ホーム間奏曲(音楽コラム)

お菓子とクラシック音楽

 お菓子は好きですか? 私はクッキーやビスケット類が好きで、たまに食べてます。でもチョコレートはダメなんです。……こう言うとよく「バレンタインデーに嫌な事でもあったの?」なんて訊かれますが、バレンタインデーを知る前から苦手でした。だからこそバレンタインに惨めな思いをする事もなかったんですけどね。(笑)

 ところで堅苦しいイメージのクラシック音楽、意外にもお菓子をテーマにした曲が多いです。特に《くるみ割り人形》《ヘンゼルとグレーテル》は、クリスマスが近付くと世界各地で上演される、クリスマスの定番曲です。
 お菓子がお好きなら、こういう曲から入ってみるのもいかがです?

チャイコフスキー: バレエ音楽《くるみ割り人形》

 クリスマスの真夜中、クリスマスプレゼントに貰ったくるみ割り人形が、ねずみの王と一騎打ちをしている。人形のピンチに少女が助けると、人形は王子に姿を変えて、お礼にお菓子の国へ連れて行く。実はこれらは全て少女の夢の出来事。

フンパーディンク: 歌劇《ヘンゼルとグレーテル》

 同名のグリム童話を元にしたオペラ。第3幕でお菓子の家が出てくる。
 主人公兄妹の母が継母ではなく実の母親だったり、道標としてパンくずを落として行く場面がなかったりと、設定がより子供向けに、そしてオペラ向きに変えられ、全体に幸福感に満ちている。

R.シュトラウス: バレエ音楽《泡立ちクリーム》

 タイトルはホイップクリーム、つまり生クリームのこと。
 日本の七五三に当たる堅信礼という儀式で、ケーキを食べすぎて気分を悪くした子供が、病室のベッドで眠る。その夢の中でお菓子や飲み物が、次々と出てきて踊る。
 ストーリーは唐突で《くるみ割り人形》に似ているが、音楽的な魅力は《くるみ割り人形》にも劣らない。

湯山 昭: ピアノ曲集《お菓子の世界》

 全26曲の小品集で、序曲、3つの間奏曲、終曲を除いた21曲に、お菓子の名前がタイトルに付けられている。お菓子のイメージを音で表している。


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(C)Shiomabushi
2003-04-26 作成
2003-12-20 更新