以下のコンテンツは、Chaosium社の"Call of Cthulhu"サプリメント"Malleus Monstrorum"におけるデータを訳出したものです。


AFORGOMON:
アフォーゴモン、ヨグ=ソトースの化身

そして人為の及ばざる流れの果てに、暗黒神としてのアフォーゴモンと相対する事になる。ついに、束縛されたその姿勢故に彼が凝視し続けざるを得なかった深淵から、光が差し始めた。やがて奇妙な火炎状の電光が上方へと放たれ、彼の身体に何重にも巻きついた鎖を打ち、白熱する鉄の白さにまで瞬く間に加熱していく。

――クラーク・アシュトン・スミス "The Chain of Aforgomon" 「アフォーゴモンの鎖」

アフォーゴモンの姿を見るのは、この神の怒りに触れ、その憤怒を己が身に招いてしまった者だけです。通常は信奉者の一人の肉体に憑依して、そこから他の信奉者と交信するという方法を選びます。

教団:アフォーゴモンは異次元、異世界及び夢幻境において信仰されています。覚醒の世界にもこの神の影響と力は及んでいますので、信奉している人間がわずかながら存在する可能性があります。時間の神であるアフォーゴモンの恩恵を探し求めるのは、過ぎ去りし時を改変したり――あるいは未だ来たらざる時を予見したりする事を追求する者達です。しかし、この外なる神と交渉する事は非常に危険であり、その統治する領域を侵した者は永劫の拷責と苦悶に苛まされる事になります。

その他の特徴:時間の神であるアフォーゴモンには、時の流れを止めたり、その中に出入りしたりする事を意のままに行う能力があります。この神はまた、他の品物や生物を、時の流れを通り抜けて運ぶ事も出来ます。時間と一体であるが故に、アフォーゴモンは人間の精神の理解を超えた速度で動く事が可能です。心臓の鼓動が一拍も打たないうちに、時の流れを通り抜けて行き来する事が出来るのです。

アフォーゴモンの鎖:アフォーゴモンを怒らせてしまった者は通常、自分が夢幻境の大きく口を開けた深淵の上に浮かぶ、石で出来た巨大な椅子に、裸のまま鎖で縛り付けられているのに気がつく事になります。死を運命づけられた者は重い鎖に拘束されて、アフォーゴモンの憤怒を待ち続けながら、永劫の時間をそこで座り続けるでしょう。そしてついには時間の神が罪人の前に現れ、巻き付いた鎖を白熱させてその身体を黒焦げにし、外なる神の怒りを受けるのに充分なほど愚かであった定命の者を殺してしまうのです。アフォーゴモンの鎖の犠牲となった者は、同心円状の輪のように肉の焦げた傷跡が身体に残る死体となって、覚醒の世界において発見されます。奇妙な事に、着ている衣服には焦げ跡一つありません。それからまもなく、アフォーゴモンの犠牲者は文字通り消滅し始めます――その者が存在したという知識や記憶、記録が全て消え去ってしまうのです。

攻撃及び特殊な効果:この外なる神は、目標を瞬時に黒焦げにして殺してしまう、奇妙な火炎状の電光で攻撃します。

アフォーゴモン、時間神

STR 該当せずCON 250SIZ 変化するINT 35POW 100DEX 20
移動 無限大耐久力 250

ダメージ・ボーナス:該当せず
武器:火炎状の電光 100%、ダメージ 即死
装甲:アフォーゴモンはあらゆる物理的攻撃に対して耐性を持っています。
呪文:キーパーの望むものを使う事ができます。
正気度喪失:アフォーゴモンを見て失う正気度ポイントは、1D10/1D100です。


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