ホーム間奏曲(音楽コラム)

MIDI作成について(1)

 私なりのMIDI作成法を、いくつか記すことにします。知ってる人にとっては「何を今さら」と思われるでしょうが、一応、ご参考までに。

 第1回目は始め方と終わり方について。

最初の小節はセットアップ用

 音源を初期化しないままMIDIを再生すると、直前に再生した曲のデータが残って、思わぬ楽器で曲を演奏する場合があります。最初の小節は音源の初期化、そして各チャンネルの楽器指定などのデータを入れるために空けておきます。これを「セットアップ小節」と言います。

初期化用小節は4分の2拍子、テンポ240

 1小節空けるということは、再生ボタンを押してから実際に曲が流れ始めるまで、その分の間隔が出来ます。テンポの速い曲ならともかく、遅い曲だと数秒待たなければなりません。
 これを防ぐために、最初の小節だけ4分の2拍子、テンポを240にしてます。これならどんな曲でも0.5秒で始められます。そして次の小節から曲の拍子とテンポに設定します。

曲の終わりにも空白を

 通常、私はWindows Media Player(WMP)でMIDIを聴いてますが、時々、曲が(CD再生中に停止ボタンを押したような)突然切れた終わり方をするMIDIがあります。
 WMPの場合、最後のデータを読み終えると、そこで曲の終了とみなされ、音源の発音も止めてしまいます。でも実際の音楽には「残響」というものが存在します。最後の残響が消えたところが本当の「曲の終わり」ですから、MIDIでも残響のための空白時間が必要になります。
 私は、最後の音が鳴り止んだと思われる位置に、適当なテンポを設定してます。どこに入れるかは、曲のテンポや最後の音の大きさで異なります。曲が終わってもまだ後ろにデータが残っているため、その間プレーヤーが再生したままになり、残響のための時間が作れます。


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(C)Shiomabushi
2004-01-04 作成
2004-11-10 更新