回線が良く切れることは前に書いた。1日20回以上切れる日もあった。ただすぐつながっているので切れたのがそれほど気にならないのです。暫くはまあいっかという気分で使っていたのであるが、やはりこれは正常でないと思い、まずBiglobeのサポートに連絡しようとしたのですが、これがつながらない。やっとつながって状況を説明し、回線業者に連絡対応しますとの回答だったのですが、eAccessからは何の返事もないですね。こんなことが数回ありますが、いまだに連絡がきません。
  まあ自分でできることはやってみようといくつか手がけた訳です。
ノイズ対策
1.スプリッタの交換
  MCO製のASP−S01というもの。eAccessから送ってきたモデム付属のものよりも大きい。大きいということは部品も少しは余裕をもって作れるから多少は性能良いかも、というまことに頼りない理由である。
  結果としては少しはリンク切れが減ったかなあ、という程度であまり当てにならず。どうも後になってわかったことであるが、スプリッタのモデム側出力というのは入力がそのまま出ているという話もあり、どのメーカーのものも差がないのかも。
  NTT-ATのDMJ-2L。これをスプリッタとモデムの間に入れる。出口側の線長をできるだけ短くするため、モデムの箱に両面接着で貼り付けた。
  これは効いたように思う。
考えてみるに、電話線が長い間旅をしてくる途中でいろいろノイズを受けるであろうが、電線の両方が等しくノイズを受けるだろう。つまりコモンモードノイズが多いのではと考えた。自宅の内部で受けたノイズはどうにかできるが、外部で受けたノイズはどうしょうもないのでは、と考えていたが、実際にはこの種のフィルターである程度対応できるのかな、と考えるに至ってきた。DMJ-2Lは0.15〜5MHzのノイズを減少させることになっているが、ADSLは1MHzちょっと上まで使っているので、これ辺りがいいだろうと考えた。

 
3.モジュラーケーブル
 
 なるべく短くということで、モデム付属のものからツイストしかもシールド付のものに換えた。売っていたのは60cmのものが最短であった。
  いわゆるフェライトコアである。いろいろの雑誌によると電源はノイズの巣窟(今流に言えば伏魔殿)であるという。 フェライトはぱっくりと割れた形で売られている。これに電源の出力側の線を4回ほど巻きつけた。これで電源モジュール近傍で発生したノイズはモデムの方に少しでも行かなくはなるだろう。この種のフィルタは機器がノイズを外部に出さないようにつける、と書いてあるが、外部のノイズも内部に入らないようになるだろう、と考えた。
  モデムの外箱はプラスチック製で金属ではない。これでは近傍にノイズがあればなかの回路に飛び込んでしまうだろう。それで全体を遮蔽することにした。これはノイズウォール・シールドという製品がヒントになった。通販で買うのがめんどいので、代用品を試してみることにした。

  JマートのようなDo it yourself店に行ってみたら格好の物があった。
細かい網状のアルミ素材である。これはアルミの網戸素材であった。これでモデム自体をほぼ完全に包んでしまった。
  薄く白っぽく見えるのがその素材である。中は透けて見えるし、放熱のための通風はある程度確保できそうである。
そして現状は?
  
かなり改善された。今残っているのは着信時の切れと、それ以外に切れることもあるかも、という程度になった。着信時の切れはほぼ保安器の問題であろうと思っているので、ISP経由で交換をしてもらおうと思っている。この経過についてはまた報告をしたいと思う。
そしてその後(2002年1月)
  着信時の切れは、保安器交換で直った。自分で保安器を買ってきて交換しました。
その結果うまく直り、今ハッピーです。
  これらの対策は、それぞれはダメもと位の軽い気持ちで始めたわけであるが、結果としては好結果が得られたので、やってはみるものだと思っている。
2.ノイズフィルタの挿入
  しかしノイズ様はそんなことは考えない。ユーザーがどこを使っていようがお構いなしだ。それでもっと高い所まで対応しているMCOのNTF-22というのも買ってきた。これは30MHzまで対応している。
  結果はNTTのものに比べよくなった感じがしなかった。今はNTTのものに戻している。
4.電源用ノイズフィルタ
5.モデムに外来ノイズが入らないように遮蔽する
 アルミ網戸はまだばっちりあまっているので、これをそばの本棚の下にひいてアースとした。本来アースは土の中に埋めるのが一番良いが、大地に近い所にある程度の面積で金属を這わせれば、本格的ではないが、アースの代用にはなるとの事である。このアースとモデムの金網を同軸の外皮を使ってばっちり接続した。さらにアルミ素材もその下に敷いた。

  これは金網により外部からのノイズが入るのを防ぐ効果と共に、
モデムケース自体に静電気がたまるのを放電する効果もあると思う。
  ここまでの対策で、モデム内での信号処理はグラウンド電位での金属の内部でノイズの少ない状態で行われる事になり、安定化されたと思う。宅内でできる事はかなりやったと思う。