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ストラヴィンスキー
 バレエ音楽《春の祭典》

演奏時間:約33分

 クラシック音楽に先入観を持たれてる方は、一度この作品を聴いてみて下さい。初演時(1913年)には大混乱が起こったほど、当時としては斬新な音楽でした。
 今ではバレエの上演よりも、オーケストラ・コンサートのレパートリーとして演奏される事がほとんどで、「現代音楽の古典」と言われています。
 バレエの内容は、伝説上の原始宗教の信者たちが、太陽の神にいけにえを捧げるというもので、その音楽と共に荒っぽいものとなっています。

第1部 大地礼賛

1. 序奏

 荒涼な冬の大地。やがて鼓動のような音が、春が近いことを暗示します。

2. 春の兆し − 乙女達の踊り

 弦が不規則なアクセントを入れながら、同じ音を繰り返します。

3. 誘拐

 テンポが速くなって、さらに荒々しい音楽が展開されます。

4. 春の踊り

 木管のトリルの上に、小クラリネットが小節ごとに拍子の変わる歌を出します。

5. 敵の都の人々の戯れ

 管楽器と弦楽器の交替が、街同士の抗争を表します。

6. 賢者の行列

 テューバが同じフレーズを繰り返す中、他の金管の叫びが次第に大きくなっていきます。

7. 大地への口づけ

 突然静かになり、賢者達が伏せて大地に感謝を捧げます。

8. 大地の踊り

 再び音が大きくなります。大地をたたえる踊りは、しかし唐突に終わります。

第2部 いけにえ

1. 序奏

 儀式が行われる夜の情景を表します。

2. 乙女達の神秘的な集い

 フルートの低い音の旋律で始まります。いけにえとなる乙女を選びます。

3. いけにえの賛美

 ここで第1部と同じ曲調になります。選ばれたいけにえを信者達がたたえます。

4. 祖先の呼び出し

 儀式を行うために、祖先の霊を呼び出します。打楽器と他の楽器が交互に咆哮します。

5. 祖先の儀式

 イングリッシュ・ホルンの長い音が印象的です。

6. いけにえの踊り

 頻繁に拍子が変わるクライマックス。いけにえはやがて踊り疲れて絶命し、その亡骸が天に向かって差し出されます。


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(C)Shiomabushi
2002-03-26 作成
2003-01-01 更新