん!あなたに拒絶する権利はありませんよ。ほら・・・中に入れてしまえば、苦痛なんて
快感にすりかわりますよ。」
邑輝は急いで、巽の中へ指を入れようとはせず、長い間、苦痛を与えようとした。
(これが、、、彼、、、、の言う、、、、「おしおき」、、、な、、、の、、、だろ、、う、、か?)
痛さに耐えながら、巽は思考を巡らせていた。
「巽さん。何を考えているのですか?私のおしおきが気に入りませんか??」
「気に、、、い、、、る、、、とか、、、んぅ、、、そうい、、、う、、、問、、、だ、、、んぁ、、。」
巽の答えなど待たずに邑輝は巽の中に一気に指をいれた。
「飽きました。」
「あ、、、飽きた、、、、って、、、。」
「あなたをいじめても、苦痛しか言わない。確かに私は、あなたを汚すといいました。
しかし、あなたには快楽を味わって欲しいのですよ。」
邑輝は一度、巽の中から指を出し都筑の時に使った物と同じ小瓶をだした。
「やはり、薬に頼るしかないのか。仕方がないですけどね。あなたには乱れていただかないと。クスっ。」
邑輝は小瓶の中から妖しげなオイルを出し、そのオイルを巽の秘部にぬりはじめた。
「なっ、、、やめ、、、て、、、くださ、、、い、、、。あぁ、、、んぅ、、、。」
「ほう、やっと、快楽の声をあげましたか、征一郎さん。さあ、もっと声をだして。」
邑輝はそのまま巽の秘部へ指をいれ始めた。今度はオイルの所為もあり、指は易々と飲み込まれていった。
「あぁ、、んぅ、、、や、、、だ、、、。」
そして、ゆっくりと邑輝は指を動かしだす。
「いや、、、、あ、、、うん、、んぅ、、、、。」
巽の甘い声と淫らな音が部屋中に響く。
「征一郎さん。もっと感じさせてあげますよ。」
「う、、、んぅ、、、やぁ、、、で、、、。」
邑輝は1本だけだった指を2本に増やし、指の動きを早くする。
「あ、、、はぁ、、、う、、、んん、、、、。」
いつのまにか、巽自身はたちあがり始めていた。
「だんだん正直になって来ましたね。」
邑輝はたちあがり始めた巽自身に手をかけた。前と後ろから攻められる事となり巽はもっと乱れる。
「あぁ、、、んぅ、、はぁ、、、あぁ、、、。」
「そう、もっと正直に感じてください。なんなら、一度・・・・。」
言いかけた途端、邑輝の手の中で巽自身は果てていた。
「薬の効果は絶大ですね。」
邑輝は巽のモノで濡れた手を舐め取った。
「はぁ、、、何を、、、舐めている、、、のですか!?」
巽は荒い息をしながら、邑輝に問う。答えなどわかっているが、本人の口から聞くまで、
真実味を帯びないと思ったからだ。
「巽さんのモノですよ。都筑さんのモノよりも甘いですね。」
「なっ、、、甘いって!!」
巽は己が初めて都筑を抱いた時の言葉を思い出した。あの時、巽は言った。
『麻斗の精気はとてもおいしいですね。甘くて、濃密で・・・。』
今になって、この言葉がどれほど相手を困らせる言葉か悟った。
「もう・・・もう、いいでしょう!?離して下さい!!」
巽の悲鳴じみた声が響く。邑輝は人の悪い笑みを浮かべ、
「何を言ってるのですか?まだ、始まったばかりですよ。」
「始まったばかりって・・・・。これから何を・・・・!あ、、、んぅ、、、。」
巽の声は途中で甘い物と変わる。邑輝がまだ熱を帯びている巽の秘部へ指をいれたからだ。
「ほう・・・。まだ、熱を持っている。では、これに乗じてしますか。」
「あ、、、やぁ、、、する、、って、、、。」
邑輝はゆっくりと巽の足を持ち上げた。巽の秘部はその全てを邑輝の前に現す事となり、
巽の羞恥心は一層大きくなった。
「やめ、、、てくだ、、、さい。私は、、、これ、、、、いや、、、あ、、、、。」
巽の抗議の言葉など無視して、邑輝は昂ぶっていた邑輝自身を巽の秘部に押しあてた。
「いつも都筑さんの中にいれているので、巽さんには初めての体験ですね。」
そして、ゆっくりと秘部の中へいれはじめた。
「あ、、、や、、だ、、、うぅ、、、、。」
巽の瞳からは、恥かしさと悔しさとが入り交じった涙が零れだした。
それを見つけた邑輝は優しく、舌でその涙を舐めとったが、秘部の中への侵攻を止めようとはしなかった。
「あなたの瞳の色は綺麗な青色ですね。都筑さんの瞳の色を紫水晶(アメジスト)に例えるなら、
あなたの瞳は何でしょうか?何せよ、あなたの瞳に涙は似合いませんよ。」
ゆっくりとしかし、確実に侵攻していく邑輝自身は中でもその体積を大きくしていった。
「ああ、、、んぅ、、、痛、、、、い、、、。」
「巽さん、後少し我慢すれば、痛みなんて忘れますよ。それはさっきも味わったでしょう?
痛みなんて、最初のうちだけですよ。」
「うん、、、、んん、、、そんな、、、事、、、あり、、、ませ、、、ん!」
「巽さん、素直になりなさい。あなたはもう、感じているはずですよ。快感を。」
そう言ってる間に、満足な位置までいれ終わったのか、邑輝が一旦動きを止めた。
「ゆっくりとしかし、確実にあなたの中に私を覚えこませてあげましょうね。」
邑輝は腰を動かし始めた。
「あ、、、んぅ、、、んん、、、。」
「もっと、甘い声をあげてください、巽さん。そして、私を楽しませてくださいよ。」
「いや、、、ああ、、、うん、、、んぅ、、、、。」
最初はゆっくりだった腰の動きは、だんだんとスピードを速めていった。
「あ、、、んぅ、、、んん、、、。」
巽の頭の中で思考を巡らす事もできないほどの感覚にただただ甘い声をあげるだけだった。
そしてその感覚に反応して、巽自身の体積も増していった。
「体は正直ですね、巽さん。また、大きくなり始めてますよ。」
少し息を荒くしながらも、冷静さを失わない邑輝の声がかかるが、その声など全く巽には
届いていなかった。
「さてと、そろそろ・・・・参りますか。」
邑輝は巽の中での反応と声に満足したように言い
「うっ!」
と短い声を出して巽の中で果てた。もちろんの事で、巽の快感もその瞬間に絶頂を迎え、
巽自身は果てていた。2度も大嫌いな男の手で自身を果てさせてしまった事に巽は瞳からまたも、
涙をこぼし始めた。
「巽さん、先程も言った通りあなたに涙は似合わない。泣き止んで。」
邑輝は優しく言葉をかけながら巽の中から自身を出した。
「もう、止めて、、、下さい。あな、、、、たの目的、、、は、私から、、、麻斗、、、、を
奪う事、、、でしょう?でも、、、、こんな事をしても、、、無駄ですよ。私と、、、麻斗との
愛は、、、、こんな事では、、、乱れない!」
荒い息をつきながらも巽はしっかりとした口調で言い放った。
「ほう、都筑さんと巽さんの愛は『真実の愛』だといいたいのですか?全くもって気に入りませんね。」
「『真実の愛』ですよ。あなたの、、、麻斗への愛情なんて、、、比べものに、、、
ならいないほどの、、、、、ね。」
「よくも、言いましたね。私の都筑さんへの愛情が巽さんのものと比べものにならないと。
いいでしょう。その証拠を見せて頂きましょうか。」
「別に構いませんよ。それであなたが納得し、『これ以上麻斗に手を出さないと』と約束するので
あれば、証明して差し上げましょう。」
「それはまた、難しい約束ですね。私の都筑さんへの愛情をストップしろと言うのですね。
考えておきましょう。」
「それではいけませんね。約束して頂かないと・・・。」
「では、こうしましょう。その証明とやらを見てから、約束します。私を納得させる自信があるから、
そんな条件も出せるのでしょうし。」
「仕方ありませんね。私にはあなたを納得させる自信がありますので、それで手をうちますか・・・。」
「楽しみですよ、巽さん。それと、あなたの声はとてもそそられますね。」
「なっ何・・・!?」
巽が驚いて言葉を返そうとした瞬間、邑輝の唇が彼の唇を塞いでいた。
易々と舌が巽の口腔に入り込み巽の快感をまたも誘った。
「んぅ、、、んん、、、。」
絡みつく舌の動きに巽は鼻にかかった声をあげていた。
その声を聞いて満足したのか、邑輝は唇を離した。
「その声ですよ。とっても甘いですね。」
「止めて下さい。しかし、麻斗はもっと甘い声をだしますよ、私とのSEXではね。」
「本当に自信がおありなのですね。それより、証明していただく前に一休みしませんか?」
「一休み?そうですね、疲れましたから。」
「何か飲み物を出しましょう。何がいいですか?」
「では、花茶を・・・。」
「ファー・ツァー?中国茶の名前ですね・・・。生憎、置いてませんね。今度、入れておきましょう。」
「そうですよね。花茶は一般の人が常備している茶葉ではありませんもんね。
では、ダージリン・ティーを。」
「用意してきましょう。」
「私も行きます。薬など入れられては困りますからね。外して下さい、この手錠を。」
「用心深い方だ。」
邑輝は巽の手錠を外して服を渡した。
「あなたの心情は全然わかりませんね。」
「巽さんの心情もわかりませんよ。他人に自分の心の内を知れるようでは、人間まだまだですよ。
さあ、リビングへ。」
巽と邑輝は、リビングへ向かった。この後、3人の関係は微妙に変わって行く事となる。

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