化学療法

胸筋温存乳房切除術

乳癌の手術についての説明(胸筋温存乳房切除術)

 乳癌の治療は、癌腫を体から取り除くことが第一で、まず、手術療法を考慮します。手術療法には、おもに乳房切除術と乳房温存手術の2種類があります。

 今回、乳癌に対して、胸筋温存乳房切除術を施行します。腫瘍直上の皮膚と乳頭を含めて紡錘状に皮膚切開を行い、乳腺全体を切除します。同時に、腋窩リンパ節郭清を行います。腋窩リンパ節は、術後の予後と治療方針を決定する上で重要です。

術後の創部皮下にリンパ液貯留を防ぐため、腋窩と前胸部皮下に廃液チューブを留置し、吸引バッグに接続し、持続吸引します。術後廃液が少なくなれば、抜去します。約3〜4日です。

 手術に伴う合併症としては、創部出血、創下リンパ液貯留、肩関節周囲炎・運動制限、患側上肢浮腫などがあります。本人のリハビリにより予防できるものもあります。

 術後、病理組織診断によって、今後の治療方針を決定します。

@組織型:充実型、浸潤型、硬癌(スキルス)
A腋窩リンパ節の転移の有無
B女性ホルモンの感受性。

 この3点に基づいて、追加療法(癌化学療法)を行うかを決定します。術後6日目に病理組織診断結果で出ますので、家族と共にご本人に説明します。

 ホルモン剤を全員の方が術後1日目から服用します。この薬は、女性ホルモンが乳腺に働くのを阻止する作用を持っています。子宮にも多少なり作用しますので、分泌等があるようでしたら、婦人科に受診してもらいます。

 入院してから手術・術後・退院までの予定は、すべてクリニカルパスに沿って行います。別紙説明書を元に、看護婦から詳しい説明があります。

 まずは手術を乗り越えることが第1です。リハビリを含めて、辛いことが多くありますが、頑張りましょう。