Ⅳ 日本の貿易と課題
１．特色
・資源の少ない我が国は、原油・鉄鉱石・石炭などの工業原料・燃料を輸入し、工場で製品に仕上げ（加工）して外国に輸出する。これを
加工貿易といい、わが国の貿易のもっとも大きな特色である。
・第二次世界大戦前は、
綿花などのせんい原料を輸入し、綿織物や生糸（国内産）・絹（きぬ）織物などのせんい製品を輸出していた。
・第二次世界大戦後は、石油・鉄鉱石・石炭などの
工業原料・燃料を輸入し、金属・機械・化学製品などの
重化学工業製品を輸出するようになった。
・アメリカ合衆国との貿易が全体の約３割をしめ、もっとも多い。
・
加工貿易国。世界第３位の貿易国で、輸出額が輸入額を大きく上回る「
輸出超過」の状態にある。
２．主要貿易港
全輸出額の３分の１を横浜と神戸の２港でしめる。他に、東京・名古屋・大阪・千葉・新東京国際空港。
３．貿易摩擦
日本製品の大量な輸出は相手国にとって多くの問題をひきおこし、日本は農産物の一部輸入自由化をした。一方、NIES（振興工業経済地域）やASEAN（東南アジア諸国連合）諸国との競争も年々激しくなっている。
４．主な貿易品と相手国
