| 仁義ナンカ無いぞ！！の大野さん自慢 | 2003.02.23 Sun | |
| 長いこと人間をやっていますと（笑）、自分の行動に自分で驚く事態に出くわすこともありますが…。まさか、私が「ヤクザ映画」を見に映画館に足を運ぶとは…。再び、こんな機会があるのかどうかは判りませんが（完全に・純大さん次第…）、貴重な体験でございました（もっとも・映画館内は舞台挨拶目当ての女性客ばかり、普通の映画とあまり雰囲気変わらなかったケド…）。 …で、映画そのものの感想は…正直なところ何と言ったらよいのか？？この手の映画を見たのは正真正銘生まれて初めてなもので、出来が良いのか・悪いのか？面白いのか・面白くないのか？比較対照する術すら無くて…（時代劇の股旅モノともチョッと違うし…）、判らない・のが本音です。ただ、組と組との駆け引きとか、足の引っ張り合いの様子が、今の国際社会の縮図を見るような気がして、何とも複雑な気分でした。あ…、その筋の世界の専門用語（？）の勉強にはなったかな？何でも覚えておいて損は無いから…（笑）。 でも、橋本一監督の若い勢いみたいなものは感じました。あの・お優しそうな風貌からは想像できないパワーって言うか・力強さって言うか。久々に登場された東映の社員監督さんとのことですが、今後も大いにご活躍いただきたいなと思います。 （…で、純大さんの起用をよろしく！！今度は主役でね！！） さて、肝心の純大さんです。コチラは専門分野（笑）ですからね、力入れて語りましょう！！ いやぁ、カッコ良かったのなんのって！！知人の坂口憲二さんファンから“結局・あの映画…本当の主役は山田純大さんだね…”と、恨み節を言われるくらい（なんで恨まれるかは、映画見れば…判る）、凄かった！！ 簡単に内容を紹介しましょう（まだ・公開中だけど、映画館に行けない人のためにね。だから、これから行くって方は・ここから下は映画館から帰って来てからご覧下さいね）。 純大さんが演じられた大野厚成は、渡辺謙さん演じる藤巻寛明が組長として治める藤巻組の若頭です。常に藤巻の傍らに控える物静かな人物ですが、いざ事があれば藤巻の盾になることをいとわぬ忠誠心の持ち主でもあるかと。劇中一番派手な銃撃戦では、すぐにブッ飛んで行ってしまう性格の藤巻を銃弾にさらさぬため、渾身の力で押さえつけるシーンがあります（謙さんに覆いかぶさらなきゃいけないから、顔見えないけど）。 で、お話の概要は…。小林稔侍さん演じる尾田組組長・尾田常巳は、自分の地位に固執するあまり、本来腹心であるはずの尾田組傘下の藤巻と、藤巻の親友・高橋克典さん演じる矢萩組組長・矢萩徹幸の二人を合い争わせようと画策します。その罠にはまった藤巻は、矢萩に裏切られたと思い込み、彼の殺害を決意します。その殺害を藤巻の名代として実行するのが純大さん演じる大野なんです。しかし、矢萩は藤巻を裏切ってなどおらず、大野はその事実を知ったものの、もはや時既に遅し。彼に出来る事は、矢萩に止めをさすことだけ…と、まあ・こんなお話です。 大野は、とにかく静かな男で、およそ声を荒げることはありません。銃撃戦のシーンでも拳銃を抜くことさえしません（ひたすら盾に徹すると…）。出番も多くは無く、台詞も余りありません。でも、坂口ファンをして“本当の主役”と言わせたのは、やっぱり純大さんの底知れぬ実力ですね！！ 藤巻と矢萩…。二人の悲劇を完成させるのは、大野が、劇中たった一発だけ放つ銃弾…。その瞬間の純大さんの表情と叫び声は、見る者の心の奥底に響きます（ちなみにアップです、アップ！！）。もう、最っ高！！思わず、“よっしゃぁ！！”って感じでガッツポーズしてしまいましたよ・私（もちろん、映画上映中だから・小さくネ…）。 そして、大野の最後の台詞…。静かに、役目を終えたことを藤巻に報告するその声。静かな中に、悲しみや怒り…藤巻に対するいたわり…。様々な思いを載せて、劇場内に響く純大さんの声の哀しい美しさ…。泣けますよ！！ホント…。 ハッキリ言います。この映画、クライマックスシーンの純大さんの演技が無ければ、完成しません。そして、純大さんは見事にその役目をはたしておられます。純大ファンの皆さん、威張って良いですよ！！本当に、我らが山田純大は素晴らしかった！！ 映画終了後の舞台挨拶…。壇上に立たれた純大さんの姿、心の底から誇らしかった！！出来ることなら、その辺の高橋ファン捕まえて、思いっきり自慢して回りかった！！ 純大さん！！本当にカッコ良かったよ！！ステキだったよ！！やっぱり・私の（…あ、いや…私たちの）純大さんは凄い！！ ところで、この映画…考えようによっては、途中で終わっています。つまり、作ろうと思えば続編が作れると（…ね？橋本監督？）。て・ことは…矢萩を失った藤巻にとって、大野はまさに腹心中の腹心…。あらぁ…出番・増えそう…な・予感！？ |
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