化学療法

センチネルリンパ節生検の実際 

1.Back Up郭清での成績
   多くの報告をまとめますと以下のようになります。
 偽陰性(センチネルリンパ節転移陰性で腋窩リンパ節転移陽性の割合)
    1〜3%

2.郭清省略の実際
  偽陰性がこの程度であれば腋窩郭清を省略して腋窩温存しても問題ないということで、実際に腋窩温存が実施されるようになりました。しかし、このままだと1〜3%の方に再発が起こるはずでしたが、追跡調査を多くの施設で行った結果では、

 腋窩温存(郭清省略)後に腋窩リンパ節再発の割合 0.5%程度

でした。術後のホルモン療法や化学療法による治療効果が現れていると考えられます。このように、センチネルリンパ節生検は非常に良好な結果をあげており、もはや標準治療と考えても良い時期になっているといえるでしょう。、