私なりのMIDI作成法を、いくつか記すことにします。知ってる人にとっては「何を今さら」と思われるでしょうが、一応、ご参考までに。
第1回目は始め方と終わり方について。
音源を初期化しないままMIDIを再生すると、直前に再生した曲のデータが残って、思わぬ楽器で曲を演奏する場合があります。最初の小節は音源の初期化、そして各チャンネルの楽器指定などのデータを入れるために空けておきます。これを「セットアップ小節」と言います。
1小節空けるということは、再生ボタンを押してから実際に曲が流れ始めるまで、その分の間隔が出来ます。テンポの速い曲ならともかく、遅い曲だと数秒待たなければなりません。
これを防ぐために、最初の小節だけ4分の2拍子、テンポを240にしてます。これならどんな曲でも0.5秒で始められます。そして次の小節から曲の拍子とテンポに設定します。
通常、私はWindows Media Player(WMP)でMIDIを聴いてますが、時々、曲が(CD再生中に停止ボタンを押したような)突然切れた終わり方をするMIDIがあります。
WMPの場合、最後のデータを読み終えると、そこで曲の終了とみなされ、音源の発音も止めてしまいます。でも実際の音楽には「残響」というものが存在します。最後の残響が消えたところが本当の「曲の終わり」ですから、MIDIでも残響のための空白時間が必要になります。
私は、最後の音が鳴り止んだと思われる位置に、適当なテンポを設定してます。どこに入れるかは、曲のテンポや最後の音の大きさで異なります。曲が終わってもまだ後ろにデータが残っているため、その間プレーヤーが再生したままになり、残響のための時間が作れます。