当サイトのMIDIデータは、XG系音源で鳴らす事を前提に作られています。しかし、同じXG系でも音源によって音色は異なります。
ここでは1つのデータを使って、いくつかの音源の音を比較してみました。録音レベルは全て同じです。
元になるMIDIシーケンスデータはこちら。
比較用MIDI (4.5KB、0分33秒)
基本的なオーケストラ編成で、全楽器の音色が聴き取れるように作ったつもりです。音の比較用なので、曲自体の出来については突っ込まないで下さい。(笑)
曲はまず、弦の伴奏の上にオーボエ、フルート、クラリネット、ファゴットが旋律を出し、途中でホルンが伴奏に加わります。
主旋律が弦に移るとハープがアルペジオを添え、すぐにテューバとホルン、そしてトロンボーンが入って力を増します。最後はバス群が支える中、トランペットをはじめとする金管とティンパニで頂点を築いて終わります。
MP3のファイルサイズは一律521KBです。
Windows(XPまで)に標準で付いている音源。
……ノーコメントで。(ぇ)
打ち込み用PC(NEC LC50H/3、Windows98)に搭載されている音源チップ。
当時(2000年10月)はMIDIを全く意識せずにPCを購入。初めてのMIDI音源がこれだったのは、幸運と言う他ないですね。でも長時間録音だと、マシンパワー&メモリ不足で音飛びしてしまう……。
ネット用PC(NEC LL730/6、WindowsXP)に付いている、XG-Liteに相当する(らしい)音源。
全体的に音が弱め。XG系のはずなのに、特にフルートとオーボエの音が全然違っていて、愕然とした覚えがあります。S-YXG50を入れてからは、ほどんど使っていません。
XG系純正のソフトウェア音源。
音質はそこそこ良いのですが、音がたくさん重なると長い音が途切れてしまいます。大編成の管弦楽曲を鳴らすのは厳しいです。
VistaではOSの仕様変更により、音が出なくなってしまいました。
GS系純正のソフトウェア音源。
XGと比べ、弦はフワッとした立ち上がりで、速い曲には不向きかもしれません。個人的にはファゴットとホルンの音に納得がいかず、XGに傾倒する理由の一つになっています。
ミッドラジオプレーヤーVer.6の内蔵音源。(リバーブ付加)
音色がAC-XGとほとんど変わらず、発音も安定しているので、自作MIDIを聴く時はこれを使っています。
ミッドラジオプレーヤーVer.7の内蔵音源。(リバーブ付加)
Ver.6よりもクラリネットがシャープになった反面、金管の迫力、弦の力強さが失われています。
どうもヤマハは、このプレーヤーをカラオケ用途に特化させたいらしいですね。クラシック音楽を楽しみたい者にとっては、残念な”Ver UP”です。