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サン=サーンス
 組曲 《動物の謝肉祭》

演奏時間:約21分

 非常にユーモアにあふれた曲で、遊び心と皮肉がたくさん隠れています。いろんな動物が登場しますが、中には「あれっ?」と思うものも。

第1曲 序奏とライオンの行進

 短い序奏とピアノによるファンファーレが謝肉祭の開幕を告げ、行進曲でライオンが登場です。中間には唸り声を描写する部分があります。

第2曲 めんどりとおんどり

 ひたすら、にわとりの鳴き声をピアノ、ヴァイオリン、クラリネットが描写します。

第3曲 ラバ

 ラバ(野生のロバ)がまるで2台のピアノの鍵盤上を駆けていくようです。

第4曲 亀

 有名な「天国と地獄」のカンカンをスローテンポにして、亀の遅い動きを表します。

第5曲 象

 軽快なワルツを低音のコントラバスが演奏する事で、象の踊りを表現しています。

第6曲 カンガルー

 カンガルーの飛び跳ねは速くなったり遅くなったり……。

第7曲 水族館

 水の揺らめきをピアノで表現。その中で泳ぐ魚達をきれいな音で描きます。

第8曲 耳の長い登場人物

 タイトルはロバのことです。ロバの高い鳴き声が繰り返されます。

第9曲 森の奥のカッコウ

 ピアノが静かな森を表し、その上でクラリネットがカッコウの鳴き声を歌います。

第10曲 鳥かご

 大きな鳥かごの中でたくさんの鳥が飛び交います。フルートが中心で、弦のトレモロが鳥の羽ばたきを表します。

第11曲 ピアニスト

 音階を何度練習しても上達しないピアニストも動物に。わざと下手に演奏するように指示されています。

第12曲 化石

 自作も含め、過去の作曲家の作品の一部がいくつか出てきて、これが「音楽の化石」というわけです。木琴の音が骨を連想させます。

第13曲 白鳥

 組曲中、最もよく知られている曲。ピアノが出す波の上をチェロが優雅に泳ぎます。

第14曲 終曲

 今までに登場した動物達が次々現れて、賑やかなフィナーレが行なわれます。

→ 動物の謝肉祭のMIDIページへ


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(C)Shiomabushi
2002-03-29 作成
2003-07-28 更新