◆横蔵寺(岐阜県)

2001/11/17

両界山横倉寺。華厳寺(谷汲山)では、紅葉がイマイチだったこともあり、せっかくここまで来たのだからと、横蔵寺に足を伸ばしました。

ここは、「ミイラ」で有名です。妙心上人。
解説書によると、ここ横蔵で生まれて、修行の末に御生体山の洞窟で断食して入定したとのことです。ようするに、生きているうちに穴の中に入って、そのまま「舎利仏(ミイラ)」になったわけです。
仏法を究めようとするには数々の修行があるようですが、これが究極の「修行」でしょう。ことの真偽はともかく、決して、自殺行為とは違う価値観です。

ずいぶん前に、「火の鳥」(手塚治虫)を読んで、妙に心に残った場面がありました。
「餓王」という名(だったかな?)の、元は強盗の常習者だった男が仏に導かれてゆくいう過程で、この修行をまさにはじめようとするお坊さんに出会う場面。で、お坊さんの説く「仏の道」が彼の真理を発展させる、というものです(ほんとはもっと長々とした話なんですが)。手塚治虫が、なぜ仏教を意識してコスモゾーンを展開するのか、ほんのちょっとわかる場面です。

この場面に出てくるお坊さんが、果たして横蔵寺に安置されている「妙心上人」なのかどうかは知りませんが、ここに来るたびに、「火の鳥」のこの一場面を思い出します。

紅葉が小雨に濡れています。

綺麗でした。

 

ともかく、真っ赤!!

 

日が落ちるとライトアップするようです。

そのライトに。

 

ここに「ミイラ」が安置されています。

以前は、撮影できたのですがいつのまにか禁止になっていました。