越谷教会70年史より


路傍伝道(1926年―大正15年)          
宣言
 生命の本源としての神を信ずるによる堅固なる人生観は人類の地上生活をしてもっとも深き意義と使命とを自覚せしめ、永遠の希望の生命を与え、常に平安と感謝と勇気と歓喜とに生まれしむるものである。翻って現代社会をながむるに、何故にかくも惨めなのであろうか。生活の苦しみに生きる悩み、思想上の煩悶、罪の悶え、離別の嘆き、死の怖れ呻吟と呪いの声で満ち溢れているではないか。これ全く人間が真の神を離れた結果ではあるまいか。我等は黙する能はず恥も外聞も忘れて路傍に立って、真の神の真理、イエスキリストの恵みの福音を叫ぶ所以である。 (越ヶ谷キリスト教会青年会路傍伝道隊)。
伝道箇所
    鳩ヶ谷 毎週月曜日午後8時より10時 集合場所 午後7時
          赤山街道踏切
    野 田 毎週金曜日午後8時より10時 集合場所 午後7時
          大沢町地蔵橋
    吉 川 毎週水曜日午後8時より10時 集合場所 午後7時半
          瓦曽根土橋
    草 加 毎週土曜日午後8時より10時 集合場所 午後7時
          瓦曽根観音前
備  考
司会者心得
   ・集会時刻とならば先ず開いてこれを指導し会員をまとめて出発すること
   ・路傍の毎集会後、求道者を募って記名せしむること(記名用紙筆記具などは
    司会者において用意すること)
   ・其の夜の状況によりて大人の集会前に子供の集まりを開くこと
   ・毎週8時開戦、10時閉戦と心得ること。而して場所を一箇所にするか数箇所に
    転戦するかは司会者の自由裁量によること
   ・太鼓 提灯 ローソク マッチ トラクト等携帯品にいたるまで周当なる注意を要す
   ・司会者に成っている者にして若し其の日差支えを生じて、出席不可能な場合、
    当日午前中に路傍伝道委員まで申し出ること。委員は自らこれに当たるか或は
    改めて他の方に依頼すること。
その他
   ・集会時刻はつとめて励行すること。もし遅れた場合は中止せずお一人で来て頂き
     たい
   ・各地とも自転車によること。自転車に乗れぬ方はリヤカーに乗せて引っ張ってゆく。
    但し草加のみは自転車によるか電車によるか各自の自由とする
   ・雨天の場合は中止する。曇天の場合の決行叉は中止は天候の様子により
    司会者の裁量に任すこと
   ・長尾牧師は連日出動して獅獅吼せらるべし
   ・火曜日はつとめて聖書研究会に出席して武器をとぐこと
   ・木曜日はつとめて祈祷会に出席して猛烈に上よりの祝福を祈ること