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『ムルデカ17805』によせて…B 2002.08.22 thu
 純大さんのことを我が子のように愛おしんでいる杉サマファンの母(実の娘より可愛いんじゃないかな?)から、『ムルデカ』の公開に際し、二人の娘に下ったお達しは“四の五の言わんとアンタたちも見に行け!!”でした。初主演ですからね。例えわずかでも配給収入を上げたいとの親心(?)。泣かせますねぇ〜(とか)。
 私はその時、既に純大さんにゾッコン。言われなくとも見に行きましたが、なかなかウンと言わなかったのが、戦争映画大嫌いの妹。“格どんも純ちゃんも好きだけど…”と抵抗を続けておりました。
(それが何故見に行ったか?簡単です。それ以上逆らうと・親の機嫌が悪くなる…なんとも・消極的な理由デス。)

 なのに…。

 映画を見終わった彼女、正味変でした。紅い顔して“カッコよかった”を連発しているので、周囲の人も珍しそうに(?)眺めている始末(他人のフリしようにも、ガッチリ腕を握られていた私)。しかも、完全に呆けていて、放っておくと何処へ行くか…。本当に苦労しました。引きずって帰るの…。

 確かにカッコ良かった!!島崎中尉。なるほど、冒頭シーンこそ仰け反りましたが、後は私もタダ・タダ見惚れるのみ。

 瞬きひとつせず、オランダ軍将兵を見据える鋭い眼差し(妹はココイラ辺で撃沈されたそうです)。軍刀を振りかざし、燃え盛る炎の中を駆け抜ける時の凛々しい表情。遠い故郷を思うのか…海の彼方を見つめる瞳の中の憂いの色。(当時27歳とは思えないあの深い表情ったら!!)オランダ軍の拘束から、ヌルハディ以下ペタの仲間達に救出され、共に「ムルデカ」を叫ぶ島崎中尉の姿を見た時は、彼の内から迫ってくる勢いに、全身鳥肌が立ちました。

 もう、彼に惚れなきゃ・誰に惚れるの??少々ヤヤコシイ映画の内容なんて、どうでもイイ!!

 それにしても、いつの間に・こんなスゴイ役者になったのかと、つくづく感嘆してしまいました。確かに『あぐり』の淳之介の時から、スケールの違いを感じる稀有の存在感がある人ではありました。でも、あくの強い(もちろん・良い意味で!!)お父様と違って、2枚目半の優しいイイ人・どちらかと言えばおとなしいイメージが強かった純大さんです(あくまでも私個人の…ですが)。その究極と言って良い格さんは、まさに彼のはまり役、そう思っていました。

 しかし、彼の器はそんな程度では無かったのですね。島崎中尉の、あの眼光で敵を射殺しかねない迫力。誇張でもなんでもなく、心底思いました。「山田純大って俳優は二人いるのか?」と。あの、優しい瞳の純大さんの、何処にこれ程激しいものがあったのかと。“スゴイ役者だ…”と、心の中で何回つぶやいたか…(つもりだけど、ひょっとして声に出していたかも知れません)。

 映画のエンディングタイトルを見ながら、私・思ったんです。この役者に残りの人生捧げようと…。この人が、これからもっともっと大きくなっていくのを、見続けようと。『水戸黄門』では、正直なところ・純大さんに惚れたのか?格どんに惚れたのか??判らなかった私です。でも、『ムルデカ』を見て、間違いなく私は、俳優・山田純大に惚れました!!

 でも、あの時の私の思いは間違いじゃ無かったでしょ?島崎さんの次、健一ですから…。確かに並みの器じゃないわ…。

 …余談ですが、DVDにオマケ(?)で入っていたメイキング。リラックスした笑顔の純大さん、とっても素敵!!“きゃぁ〜島崎さん・笑うと可愛い!!”なんて、ついバカなことを言ってしまいました(あれは島崎さんじゃなくて、純大さんだよな…)。
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