再度挑戦リベンジ---かなりましに

 前回の経験から性能を上げるにはベアリングはできるだけ小さいものの方が回転に対して抵抗が少ないことがわかったので、できるだけ小型のものを探した。
 入手できたのは、内径5mm、外形8mm、幅2.5mmのものであった。左の写真からもわかるように回転子に対してかなり小さくなった。

 更に大切なのが、回転子の軸に対して偏心しないように取り付けることである。前回は回転子の軸の外径とベアリングの内径の差をうずめるのに
真鍮パイプを加工したが、どうも精度が出なかった。
 今回はステンレステープなる箔材を使った。テープ総厚0.12mm×幅38mm×長さ5mのもので、ステンレス箔0.04mm厚という仕様である。これを軸にできるだけ固く巻き付け、その上にベアリングを通した。これはかなりうまくいったと思う。右図のような状態でベアリング部分を手で持ち回転子を回転させてみると、、なめらかに回り偏心は感じられない

 一方ベアリングを支える支持筒であるが、外径10mm内径8mmのアルミパイプを使った。前回は2個の支持筒を独立に作ったが、十字枠に取り付ける時の直線性に苦労した。今回は左図のように一体化したまま十字枠にエポキシ径接着剤で接着した。固着した後容易に切り離せるよう切れ目を入れておく。
 このような工事法であれば。パイプの直線性程度の精度は得られる。

そこでまたまた再挑戦−−−かなり良くなった。


これが組み立て終了後の完成品である。オリジナルの性能を超えたか? と期待したが、やはりダメであった。なめらかに回転はするのだけどやはりオリジナルの点接触軸受けの方が抵抗が少ないようだ。ベアリングの方が遙かに重い高負荷には耐えられるだろうが、回転の抵抗という点ではオリジナルの方が少ないようだ。

 回転の感触は非常に良いのだが、残念である。ベアリングタイプの限界であろうか。
 ちょっと気になるのは、ステンレス箔で軸の隙間をうずめた点である。やはり偏心があるのだろうか。ステンレスの箔自体よりも接着剤部分の方が厚みが大きいという点だ。ミクロにみればこの部分はぶよぶよな部分であろうから。

 やはりベアリングというのは正確な軸同士を一回で嵌めなければいけないものなのだろう。