ロドリーゴ
　アランフェスの協奏曲

演奏時間：約23分

　ギター協奏曲の中では最もよく知られ、かつ傑作と言われている作品です。音量が小さいためにオーケストラとのバランスを取るのが難しいギターですが、この曲は見事に克服しています。ギターという楽器の魅力が余すところなく織り込まれています。
　アランフェス（或いはアランフエス、アランホエース）とはスペインの地名です。

第1楽章　アレグロ・コン・スピリート （速く、元気に）

　ギターによる歯切れのいい序奏で始まり、オーケストラがこれを繰り返します。その後すぐにオーケストラがこの楽章の主題を出します。

第2楽章　アダージョ （緩やかに）

　ギターの分散和音の上にイングリッシュ・ホルンが、一度聴いたら忘れられないほどの美しい旋律を歌います。途中、カデンツァ（独奏者のみによる技巧を発揮させる部分）があり、直後のオーケストラによる強奏で頂点を迎えます。

第3楽章　アレグロ・ジェンティーレ （速く、優しく）

　リズミカルな終曲。主題は再現するたびに少しずつ変化し、間にいくつかのエピソードが入ります。