M外務員のこと

 今日合間にM外務員からのTelもあった。
「日本経済の崩壊」とか「日本経済の消滅」とかは言った事は認めたが、そんなつもりで言ったのではないと言い訳をしていた。どんなつもりで嘘を言ったのか? ただ私としては、はいそうですかと納得はできない。

  当然彼女は日興証券内部では上司に問い詰められ、告白したのだろう。上司は全てを知っているに違いない。ただ「とかげの尻尾きり」と言われるように、もし更に事態が進展した時には一番弱い立場の外務員が真っ先につらい目に会うのかもしれない。(これは私の推察です。トカゲの尻尾切りなどの話をよく聞くもので。実際の力関係がどうなっているか知りません)

  彼女は内心どう思っているかわからないが、本社の意向には逆らえないだろう。支店長はどういう気持ちなのだろうか? 本社から返事を出さない方針だ、と私に通告した時、何か勝ち誇ったような響きがあった。本社が無視する事を指示してくれた事で、一件落着と考え安心したからだろうか。

  私の担当をもっと早い時点で別の人に替えてもらうべきだったかな、と感じる。
これとは別件でかって小さなトラブルがあり、とかげの尻尾きりの被害に遭わないよう彼女の身分を支店に尋ねたことがあった。彼女の上司と称する女性が電話口に出て、彼女は正社員ですとはっきり答えた。
  今回のS支店長によれば、Mさんは外務員であるという。S支店長にそういう女性上司に思い当たることがありますか? と問うと、うなずいた。どうも日興證券はお客に平気で嘘をつくようだ。

  もう一つこんな事もあった。彼女からの報告書内容に誤りがあった。証券会社が金額を誤るとはとんでもないことだ。彼女にこの点を指摘すると、まあ驚く答えであった。「私は多くの計算をやっているので、一つ位は間違うこともありますよ。」 彼女は10代のギャルではない。


そして暫くたった今(2002年)

  女房の所に挨拶の電話があったようだ。日興證券をやめる事になったそうだ。まあこんな時代だから、いわゆるリストラだろうな。日興證券もかなりな赤字のようだから、人員整理をしているんだろう。 私はそれを聞いて、まあお気の毒にと思った。もうかなり怒りは消えてきている。あの年ではすぐに再就職というわけにもいかんだろう。