日興證券の対応

  こんなトラブルがあった時、日興證券から「重要事項の説明書」なるものを送ってきました。いろいろの商品のリスクについて説明し、「リスクについて説明を受けました」ということに署名捺印して返送してくれ、というものでした。これがないと今後の取引ができないとの事です。
  おそらくお客との間に、リスクについて言った言わないなどのトラブルが多発し、困って、あるいはお上から指導があったためでしょうか。

  私は冗談じゃないと思い、こんな手紙をK支店宛て送りました。

  しばらく経ってから、M外務員の上司であるとのSさんから電話がありました。伺って説明したいとの事でしたが、日程の折り合いがつかず、また連絡するとの事で電話を切りました。そのあと返事が貰えなかったので、ついにこちらからK支店を訪ね、手紙の返事をいただきたいと申し出ました。その時Sさんは外出していましたが、Sさんは支店長であることを知りました。

  次の日S支店長と面談しましたが、呆れてしまいました。M外務員とのトラブルについては事実関係も含め答えようとしないのです。取引は目論見書に従って正常に行われたと言うばかりです。
目論見書の内容は理解しているし、その内容に文句をいうつもりは全くない、と言ってもS支店長に都合が悪いことに関しては、その点には答える必要はない、と言うばかりです。
それどころか
この種の質問には答えられないかもしれないし、答えるかどうかは日興證券の自由だと言うのです。

  私は始め末端のセールスマンとのトラブルは、支店の範囲で握りつぶそうとしているのかと思い、では本社の意向を確認してくれ、とお願いしました。本社の回答がほしいと言いました。驚いたことに本社の見解を聞くと言うことで、その日は別れました。

  次の日S支店長から本社の見解だと称し、その種の回答はしないことになっていると、勝ち誇るように言われました。それでは、この種のことには返事は出さないということを、本社から書面でもらえませんか、と頼んでみたら、驚いたことにまた本社と相談してみるとの事です。
  しばらく経ってまた電話があり、そのことに関しても返事は出せぬという。本社の「営業相談室」と相談したので、もし不審に思うなら、ご自分で確認してください、との事であった。部所名まであげて支店長のポジションの人が言うのだから、確実に日興證券の公式見解なのでしょう。
  私は、
本社であればトラブルの事実関係を調査し、何らかの対応をする良心はあると思っていたのですが、残念ながら期待は裏切られました。

  つまり、確たる証拠がなければ組織されてない個人客は泣き寝入りさせようと言うのが、日興証券本社のポリシーのようです。
  組織されていない個人客一人が主張できることはたかが知れている、ということを百も承知なのでしょう。ばらばらの個人客には少しわめかせておけば、そのうち泣き寝入りするだろう、というのが方針のようです。
  M外務員がついた嘘は会話を録音してあるわけではないので、第3者に対し証拠となる資料はありません。このことはS支店長との話の中で正直に言ってあるので、日興證券は知っています。

  私は、何の返事もしない事に対し、未組織の個人は非常に弱い立場であることを、今回実感として知りました。

結局のところ日興證券というところは、
1.都合の悪いことには口頭でも答えない。
2.お客と外務員とのトラブルの事実関係を調査し、仲裁をしようとする意思がない。
3.疑問の手紙を出しても、書面での返事は出さないのが全社の方針
4.その結果としてお客に泣き寝入りさせる戦術をとる
のようです。

  本社の同意を得たためか、S支店長は元気になり、私が確たる証拠がないことを知った上で、第3者に聞いてもらうのが一番いい、などと言い出す始末です。
  この頃はM外務員は表には出てこなくなりましたが、電話で話すことはありました。

  私がだまされた恥をしのんで、WEB上に訴えるのは、全くの第3者である人達にこういう事実がある事を知ってもらうのと、今後他の人がだまされないよう注意を喚起したいから、というのが動機です。でもこれも負け犬の遠吠えかもしれないですね。
  日興證券のコマーシャルに、コンサルティングステーションというのがあり、にこやかにお客の相談にのっている風景がありますが、最近では非常に白々しく感じてしまいます。

  
自己を守る対応策はセールストークの証拠を確保しておくことですね。