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1月3日 旅行2日目


:00、まだ日の出前。朝食前に徒歩で、ホテルの近くの神社にいってみることにした。

那覇の初詣のメッカ、波上宮へ到着。まだ夜があけていないけどずらりとならんだ出店に煌々と明かりがともっている。急な坂を上っていくと、波上宮。今年はまだ、初詣すんでなかったけど、これでクリア。

いろいろなお守りをうっているが、「フー札」という玄関の両側にはると災いが入ってこないという札の意味が不明。売り子の若いお兄さんに聞いたけど、やっぱり意味不明。

日の出が見られないかと波上宮の裏手にいくと、出店が立ち並ぶ広場があっていちだんとにぎやか。

広場の向こうの丘の上に展望台みたいなところがあったので、そこに上ると、ちょうど日の出、といっても、雲が多くて、太陽の顔は拝めず。

波上宮が立っている丘は全部が琉球石灰岩でできている。琉球石灰岩は、首里城の石垣に使われている石だそうだ。

こから、すぐ下に真っ白い砂浜がある。天気が悪いので、海の色は暗いけど、それでも沖縄の海、琥珀色がかった海が広がる。砂浜に下りると、珊瑚がくだけてできた砂は真っ白でさらさら。

健康のためか、はだしで砂浜を往復しているおじさんにフー札の意味を聞いてみた。

「そりゃ、フーフー吹くフーで、災いを吹き飛ばすんだよ」って。なんだかうそ臭いなあ。

橋が邪魔なので、波上宮に戻って反対側にいってみた。こちらの砂浜のほうがきれい。

よく見ると波打ち際には、ピンクや橙色の珊瑚のかけらや、白い穴のあいた珊瑚の枝がたくさん落ちている。さすが沖縄。

ホテルに帰ってバイキング式の朝食。和食がうまい。お雑煮もあった。味噌仕立て。餅は切り餅の焼き餅。

ホテルをチェックアウトして、タクシーで伝統工芸館へ。このタクシーの運転手さんに、フー札のことを聞いたら、それは富とかいてフーとよむんだよ。と教えてくれた。こっちのほうが本当っぽい。いろいろと面白い話をしてくれたけど、妹は「若奥さん」で、私は「彼氏」。

統工芸館でのお目当ては、琉球ガラスやミンサー織り、シーサーの焼き物などの実演だったんだけど、今は正月休みで、工房はすべてお休み。お客もほとんどいなくて、売店のお姉さんがいろいろと説明をしてくれた。琉球ガラスは戦後、米軍基地から出る廃ビンを原料にして、ガラス製品をつくったのが始まりで、原料ガラスより廃ビンの方が溶かすのに時間も温度もかかるため、今でも廃ビンを原料にしている工房は少なくなったとか。工房の火は正月を除いてずっと火を入れっぱなし。炉の温度は1500度にもなる。夜は交代で火の番をするそうで、誰もいない工房で番をする人の話相手に、猫が何匹かいるらしい。ここにある工房の社長(大城 考栄さん?)は、色にこだわっている。一番最近の作品は、ある植物の実をつかって、茶色に染めたもので、抗菌作用があるんだとか。昨年、現代の名工に選ばれたんだそうだ。もう一人泡ガラスにこだわっている名人として稲峰さんが有名だとか。

廃ビンを使うため、ガラスが厚く、衝撃につよいので、酒屋さんなどでよく使われているそうだ。でも熱は厳禁。

お姉さんが無人のガラス工房に案内してくれた。尻尾の長い猫が次々と3匹登場。工房の裏は米軍施設で有刺鉄線柵。1500度でガラスを溶かす溶解炉の横には、完成した作品を割れないように冷やしていくための徐冷窯。大きな扇風機が何台か。工房の裏に原材料の廃ビンの山。工房の周りにはできたガラス製品の入ったダンボール箱が無造作に山積みされている。こりゃ一個ぐらい抜いてもわかんないな。抜かないけど。

特別展示室で、漆や焼き物(三日月型の酒を入れる瓶ダチ瓶だけ覚えました)、五つ四つ模様のミンサー織り。型紙をつかって染め上げる紅型(びんがた)。企画展示室には、いろいろな凧が展示されている。風弾(フータン)という、蝶の形をした変わった凧のアクセサリもあった。凧糸につけると風をうけて凧のところまでタコ糸をのぼっていき、凧にぶつかると、羽が閉じて、紙ふぶきを降らせたあと、タコ糸を降りてくるんだって。

ろそろ時間なので、工芸館を跡にして空港へ。タクシーが来るまで歩こう、と歩き始めたが、タクシーなんか来ない。結局30分弱あるいて何とか時間前に空港に到着。とおもったら、飛行機の到着が遅れて出発時刻が40分ずれていた。空港では、獅子舞をやっていた。上海雑技団で見た獅子舞と同じように、全身がテリアのように長い白い毛で覆われている。顔は日本っぽくてかわいい。

石垣までは、1時間のフライト。水納島と多良間島を認めると、すぐに飛行機は降下を始める。

隣の若い女の子が、観光ですか?と話しかけてくれた。彼女は沖縄の大学にいっていて、明日の成人式のために帰省中。JALの機内誌が石垣特集で、親戚のおじさんやら、おばあさんやら、いっぱい写っているので、機内誌をできるだけ持って帰れとの命をうけているそうだ。石垣でおいしいものはなんですか?と聞いたら、八重山そばがおいしいですよ。と教えてくれた。きのうサーターアンタギーを食べたらおいしかったという話をしたら、平和どおりのがおいしいですよって。偶然にも地元の人もお勧めのサーターアンタギーを食べたんだってわかった。

垣空港は、昔の広島空港のように滑走路が短い。着地するや否や、必死の逆噴射でようやく停止。タクシーにのって、全日空ホテルへ。石垣の気温は17度。やっぱり寒い。でも、何とか日がでて、昨日よりはだいぶまし。

テルの部屋は8階の角部屋。眺めは最高。珊瑚礁の海を一望できる。環礁の内側は、エメラルドグリーン。青いのは火力発電所。ちょっとじゃま。

イビングの場所はホテルからすぐ。妹は3年前に那覇で経験ずみ。私は初めて、しかも正真正銘のかなづち。沈むのだけは得意だけど、浮かんでこれるのか??

インストラクタのお姉さんが、足ひれのつけ方、ゴーグルのつけ方、息のしかた、耳抜きの仕方、ゴーグルに入った水の抜き方、泳ぎ方、水中での合図の仕方などを丁寧に説明してくれる。そしていよいよスウェットスーツに身を包み(これがなかなか着るのが大変。着た姿はまるでウルトラマン)、水中での証拠写真撮影のため、「水中写るんです」(テーブルに写っているのがそれ)を買っていざ出陣。

通常は最初に浜でシュノーケリングの練習をするんだけど、引き潮で水深が浅いのと、寒いのと、日が暮れる時間が迫っていることもあって、前置きは省略していきなり本番。大丈夫か??浜辺に止めてある平底のボートにのり、お姉さんがそれを環礁にぶつけないように操って、ダイブポイントへ。環礁の内側なので、波はぜんぜんない。ブイの目印があるところでボートをとめて、ボートのふちから水中へはしごを下ろす。錘のついたベルトと、エアータンクが登場。錘のついたベルトを腰に巻き、グローブをして、ゴーグルに曇り止めをスプレーした後、海水で洗って装着。

エアータンクは15KGもあって、素人がつけてから水に入るのは無理なので、はしごをつたって首まで海水に浸かっている状態で、お姉さんが背負わせてくれる。予想されたこととはいえ、結構水は冷たい。マウスピースをくわえて、はしごにつかまったまま、水に頭をつけて呼吸の練習。息を強く吸わないと空気が入ってこず、ちょっとびびる。次は鼻をつまんで耳抜きの練習。口が半開きの状態で鼻に息を出すのは結構難しい。最後にゴーグルの水抜きの練習。ここまで無事にできたところで、いよいよ潜水開始。マウスピースをはずしたら、一巻の終わりだとおもうと、怖いよー。でも、ここまできたら引き下がれない。(写真はもぐる直前。ふぐ顔です)

はしごをつたって下に下りながら、お姉さんの合図に従って、耳抜きをする。はしごの一番下にきたら、お姉さんが手を引いて、下にある岩のところまで連れて行ってくれる。はしごを離して前に進もうとしたとたん、体が仰向けになりそうになって、じたばた。

何とか体制を立て直して船のすぐ下にある岩に到着。魚が少しだけ見える。二の腕ほどもあろうかという巨大な黒なまこをお姉さんがとってきて渡してくれたけど、ぷよんぷよんして気持ち悪いです。。しばらくすると、慣れて呼吸も安定してきたので、移動を開始。肺に残す息の量で浮き沈みを調整するらしいのだが、うまくいかず、泳いでいるというよりは、海底をはっている。なんとか大きな岩に到着。水深は3メートルぐらい。お姉さんが渡してくれたソーセージを少しずつけずって撒いていると、たくさんの水色の小魚が回りに集まってきた。

だんだん他の魚もやってきた。黄色い魚。真っ青な小魚。サバのようなアジののような魚。金目ダイのような赤い魚。私でさえ知っている黄色と黒の縞模様のツノダシも登場。

見上げると日を浴びてきらめく水面の下を蝶が群れ飛んでいるみたい。

みたこともない景色にしばしうっとり。としているうちに、寒さが身にしみてきて、撒餌する手も震えてきた。そろそろ退散の時間。船に泳いで戻るけど、やっぱり沈む。途中、ヒレを扇のように広げたミノカサゴを発見。こいつは毒があるので、さわっちゃだめなんだって。船に到着。20分弱の水中旅行から、なんとか無事生還。あー寒かった。

ダイビングの事務所にダッシュで戻って、とるものもとりあえず、温水シャワーを浴びる。あー生き返る。面倒なので、そのままタオルを引っ掛けて、ホテルの室内プールへダッシュ。かなりはずかしいぞ。別館1Fの温水プールで暖をとる。でも、かなづちでは温水プールでやることがないので、早々に切り上げて、2偕の大浴場へ。時間が時間なので貸切状態。いやー、日本人はやっぱり風呂に限る。

部屋に帰ると6時前、ちょうど夕日が沈む時間。水平線付近にだけ雲があって、海に沈む太陽はみられなかったけど、雲の後ろからもれる光が後光のよう。

昼飯ぬきでダイビングをしたので6:15にさっさと夕食にすることにした。いろいろ選べるけど、伝統芸能の出し物が見られるという大宴会場のバイキングを選択。おなかがいっぱいになったころ、地元エイサー隊による踊りが始まった。若い女の子たちが、色鮮やかな衣装に身を包み、勇ましく太鼓と歌と踊りを披露。

踊りの手や足の動きがなんとなく東南アジアっぽくて興味深い。最後に舞台から降りてきてテーブルの間でエイサー踊り。せっかくだから一緒に踊ってしまいましたー。

っちゃんは飛行機でもらった泡盛の小瓶を堪能したあと、9:00には、寝てしまいました。
下戸の私は、再度大浴場に挑戦したあと、ホテルの夜景を満喫。

昼間の運動がこたえて、11時に就寝。

あすはいよいよ最終日です。


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