製作当時の思い出
6CA10プッシュ
真空管アンプつくりの原点となった思い出のアンプ、「電波科学」1970年1月号に掲載された製作記事を参考に本格的なアンプとしては第1号機である、6CA10は1967年NECが発表した三極管で、50CA10と共にオーディオ用真空管としては最後のものとなった。
その後トランジスター化の時代を向え25年程経過、再びオーディオ界に真空管が顔をだすようになり、トランス類、真空管以外すべての部品を交換し作り直したものである。

構成 電源トランス山水PV−270 出力トランスSW−50−5  チョークC−5−300
    6CA10×4(NEC) 12AT7×1(東芝) 6AQ8×2(東芝)
KT88プッシュ

1995.11の製作、当時の部品調達はもっぱら通販であったが、たまに秋葉原にでかけるようになった、あこがれの球であったGECのKT88を手に入れたが、高価な球でもったいなく使えず、安い中国製で聞くこととなった。
シャーシーは長野のエヌテクノロジーの製品に原寸図面を送り、穴あけを依頼した、当時3mm厚を自分で加工する技術もなく高額な出費を強いられた思い出がある。

構成 電源トランス タムラPC−3011 出力トランス タムラF−2012 
    チョークタムラA−4004
    KT−88×4(CHN)   EF−86×2(GEC) ECC82×2(テレフンケン)
300Bシングル モノラル

1997年製作、世の中300Bが話題になり始め、以前某ショップで購入したシングルアンプを聞いていたが、どうも物足りなさを感じ解体、トランス類をグレードアップ、シャーシーは鉄工場で作ってくれるというので、友人と打ち合わせに行く、ステンレスで出来ることになり2セット依頼することになった。しかし、バフ仕上げは出来なくメーカー製の様にはならなかった。初めてのモノラル構成で出来映えとしては満足できるものとなった。

構成 電源トランス タムラPC−3004 出力トランス タムラF−2007 
    チョーク タムラA−4004
     300B(CR) 310A(NL) 274B(CR) 


6C33C−B プッシュ モノラル

1998年製作、数年前から出回りだした話題の球で、旧ソ連の軍用でありミグ戦闘機に搭載されていたとかうわさがあった、大変大飯くらいの球で、製品のバラツキも大きくプッシュを製作するのにペアー組も苦労、規格も特殊でトランス類が特注となるが、製作記事が多いためタンゴで限定生産がされた、秋葉原のトランス屋に立ち寄ったらすぐ間に合うと言われ注文してしまったのが製作のきっかけであった。
特殊な形状の球であるため、前段の球も雑誌の製作記事と変更し変わった形状の同等管に変更した。シャーシーはトランスも重量級となるため鉄工場に製作依頼、塗装も近くの塗装屋で焼付け塗装を依頼した。完成後の感想として音は厚みがあり迫力が感じられる、しかし、発熱量がすごく夏向きではない、長く聞くには冬が良い。

構成 電源トランス タンゴMX520H 出力トランス タンゴXE65−1 
    チョーク タンゴMC1.5−500DH・TC10−130WH
    6C33C−B(ソ連) EF37A(ムラード) CV5112(ITT)
1619プッシュ

1999年製作 直熱管でメタルチューブの1619という球が話題となり、製作記事があちこちに出るようになり、秋葉原で安く手に入ったので、すべてをメタルチューブにこだわって設計してみようと球を決定、トランスも特注品がトランス屋に在庫もあり設計通りのパーツがそろった。
直熱管らしい音で申し分ないのだが、メタルのため真空管特有の、ほのかに明るくなるフィラメントが見えないため寂しい感じである。

構成 電源トランス タンゴ#10500 出力トランス タンゴFX−40−8
    チョーク タンゴMC−10−200D
    1619×4(RCA) 6SJ7×2(RCA) 6J5×2(NE) 5T4(シルバニア)




845シングル
2000年製作、今までで最大のアンプ、設計も時間をかけ、いろんな回路を検討したが真空管整流とトランスドライブにこだわった、またB電圧が1000V位になるためパーツ選びも時間をかけ、特に電源トランスはメーカーの特注品は高価でびっくりし、ノグチトランスに特注で見積もりを出したら思ったより安かったため自分の設計仕様で巻いてもらった。
高耐圧のオイルコンデンサーも秋葉原に行った時にしか手に入らなかったり、シャーシーも重量級のため鉄2.3tでいつもの鉄工場に発注したりして、すべての部品が揃うのに半年以上かかってしまった。大型の真空管でフィラメントがトリュームタングステンで明るくオレンジ色に輝いているのを眺めていると、直熱管の王者の風格がある、しかし30kgほどの重量は年齢的に動かすことが一人では不安があり、大型最後の仕事であろう。

構成 電源トランス ノグチ特注 出力トランス 旧タンゴ X10S×2 
    チョーク タムラA4004×2 1600V 10μオイルコン×3  
    ライントランス タンゴNC−15×2 
    845(CR)×2 6SN7(RCA)×2 6D22S(ロシア)×2

807プッシュ
2002年製作、こだわりのアンプ第3弾、数年前に秋葉原で手に入れたアメリカ、セトロン社の807が2ペアー手元にあり、やっと日の目を見る時が来た、トッププレートなので、初段、位相反転もトップグリッドの球を選び、整流管もトップキャップに統一した。
シャーシーは穴無しでオークションで手ごろなサイズが出ており、それが手に入ったのも製作のきっかけとなった、807は昔アマチュア無線の送信管として使った人も多かったと思うが、今ではオーディオユースとして人気のある球である、しばらくテスト試聴してからほとんど聞くことの無くなってしまった機種であるが、けっして悪いということではない。

構成 電源トランス タンゴMX-280 出力トランス タムラF-783×2
    チョーク タムラA-396
    807(セトロン)×4 EF37A(ムラード)×2 6F8G(レイセオン)×2
    6D22S(ロシア)×2
12Aシングル

2003年製作、昔の並4ラジオに使われた球で、出力1Wにも満たない球であるが、根強い人気の直熱管で、再生産されていないこともあり市場価格も高価である、ある日友人から新品箱入りを譲り受けることができさっそく回路の設計に入った、小型の球のためドライブの球、整流管も小型のものを探し、トランスも購入したが1Wにも満たない球に使うのがもったいなくなり、手持ちの安いトランスでとりあえず完成させた、後日トランスを交換してみようと思っているのだが、未だに手の出せない半完成品のようなものであるが、静かに聴くには満足できる音がする。

構成 電源トランス ノグチPMC100M 出力トランス ノグチPMF6W×2
    ヒータートランス ノグチPM-H2 秋月定電圧基板×2
    12A(マツダ)×2 30(USA)×2 6X5(RCA)
チャンネルデバイダー
2003年2月製作、一度はマルチチャンネルのシステムに挑戦したいと思っていたが経済的にままならず、年月が過ぎていたがMJ誌に製作記事が載った、年末の秋葉原散策で部品を揃え製作に入った、計器類がないのではたして設計通りの周波数で分割できているのか不安はあるが、聴感上問題なく動作しているようである。

構成 電源トランス タンゴST-30S 12AU7(東芝)×6 
    6X4(フィリップス)


ラインアンプ
2004年製作 管球王国に興味をそそられる記事が掲載された、上杉研究所の製作記事でいつもきれいな配線で感心しているが、一度真似して同じように製作してみようと思うようになった。回路はほとんど同じであるが電源部はダイオード整流でなく真空管による整流回路に変更した、上杉さんは入力の配線にシールド線を使わず、メッキ線使うがハムは大丈夫なのか心配であったが、完成してテストするとハムは全く気にならない、さすが研究された配線方法と部品配置がされていると感心した。

構成 電源トランス タンゴST-30S チョーク ノグチ PMC1006H
    12AX7A(東芝)×2 6X4(USA) 


HY69シングル
2006年4月製作 10年位前にこの球を秋葉原で見かけた時は1000円もしないような安い値段で出ていた、次第に値段が上がり手が出なくなりそうになり1ペアー買ってあった、特徴と言えばトリュームタングステンでオレンジ色に輝くフィラメントが美しく魅力的である、配線が済みテスト段階で原因不明のハムに悩まされる、しばらく原因が判らず冷却期間が2〜3週間あったが、チョットした事で原因判明、HY69のヒーターの直流電源に原因があった、さっそく設計変更し完成となった、アンプ作りの大先輩の所に持ち込み試聴会を行ったところ、高能率のスピーカーでもハムは全く聞こえず、良の評価をいただいた。

構成 電源トランス 橋本PT-260 出力トランス タンゴFW−20S
    チョーク タンゴLC-10-200D
    HY69(CBS)×2 12AX7A×2(東芝) 6S4A(RCA)×2
    CV-378(?)
50BM8差動アンプ
2006年11月製作 初めての差動アンプ、今まで半導体を使ったアンプは、ヒーターの安定化電源位しかなかったが友人で差動アンプの達人がおり、指導で初めて挑戦した。部品は新しく買った物が多いが小型のため安価でそろった。
肝心の真空管であるがRCAの製品はノイズが多く使い物にならない物もあり、手持ちの古い東芝の球は優秀だった、球が悪いのか、配線が悪くてノイズやハムが出るのか今までは原因を見つけるのが大変だったが、最近オシロスコープが手に入り楽になった。
試聴結果は安価なわりに音は透明感があり、差動アンプというものを見直す第1作となった。

構成 電源トランス 春日7Z49WCD 出力トランス 春日KA8-54×2
    初めてリップルフィルター回路を使う 50BM8(RCA)×4  
12ZP1シングル
2008年2月製作、1年半ぶりの製作は小出力アンプ、昔のラジオ少年なら誰でも知っている5球スーパーでおなじみ6ZP1のヒーター12V管で1Wほどの出力、電圧増幅も12V管で12SJ7を使用、12V管は人気がないのか比較的安価に手に入る、6ZP1は日本独自の球で秋葉原でも見かけるがびっくりするような値段が付いている、12ZP1は店頭では見かけたことはない、オークションで見つけて4本手に入れた。今回も片CHのハムに悩まされる、部品配置関係があるのかも知れないが、もう少し対策が必要のようだ。


構成 電源トランス ノグチPMC100M 出力トランス 東栄トランス12K
    12ZP1(マツダ)×2 12SJ7(RCA)×2 6X5(マツダ)

WE408Aパラレルプッシュ

改造予定で解体

構成 電源トランス 春日特注 チョーク ノグチ1010H 
    出力トランス タンゴ CRD-8 入力トランス 600Ω:5K
    408A×8(WE) 6X4(?)

6BM8超三結アンプ
2008年8月製作、初めての超三結アンプ、回路的にどうして超三結と呼ばれるのか良く理解できていないが、安いパーツで出来て、なかなかの音がすると人気の回路である、一度挑戦したいと思っていた。最近大型のトランス類は非常に高価となり年金暮らしの身では簡単には手に入れにくくなり、小型アンプの製作が多くなってきた。


構成 電源トランス ZT−03ES ヒータートランス J−633 
    出力トランス T−850−7K すべて東栄トランス

    6BM8×2(TEN)
5670PPヘッドホンアンプ
2010年6月製作、MJ2001年7月号掲載の製作記事を参考にシャーシーは工房に紫檀の端材があったので利用して製作、シャーシー部分がアルミ1枚なのでアースの取り方に苦労した、若干小さめとなったためと部品配置の関係か残留ノイズが0.2mVからなかなか下がらなかった、ヘッドホンアンプの場合このレベルでは実用にならず、しばらくにらめっこが続いたが冷却期間を置いたところ思わぬ原因を発見、0.06mVまで下げることができやっと完成した。




構成 電源トランス ノグチPMC−130M チョーク ノグチPMC-3050H
    出力トランス ハモンド125C
    5670(2C51)RCA×4
6P3Spp差動アンプ
2011年7月製作、408Aアンプを解体出力トランスを利用、手持ちの「べるけさん」のシャーシーで初めて製作、球は旧ソ連の軍用で安く出回っている球、6L6同等との事であるが、少しプレート電圧は低い方が良いと思われるが6L6GCとの差替えができる、RCAの球に比べれば値段は10分の1位で手に入る、音もしっかりしており、周波数特性を測定しても非常に良い結果が出た。
製作は初段がFETで使い慣れておらず、特性のバラツキがあり苦労した、仲間が特性を選別したFETを提供してくれ、なんとか完成できた。
残留ノイズも0.2,0.4mVとまずまずの値となった。



構成 電源トランス タンゴPH−185 出力トランス タンゴCRD-8
    真空管 6P3S(6L6互換)ロシア×4 6SN7philipsECG×2
832Appアンプ
2012年1月製作、10年位前に秋葉原のショップでHY615という小型の2本角の面白い形の真空管を手に入れた、どのように使うかも良く分からず10年来しまいっぱなしになっていたが、2年前程からなんとかならないかと構想を練り始めなんとか試行錯誤であちこちの回路図を参考にすべて珍しい形の真空管にこだわりやっと完成した。



構成 電源トランス ノグチPMC200M 出力トランス タンゴS−2264
    CH ノグチ1520H
    真空管 1641(GE) 832A(NU) HY615(NU) 
          717A(TUNGSOL)
6CA7(EL34)ppアンプ
2013年6月完成、LUX往年の人気機種A−3500kitの改造版、本来は固定バイアスの設計でありまたトランス類に対しても定格ギリギリで良く出力トランス一次側断線のトラブル、固定バイアス関係のトラブルで出力管プレートの赤熱等があったようだ。しかし、人気の機種で発売当時64800円で1ケ月分の給料では買えない時代であった。オークションで各主要パーツを見かけるのでシャーシー、フロント基板、出力トランスと時間をかけて集め再生を始めた、回路は本来の固定バイアスは止め安全な自己バイアスと三極管接続で上杉研究所の回路を参考に設計。完成までかかりきりとはいかず、こつこつ2年近くかかった、テスト段階で基板のコンデンサー不良の原因をつかむまで苦労したが、なんとか完成した。

構成 電源トランス TANGO MX−280、出力トランスLUX OY15−5K
    CH LUX C−1744、リップルフィルター追加、6CA7×4(松下)
    6AQ8×3(東芝)、
4P1Lppアンプ
2014年6月完成、1年ぶりの製作でLUXKIT MQ60のシャーシーをオークションで手に入れてあったため利用、使用する球の構成上ぴったりのレイアウトとなった。この球は旧ソ連時代の軍用球で4極直熱管、2年程前にある自作グループの集まりで初めて知り形状の美しさにも気に入った、しかし、ヒーターが4.2Vで扱い難くかったり参考文献も少なかった、最近になって資料も増えてきて自分なりに改良を加え回路図が決定、配線が終わったがテスト段階でハムに悩まされる、原因を探るも改善せず、しばらく冷却期間を置いた、その後念のため初段の球を他のメーカーのものに変更したら、ハムはピタッと止まった、球が悪いのか設計が悪いのか判らないが、残留ノイズ0.6mVと満足の値となりとりあえず完成。

構成 電源トランス ノグチ PMC-190M CH LUX C-1744
出力トランス 東栄OPT-10PR-10Kにケース追加 4P1L×4(旧ソ連)
6N6P×2(旧ソ連) CV4085(EF86)×2(GEC)
247シングルアンプ
2016年3月完成、昨年12月配線作業は終了していたがテスト段階で音が出ず原因究明に苦労した、3ヵ月間程冬季冷却期間を於き3月末の暖かくなった頃重い腰を上げ取り組んだ所思いがけないミスを発見し改修後無事完成となった、1930年前後貴重なビンテージ管で出力は小さいが90年近く前に製造された真空管とは思えない澄んだ音と自己満足している。


構成 電源トランス ノグチPMC−100 ヒータートランス ノグチPM−H1 
    チョーク Andix FC−5H100(ファインメット) 出力トランスAndixFT4S-5K(ファインメット)
    チョークと出力トランスは安曇野に丁度収まるケースがあり購入した
    真空管はGEC CV1935(6J7G)×2、Arcturus Blue Glass 247×2 RCA 280

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