雑記帳‐1 

法隆寺法物館 東京上野  設計・谷口吉生

                 上野駅から上野公園辺りまでは人の波・波・・・ですが

                 この辺りまで来ると人の姿も疎らになります。特に(?)

                 この建物の内部は静かでゆっくりしたひと時が過せます。

                 池からのアプローチ、前面のピロティ、ひかえめの入口

                 いつ来てもそれらは静かにそこに佇んでいます。

                 収蔵品は勿論の事、館発行の図録もコンパクトで充実し

                 ていて設計者の言葉も載っています(公共建築の図録等

               では設計者の名前が記載される事は稀です)

朝倉彫塑館 東京谷中  設計・朝倉文夫                  

  日本の近代彫塑の基礎を確立した朝倉文夫の自邸兼アト

リエ。昭和3年から10年までに増改築を重ね現在の姿

になりました(平成13年に国の登録有形文化財に指定)

建物は鉄筋コンクリートのアトリエと数奇屋造りの私邸

が調和して配置されています。中央には五典の水庭とい

う中庭があります、四方から眺める中庭はそれぞれ表情

が違い見る者の眼を愉しませてくれます。内部の建具、

家具、照明、ディティールどれもこれも造形作家の自宅

へのこだわりが感じられました。

                           

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いす・100のかたち ヴィトラデザインミュージアムの名品

埼玉県立近代美術館で開催された同展覧会の図録、ヴィトラデザインミュージアムコレク

ションの翻訳版。 

南イタリアへ 地中海都市と文化の旅  陣内秀信 講談社現代新書

この頃だんだんと注目されてきた南イタリアの街アルベロベッロ、マテ−ラ等を紹介。

できればシチリア・サルデーニャは別に1冊として欲しかった。陣内氏のイタリアの著作

は他に多数。

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