演奏時間:約21分
非常にユーモアにあふれた曲で、遊び心と皮肉がたくさん隠れています。いろんな動物が登場しますが、中には「あれっ?」と思うものも。
短い序奏とピアノによるファンファーレが謝肉祭の開幕を告げ、行進曲でライオンが登場です。中間には唸り声を描写する部分があります。
ひたすら、にわとりの鳴き声をピアノ、ヴァイオリン、クラリネットが描写します。
ラバ(野生のロバ)がまるで2台のピアノの鍵盤上を駆けていくようです。
有名な「天国と地獄」のカンカンをスローテンポにして、亀の遅い動きを表します。
軽快なワルツを低音のコントラバスが演奏する事で、象の踊りを表現しています。
カンガルーの飛び跳ねは速くなったり遅くなったり……。
水の揺らめきをピアノで表現。その中で泳ぐ魚達をきれいな音で描きます。
タイトルはロバのことです。ロバの高い鳴き声が繰り返されます。
ピアノが静かな森を表し、その上でクラリネットがカッコウの鳴き声を歌います。
大きな鳥かごの中でたくさんの鳥が飛び交います。フルートが中心で、弦のトレモロが鳥の羽ばたきを表します。
音階を何度練習しても上達しないピアニストも動物に。わざと下手に演奏するように指示されています。
自作も含め、過去の作曲家の作品の一部がいくつか出てきて、これが「音楽の化石」というわけです。木琴の音が骨を連想させます。
組曲中、最もよく知られている曲。ピアノが出す波の上をチェロが優雅に泳ぎます。
今までに登場した動物達が次々現れて、賑やかなフィナーレが行なわれます。