オークランドから飛行機でクライストチャーチ空港に着いたのは夕方5時頃。少し陽がかげり暗くなりかけていた。空港からバスに乗り込み早速市内観光。
まず行った先は、ウィローバンク動物園。ここでニュージーランドの代表的な鳥−キウイ−を見る。といってもキウイは夜行性でキウイがいる一角は真っ暗。おまけに音は立てないでくださいということなので、現地案内者の声はひそひそ。「見えましたか?」と聞かれても目が暗闇に慣れるまでは何がなんだかさっぱり分からない。しばらくして「あそこにいますよ」と指さす方向をじっと見つめるとなにやら丸っこい鳥らしきものが見える。動いている。あれか・・・。かわいらしいという鳥ではないがとにかく一見の価値がある。ニュージーランドでもキウイが見られる場所は限られているらしい。今回の旅でキウイを見ることが出来たのはこことロトルアだけだった。

うやうやしくキウイを拝見したあとはモナ・ベール邸。ここは100年ほど前にエイボン川沿いに建てられた高級邸宅。今は結婚式とか宴会などに使われているとか。ここに着いたときにはすっかり日が落ちて暗い中を足下に気を付けながら歩くといった状態。したがってどのくらい立派なお家なのか残念ながらよく見えない。
エイボン川も暗くて雰囲気は何とか分かる程度。
昼に見たら芝生の緑が映えてきっときれいだろうと思うんだが。

その後ホテルにチェックインし、ニュージーランド最初の夜の食事はホテルのレストラン。食後余り時間はなかったが、それでも街に出た。街の中心にあるのが大聖堂。ライトアップされている姿も見栄えがする。ここで丁度鐘の音がしたので録音したが出来ればこの音をこのページで聞けるようにしたいと思うがいつになるやら。

翌早朝、クイーズタウンへ向けて出発したためこの日はクライストチャーチ観光なし。
クイーズタウンからクライストチャーチへ帰ってきたのはまたもや夕方。
その翌日は早朝列車で南島の北端ピクトンに列車で出発。結局クライストチャーチで陽の高い時の観光はなし。
クライストチャーチとクイーズタウンで昼の観光がなかったのは非常に心残りだった。

さて、クライストチャーチからピクトンへは列車の旅。ま、バスとは違った雰囲気でこれもいいものだ。出発は朝7時半。駅周辺はまだ少し暗かった。ピクトン行きの列車は1日に二本か三本程度しか走らない。列車に乗るのはほとんどが観光客。客席は日本と同じで向かい合わせシートの4人1組のボックスタイプ。
このときボックスでご一緒したツアーの方は、私同様花粉症がひどい人。日本は花粉の真っ盛りだったがニュージーランドに着いたとたん私はぴたっと治まった。同席した方はそこまで劇的には改善しなかったようだがそれでも日本にいたときに比べれば随分楽だと話していた。このままニュージーランドに住んでしまおうかなんて話が出たりして、しばし花粉症の話で盛り上がる。売店がすぐ隣の車両にあったので、朝からワインやビールを飲んでご機嫌。やっぱり旅はこうでなくっちゃ。

ところでこの列車には展望車が着いている。展望車というと聞こえは良いが、何のことはない、窓が明け放れた貨物車みたいなもの。それでもこの日は暑かったのとアルコールのせいもあってここで風に吹かれていると気持ちいい。家族連れの現地の人も三々五々展望車に来る。さすがにちんたら列車に乗る日本人観光客はいないらしく、列車に乗っている日本人は我々のツアーだけ。
進行方向右手には海が見え左の丘陵地では羊が草を食べているといういかにもニュージーランドらしい景色が続く。イルカが見えるポイントといわれているところで、双眼鏡で海を眺めたがそれらしい姿はなかった。

時々思い出したかのように駅に止まる。駅といっても小屋があるだけでどこが駅なんだろうと探さなければ分からないような駅が多い。数人の客を乗せて列車はまた動き出す。

5時間の列車の旅でピクトンに到着。ここから船で北島ウェリントンへ。

                                             

 

 

 

 

 

  夕暮れのクライストチャーチ空港

オークランドからの飛行機は国内便のせいか60〜80人乗り程度の中型機だった。
いよいよここから観光ツアーの始まり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

  モナ・ベール邸

庭には季節の終わりかけたバラがまだ咲いていた。ここでおやと思ったのは吉野桜の木があったこと。ニュージーランドにも桜の木があるんだそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  エイボン川

クライストチャーチ市街を流れる川。
大きな川ではないが市民の憩いになっているという感じの川の雰囲気がある。
川遊びも出来るらしいけれど時間があればやりたかったな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  大聖堂

市の中心にある教会。
大聖堂の前が広場になっていて、このときは少し風があり木々が風に揺らいでいた。
近くにDFSや巨泉の店などがある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

  クライストチャーチの朝

ホテルの窓から見た市街地。
この日の晴天を期待させる空模様だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

  クライストチャーチ駅

大きくはないがそれなりの駅だ。
朝早いが乗客は多い。ほとんどが観光客風の人たち。

 

 

 

 

 
 

  ピクトンへ

駅ホームにかけてあったピクトン行きの案内板。

こういう写真を気楽に撮れるのがデジカメの良さだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

  駅ホーム

観光客が多いので旅行ケースは貨物車で預かってくれる。これは助かる。

列車内を移動しているとき他の車両を通ると結構座席にもたれたりして寝ている人がいた。日本ではどうってことのない光景だが外国では寝ている人を見るのは珍しい。
安全な国の証明なのかも。
そういえばピクトン港の待合室でも寝ている人を見かけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

  展望車

牛か馬でも乗せていた車両を改造したのではないかと思わせる作りになっている。ごらんの通りで風通しは凄くいい。寒いときはここに来る気にはならないだろう。

割合ゆっくり走っているけれども、身を乗り出して写真を撮るのは少し怖い。幸いデジカメは液晶モニターが付いているので腕だけつきだしてこういう写真が撮れるのはありがたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

  海の見える風景

結構な時間海岸線を走った。海を見るとなぜかほっとする。この日の海はやや波が高かった。

 

 

 

 

羊の見 える風景

ニュージーランドに入って4日目くらいになると見飽きた風景。白い点が羊くんたち。
それにしてもいつ見ても羊は牧草を食べてばかりいた。
一度だけ列車に驚いて羊が走っいるのを見たが非常に珍しい光景だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

とある駅にて

枕木のようなものが1本あって、あとプレハブの待合室があるだけの小さな駅。
もちろん停車と発車の合図は何もない。