○フェルトの保存について教えてください。

フェルトは作業が終わったら型崩れしないように注意して乾燥させます。
長く使わないフェルトは防虫剤といっしょに保存します。


○フェルトの一部が糊(鴈皮摺り)で硬くなってしまいました。

たくさんの鴈皮摺りをした時などは糊がフェルトまでとおってしまい硬くなることがあります。
摺る時にロール紙を載せておくとロール紙が糊分を吸ってくれるので予防できます。

硬くなったフェルトは、お風呂の残り湯で踏み洗いし風呂の蓋の上に形が壊れないように気をつけて干します。その後で板の上で平らにして陰干しします。


○変形した版や小さい版がうまく摺れません。紙にシワがはいったりします。

薄い鉄板は長期間使用すると反る時があります。
反ってしまった鉄板については、以前は裏を使う方もいましたが取り換えた方が良いでしょう。
リン版画工房では小型・中型プレス機に鉄板より高価になりますが復元力のある樹脂板をお勧めしています。


使い込むと気にならなくなりますが、気になる方は厚みのあるアクリル板を載せて使用すると良いです。見当を入れる事も出来て便利です。

変形した版などは、フェルトのゆがみなどが紙のシワとなってあらわれやすい傾向にあります。プレス機の両端におなじ厚みの銅板を版の長さ分だけで良いので置いておくと防げます。
紙に対して版を菱型に置いたりする時も効果的です。


○エッチングプレス機のベッドプレート(鉄)が長く使っているうちに反ってしまいました。

○鉄製ベッドプレートのさびが気になります。

○銅版がローラーを抜ける時にガタンとすごい音がします。問題ないでしょうか。


銅版が厚い(1ミリ以上)と音がするときがありますが、あまりに大きい音のときはプレス機の左右端にあるベッドプレートの受けの位置が低くすぎるかもしれません。通常はわずかに下ローラーの位置より低く設定してあります。
受け金具の調整が出来るか購入したメーカーに問い合わせてください。
リン版画工房の販売しているプレス機は受け金具が調整できるようになっています。出荷時に慎重に調整してあります。工房のプレス機は長く使っていますがこれまで一度も調整したことはありません。下手にいじるとよくありませんのでご注意ください。
調整の仕方はスパナで緩めて上に上げてください。上げすぎるとプレス機に負担がかかりますので注意してください。

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