チェッキーくん シドニーの旅
ボクの名前はチェッキー。
今日から旅に出かけることになった。
これはボクの飼い主であるkakumi先生のまったくの気まぐれによる。
先生は、持ち込み手荷物、そうこの緑色のバッグの中にボクを入れて、
夕刻の成田発キャセイパシフィック航空のジャンボ機に乗り込んだ。
3時間半のフライト後、到着したのは香港。
ここでトランジットだ。この空港は新しくて広い。
横にあるのは、先生が15H$で買ったエビアンである。
これは香港からシドニーに向かう機中で出た夜食。
「うん、キャセイの機内食はなかなかイケル!!」
と、先生は満足そうだった。
到着
翌日の昼前、シドニーに到着してまず足を運んだのは
オペラハウスがよく見える岬の公園:ミセスマッムフォーリーズ・ポイント。
日本は連日の猛暑だったけど、こちらは冬。
といっても、日中は16度ぐらいだから寒くはない。
あ〜気持ちいい!!
ボクの後ろに見えるのがオペラハウスとシドニーハーバーブリッジ。
う〜ん、いい景色だなぁ。。。
これはシドニータワーからの眺め。
ずいぶん遠くに来たもんだ。
旅情にひたる横顔。
2日目
シドニーで迎えた初めての朝、ホテルの向かいのカフェに行った。
カプチーノと特大クロワッサンの朝食。
さて、今日からいよいよ「お勉強」の始まりだ。
kakumi先生は遊びに来たわけではない。
「こども病院」を視察するためにはるばる南半球にやってきたのだ。
☆☆☆
ホテルから車で約1時間、到着したのは
The Children's Hospital at Westmead である。
中に入るとこ〜んな感じ。
楽しそうなものが置いてあるぞ!
院内学校
ここは病院の中の学校。
女性のアレン校長先生が説明してくれた。
5日以上入院の小学校から高校までの子どもたちがここで勉強している。
明るい教室だね。こちらは中学生以上の部屋。
常勤の先生は2人で主要教科を担当している。
その他の教科のためには非常勤の教師が来る。
パソコンも並んでるぞ。
自分の学校の先生とメールでやりとりしたりするそうだ。
こちらは小学生用。
小学校担当の先生は4人。
その中にはがん病棟専任の先生もいる。
窓の飾りもきれいだね。
広々してていいなぁ。
こちらは病院の中にある教会。
病院の中にはカフェが何カ所もある。
おっと、ボクの仲間も働いてるね。
こちらは、病院のすぐ横にあるロナルド・マクドナルドハウス。
シドニーから200km以上離れたところから入院している子どもたちが
家族と一緒に過ごせるようにと用意された宿泊施設だ。
ハンバーガーのマクドナルド社が建物を提供して
運営はボランティアが支えている。
日本にもあるんだよ。知ってた?
中はとっても素敵だった。ステンドグラス
遊び場
このパッチワークは「希望の星」っていう題なんだ。
かつて重い病気で入院していた子どものお母さんが
マクドナルドハウスに滞在しながら作り始めて
その子が退院した後、「やっと完成しました!」って
送られてきたんだって。
なんとタスマニアからだって!
ずいぶん遠くから入院してきてたんだね。
その家族にとって、マクドナルドハウスの存在は大きかったと思う。
ここでは、遠く故郷を離れても、家族が病気の子どもと一緒に
過ごせるように様々なサポートがある。
子どもたちは、ママがキッチンでお料理したできたての
ご飯を食べることができるし、兄弟たちと芝生の庭で遊ぶこともできる。
病院の中は、美術館のようだよ。
彫刻、絵や写真がたくさん展示されてる。
これはMRIの部屋。
水族館みたい。
こちらの検査室は絵本の中に迷い込んだような気分。
部屋の壁にプロの絵本作家が描いたんだって。
こちらは病院の中にある家族の宿泊施設。
NICUやICUに入院している子どもの家族が利用することが多いとのこと。
(普通病棟には、子どものすぐそばに親が泊まれる
ソファーベッドがついているので、そこで宿泊可。)
ゆったり過ごせるようポーチ。
3日目
3日目の朝だよ。ホテル8Fの部屋からおはよう!
今日も昨日と同じウエストミードこども病院の見学だ。
ここは、スターライト財団が管理する病院の中にあるテレビ局。
入院している子どもたちのリクエストに応じてビデオを流したり
このスタジオで収録される番組を放映したりするそうだ。
こちらは定期的に外来でデイケアを受ける子どもたちのためのセクション
ベッドじゃなくてリクライニングの椅子が並んでいる。
点滴はこの椅子で受けるんだって。
床頭台が愉快な顔になってて楽しいね。
ここはアトピーの子どもたちが薬浴をする部屋。
この部屋はお母さんが在宅ケアの訓練を受けるために
子どもと一緒に泊まる部屋。
子どものベッドが機関車トーマスだったよ。
おや?病院の中にピエロさんがいたよ。
待合室の子どもたちに
フェイスペインティングをしてくれたり、風船アートをしてくれたり。
プレイプログラムで使われていた「砂場」じゃなくて「豆場」?
色や形の違う豆や穀物をシャベルですくったり
ふるいにかけたりして遊ぶんだ。
釣り堀ゲームは海の底がプリントされた布地の上でやると
それなりの気分になるよ。
日帰り手術の更衣室。コアラのペイントが楽しいね。
ここも処置室。
子どもたちの恐怖心をやわらげるための工夫がいっぱい。
眼科の待合室。
壁にいたずらがきをする子がいたので
思いっきり絵が描けるように大きな黒板を置いたんだって。
4日目
ウエストシドニー大学に来た。
ここにAWCH(Association for the Welfare of Child Health )の
事務所があるんだ。
ボクのまわりにあるのが、様々なプリパレーションキッド
オーストラリアでのプレイスペシャリスト養成プログラムについて
いろいろお話を伺った。
午後はハーバーのカフェで一休み。
今日はあったかいし、眺めも最高。
オペラハウスの見学ツアー。
夜はラッキーなことにオペラ「カルメン」のチケットが手に入ったんだって。
「オペラハウスのレストランで食事をしてからカルメンなんて夢のよう!」
と、先生はゴージャスな夜をエンジョイしていたが、
ボクはバッグの中にしまわれたままだった。
でも、迫力ある歌声が聞こえてきたよ。
5日目
5日目、クロワッサン with honey とカプチーノの朝食。
これで7A$、500円ぐらいかな?
今日の視察場所は
Sydney Children's Hospital Randwick だ。
妖精の庭が素敵だ。
ここにもスターライト財団のスタジオがあったよ。
この病院で活躍するプレイスペシャリストさんや
ミュージックセラピストさんからレクチャーを受けたよ。
院内学校のエントランス。
広々とした教室。
6日目
今日午前中の訪問先は、Glenaeon Rudolf Steiner School だ。
小学生から日本語を勉強しているそうで、子どもたちがみんな
「こんにちは!」
って、元気に挨拶してくれたよ。
生徒たちのカラフルな作品がいっぱい飾られた教室。
8年生(日本の中学2年生)が染色体の勉強をしていたよ。
午後はシドニー大学へ行った。
ここで4年間、建築の勉強されたS先生の博士論文の発表会。
プレゼンテーションの後は、シャンパンでお祝いだ。
新しいプロフェッサーの誕生、おめでとうございます!
7日目
7日目はオプショナルツアー。
最初に出かけたのは、漁港近くにあるフィッシュマーケットだ。
ここで、お昼のバーベキューのための材料を調達する。
市の中心から4WD車で1時間ほど、ブルーマウンテンズに到着。
ユーカリの林で覆われた山と渓谷が連なる国立公園だ。
バーベキュー広場にワライカワセミがたくさんいた。
野生のカンガルーものんびり草を食べている。
人が近くまで行ってもおかまいなし。
わあ!焼けてる焼けてるオージービーフ!
午後には動物園でコアラと記念撮影。
「ぬいぐるみと区別がつかないほどラブリー!」
というのは、かくみ先生の感想。
8日目
シドニーを早朝出発して、午後は香港へ
旅の続きはまたの機会に。。。