悲願の八起寄席出演で
好二郎パワー炸裂
反省会も深夜まで熱いトーク
焼肉八起(神奈川県相模原市相模大野)が主催する落語会「グリーンホール八起寄席」が7月15日、グリーンホール相模大野であり、三遊亭好二郎らが出演した。
出演者は柳亭楽輔師、春風亭鯉昇師、桧山うめ吉師で、当日は約150人の観衆が訪れた。
主催者の焼肉八起と好二郎氏は約8年前から交流があり、八起寄席への出演は好二郎にとって悲願の一つであった。
好二郎氏が、まだタウン紙記者として同地で活躍していた頃、焼肉八起に足しげく通っていたとされ、現在の落語家生活に大きな影響を与えたという。こうした交流が、サラリーマン生活から芸人への道を目指すきっかけの一つともなり、焼肉八起の店主夫妻には落語界にとび込む直前、相談にのってもらったこともあった。
こうした背景もあり、八起寄席での好二郎氏はいやがおうにもテンションがあがり、演じた噺「しメこみ」で会場は大いに沸きあがった。
会場は老若男女でほぼ満席。好二郎氏の妻の呼びかけもあり、かつて相模原在住だった頃のご近所仲間も多数応援に駆けつけた。動員力では、好二郎氏の後援会組織の一つ「好二郎ジャパン」を圧倒し、タイミングよく爆笑することで存在感を示していた。「好二郎後援会神奈川県婦人部」の結成も現実味を帯びはじめてきたといえるだろう。
他方、「好二郎ジャパン」の提唱者(運転係)も孤軍奮闘して声援を贈る。「タイミングを計って拍手をしたり、最前列でバカ笑いをしたり、コツコツと盛り上げたつもりだ」と貢献度をアピールした。
寄席を終えた好二郎氏は「今回は持ち時間がフリーだったので、次に何を話すか考えながらしゃべった。その間がよかったんだろうね。お客様から”ほら、もう酔っ払っちゃてるよ”などの声をいただき、間が効いているなと感じた。いわゆる通の方に笑ってもらえたと思う」と話していた。
また好二郎ジャパンの運転係氏は「確実に枕は一番だった。会場内の盛り上がりが前座さんから一気に変化したのが分かり、ガーっと沸いた」と絶賛する。ただ難点として「顔や体の造形の変化で笑わせた感じがあり、目をつむって聴いて、どれだけ受けるかは疑問、ラジオでは受けないだろう」と注文をつけ、今後の成長に期待を寄せていた。
八起寄席を終えた後、小田急線相模大野駅付近の居酒屋で反省会が行なわれ「好二郎ジャパン」のメンバーら男女5人が好二郎を囲んだ。
メンバーの中にはご祝儀を手渡す者もおり、好二郎氏はご満悦の様子だった。
当日集まったメンバーはいずれも好二郎氏のかつての職場仲間で、好二郎氏の活躍ぶりにに興奮が冷め遣らない様子だった。
「好二郎ジャパン」の提唱者、運転係氏が「好二郎ジャパン神奈川県支部を創設し、下部組織の婦人部を傘下にいれます」と高らかに宣言し、深夜におよぶ反省会を終えた。
【写真】反省会でご祝儀を受け取り満面の笑みを浮かべる好二郎氏。好二郎氏がきている服は、魚河岸で働いていた頃の仲間で、体に刺青を入れた人から譲り受けたもの。その人はいきなりシャツを脱ぐなり、「やるよ!」と気前よくくれたという。「感謝」。
2002年7月20日配信
落語会「二つ目ランド」始まる
流派の壁を超え、勢いのある若手が一堂に
二つ目落語会「第1回二つ目ランド〜境界を超えて〜」が7月2日(火)、お江戸日本橋亭で開催される。午後6時30分開演。
これは新作・古典を問わず、所属の壁さえも越える画期的な落語会で、各派を代表する勢いのある若手落語家らが出演するほか、開催記念スペシャルゲストとして、柳家花緑氏が参加する(三味線 太田その社中)。
主催者は「各派を代表する勢いのある若手たちの、二つ目だからこその輝きを、どうぞ思う存分味わってください」と話している。
出演予定者は次のとおり。
三遊亭小田原丈(90年、三遊亭円丈入門、落語協会所属)
春風亭昇輔(92年、春風亭柳昇入門、落語芸術協会所属)
古今亭菊朗(94年、古今亭円菊入門、落語協会所属)
三遊亭好二郎(98年、三遊亭好楽入門、円楽一門所属)
お江戸日本橋亭(銀座線三越前駅下車、A10出口を出て、神田方面へすぐ右折)
ご予約 2300円、当日2500円
お問い合わせ・ご予約
電話090−2549−1507(さかい)
ファクシミリ 042−576−8018
メール sskkk328@docomo.ne.jp
2002年6月10日配信
W杯にあやかりたい
6月19日、西日暮里五丁目会会館で、落語勉強会「三遊亭好二郎30の手習い」行なわれる。乞うご期待。
2002年6月2日配信
第2回三遊亭好二郎落語勉強会「30の手習い」
ファンら、好二郎の名演技に酔う
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5月18日、三遊亭好二郎落語勉強会「30の手習い」があった。 出演は、三遊亭好二郎さん、快楽亭ブラ房さん、三遊亭王楽。 会場となった西日暮里五丁目会会館には、20代から比較的高齢な方々まで22人の男女が訪れた。年齢層は幅広く、好二郎さんの人気の高さが伺えた。 |
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開演の際、三遊亭好二郎さんは、急死した落語家・柳家小さん師匠の話題にふれ、挨拶した。 小さん師匠の芸名を襲名するのは果たして誰だろうか、といった話題から、小さん師匠が落語界で果たした役割などに言及。 「小さん師匠の落語は・・……(発言内容は自主規制で削除しました編集人)………」といった忌憚のない発言で会場を沸かせた。 直後に前座として登場した三遊亭王楽さんが「(好二郎さんが)こんなにブラックユーモアのある方とは知りませんでした」と驚いている様子だった。 当日の打ち上げで好二郎さんは「ワールドカップについて話をする予定だったが、小さん師匠の急死は、落語家としてふれないわけにはいかなかった」と話していた。 落語界初の人間国宝、小さん師匠のご冥福お祈りしたい。 |
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一席目は、好二郎さんが創作した噺で題名はまだない。かつて魚河岸で働いていた時の仲間とのやり取りをヒントに作ったという。 内容は、落語家が出演するテレビについて。テレビ出演を狙う好二郎さんは「出演するならば、時代劇がいい!」と「遠山の金さん」を見事に演じきり、自身の演技を積極的にアピール。会場を沸かせた。 当日、マスコミ関係者がいあわせていたら、一目を置いたことだろう。 |
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2席目は、「短命」。うっとりするような美人妻を持つ夫が、やせ細り次々と命を落としていく噺。 この噺に限らず、好二郎の演ずる女性は、ぐっとくるものがある。「ふ」の字型で、妖艶さを醸し出す様子は必見の価値あり、と言えるだろう。 渾身の噺で会場を沸かしていた。 (下の写真は、当日配布されたプログラムとアンケート。アンケートのテーマは毎回趣向を凝らしているという。当日参加したある女性は「アンケート書いたわ。でも、適齢期が過ぎちゃっているわよ」とちゃめっけたっぷりの笑顔で答えていた) |
(2002年5月27日配信)
好二郎が全楽師匠に捧げた短歌を公開
2002年5月10日配信
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